話題の「ゴールデンベリー」栄養成分から見る効能7選とは?
ゴールデンベリーの人気が上昇しています。チアシードに続く次世代スーパーフードとの呼び声もあるほどです。
日本でも最近の健康番組でのTV放映をきっかけに、2日間で血液がサラサラになる効果があるとも言われ、注目が集まっています。
しかし、まだ日本では馴染みの薄い食べ物なので、
- ゴールデンベリーって何?
- どうして、そんなに健康効果が高いの?
と疑問を持たれている方も多いでしょう。私もそんな中の一人でした。
そんなゴールデンベリーの人気の秘密、効能や健康効果を、この小さな果実の栄養成分要素からひも解いてみたいと思います。
この記事の目次
注目の次世代スーパーフード「ゴールデンベリー」
ゴールデンベリーとは
ゴールデンベリーという名前から、ラズベリーやブルーベリーなどのベリーの1つの種類かな?と思いがちですが、実はゴールデンベリーはベリーの仲間ではありません。“トマティーヨ”と呼ばれるナス属の植物の仲間です。
英語での学術名称は “Physalis Peruviana” 原産地は南米のペルー、アンデス山脈では自生で茂っています。
いろんな呼び名が存在しています
この植物と果実は、ゴールデンベリーの他にもいろいろな呼び名があります。
「ウチュバ(コロンビア)」、「カプリ(ペルー)」「ケープグースベリー(南アフリカ、英国、オーストラリア、ニュージーランド)」などと国や地域によって実に様々です。
また、商品名として「インカベリー」、「アステカベリー」といった製品名で売られていることもあって大変紛らわしいですよね。
実際、どのような区分があるのかと聞いたら、生のままの果実を「インカベリー」と呼び、ドライフルーツに加工したものを「ゴールデンベリー」と呼ぶ、といった意見もあり、この意見が今のところ一番しっくりと来る感じでしょうか。
その効能が高いことや、スーパーフードのイメーから“黄金の果実”「ゴールデンベリー」との呼び名が定着したのだろうと思われます。
日本では”ほおづき”として馴染みがあった
さて、いろいろと難しく表現していますが、このゴールデンベリーは、日本語で言うと“ほおづき”です。そう言われると、私たちにとっては馴染みがありますよね。
しかし、“ほおづき”には観賞用と食用の2種類があり、私たちが親しんできたものは観賞用。そして、ゴールデンベリーは食用、という違いがあります。
鑑賞用ほおづきが赤色が強いのに対して、ゴールデンベリーは六角状の萼(がく)と呼ばれる中の果実の色が黄金色。このミニトマトのような小さな黄金色の果実がほど良い糖分を含んでいて、香りと味わいがあるのです。
栄養素から見るその特徴
ゴールデンベリー栄養成分表 (Wikipedia USAより)
100グラムあたりの栄養価(3.5オンス) |
||
---|---|---|
エネルギー |
53 Kcal (222kJ) |
|
炭水化物 |
11.2g |
|
脂肪 |
0.7g |
|
タンパク質 |
1.9g |
|
ビ タ ミ ン
|
ビタミンA |
36μg |
チアミン(B1) |
0.11㎎ |
|
リボフラビン(B2) |
0.04㎎ |
|
ナイアシン(B3) |
2.8㎎ |
|
ビタミンC |
11㎎ |
|
ミ ネ ラ ル |
カルシウム |
9㎎ |
鉄分 |
1㎎ |
|
リン |
40㎎ |
栄養成分から見える特徴としては
- 低カロリー
- 豊富なビタミン類
- 脂肪酸、およびフィトステロールを含む
- 鉄分、リンなども豊富
といった特徴があげられます。
ゴールデンベリーがもたらす健康効果、効能7選とは
【1】ビタミンA
ゴールデンベリーにはビタミンA(βカロチン)がたっぷり含まれています。このビタミンAは、活性酸素の働きを抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防してくれる効果があります。
カラダへの効能としては、目のビタミンと呼ばれるくらい「視力の維持」、皮膚の発育のサポート、免疫力アップ、風邪、老化予防など、ゴールデンベリーの持つビタミンAは、私たちのカラダの健康維持のための強力な要素です。
【2】ビタミンB群
イノシトール
注目して欲しいのがゴールデンベリーに含まれる「イノシトール」という栄養素です。これは神経細胞や、筋肉組織を構成するビタミンB群の一種で、肝臓に良い効果をもたらします。体内に不要なものをためない働きをするので、美容にも健康にも有効だと言われています。
イノシトールには気分を落ち着かせる作用や、老化防止効果、脂肪の蓄積を防ぐ効果があります。保湿効果も高く、シワやたるみにも働きかけるとして化粧品業界からも注目されています。
【3】ビタミンC
免疫力改善に必要なビタミンCを毎日の推奨摂取量の約15%が、このゴールデンベリーには含まれています。
ビタミンC(アスコルビン酸)は、細胞、組織、器官、および血管の修復を促し、またコラーゲン生成にも重要な要素です。
【4】ビタミンP(フラボノイド)
毛細血管の強化、血中の中性脂肪の分解の促進や、血圧の調整などを行ってくれるポリフェノール、フラボノイドも、ゴールデンベリーには含まれています。
【5】鉄分不足の解消
鉄分も豊富に含まれています。一日あたりの摂取すべき鉄分量は、成人男性で7.5mg、成人女性で10.5mgとされています。ですが現代人の食生活ではそれが摂取できていないことがほとんど。ゴールデンベリーを食べれば鉄分不足を補えます。
【6】ウィタノライドの抗ガン化作用
ウィタノライド
ゴールデンベリーの持つ化合物の中で、もう一つの注目がこの「ウィタノライド」という成分。現在発見されている9種類のウィタノライドのうち、4種をゴールデンベリーは含むと言われています。
このウィタノライドの研究は現在も進められていますが、強力な抗酸化物質およびアポトーシスを防止することができる抗炎症剤として、また癌細胞の広がりの抑止の目的で研究されています。
【7】脂肪酸
ゴールデンベリーに含まれる脂肪酸は、オレイン酸とリノール酸。これらにより、私たちの「悪玉」コレステロール量を低下させ、心臓の健康維持に役立つコレステロールのバランス改善を助けてくれます。
食べ方は?
朝のスムージーに一握りのゴールデンベリーを入れて摂取するのが流行りですが、他にも飲み物やヨーグルトへのトッピングなども人気です。もちろん、ジャムやドライフルーツのものも多く売られています。
摂取量の注意点
完熟していないゴールデンベリーは有毒性があるとも言われていますので、ドライフルーツで売られているものを選べばより安全でしょう。
また、摂取の上限などはまだ明らかになっていませんが、一度に大量に摂取は控えた方が良いかもわかりません。
また、ベリー類や、サクランボ、ナスなどの植物に対し、アレルギーを持つ方は、事前に医者と相談の上か、摂取を控えるようにしましょう。
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ゴールデンベリー効能まとめ
まだまだブームが始まったばかりのゴールデンベリー、一時期は売り切れでなかなか手に入らない状況にあったようですが、コストコやAmazon.co.jpでもドライフルーツが手に入るようになったので、一度試してみては如何でしょうか。
このベリーの持つ効能においては、「ウィタノライド」の研究が益々すすんでくれることが期待されますね。
(By ディオニソス)