この記事の目次
アロエベラって?
「アロエベラ」は、紀元前16世紀からの記録が残っているほど、人類の歴史上、古くから薬用植物として利用され続けてきました。
インド、中国、ギリシャ、エジプト、メキシコ、そして日本と、何世紀もの間、病気の治療薬としても使用されてきています。
アロエベラは、信じられないほどの薬用成分を含んだ植物。
古代エジプトでは、アロエベラのことを「不死の植物」とも呼んでいました。
クレオパトラは、肌の質感を保つために、このアロエベラを愛用していました。また、コロンブスや、アレキサンダー大王は、傷ついた兵士の傷の治療のために、アロエベラを使用していたとの記録も残っているほどです。
日本でのアロエベラ
アロエの種類は全部で500種類ほど存在しますが、「アロエベラ」はその一種。そして、日本では温かい沖縄地域しか「アロエベラ」は育ちません。日本の各家庭で一般に栽培されているそのほとんどは「キダチアロエ」という種類になります。
「キダチアロエ」は、アロエベラに比べると葉の部分が細くて皮が厚く、ジェルはちょっとしか入っていません。
アロエベラは高さが30~50センチまで育ち、たっぷりと水分を含んで育つので、葉が肉厚。葉の表皮の下には、無臭で透明でぬるぬるとしたジェル(アロエベラジェル)がたっぷり入っています。アロエベラの表皮やジェルは医薬品のみならず、化粧品やセラピーにもとても多く利用されている人気のアイテムです。
アロエベラの持つ薬用成分
植物由来の活性化合物がたっぷり
アロエベラには、ビタミン、酵素、ミネラル、糖、リグニン、サポニン、サリチル酸およびアミノ酸など、75もの植物化合物(活性化合物)が含まれています。
ポリフェノール
アロエベラジェルは、強力な抗酸化物質として有名な「ポリフェノール」が含まれています。
このポリフェノールがアロエベラのいくつかの他の化合物と一緒に働いて、細菌の増殖を抑制してくれ、感染症を予防してくれます。
アロエベラの証明済み薬用効果、効能10選
【1】火傷の治癒
アロエベラは、一般的には局所薬として使用されてきました。皮膚に塗り込む感じです。
夏の日差しの暑い国々では、日焼けの痛みなどを抑えるため、肌にアロエベラのジェルを塗り込みます。
アロエベラは、火傷の治療薬としてもよく知られています。
ある研究実験では、アロエベラは軽いやけどなどの局所的治療に最適で、従来の薬による肌の治癒に比べて、9日間も、火傷の治癒時間を減らすことができたらしいです。
【2】歯垢を削減します
ちょっと意外かもわかりませんが、アロエベラは、虫歯や歯ぐきの病気である、歯垢(プラーク)の蓄積を減らしてくれる効果があります。
300人の健康な人を対象にしたある研究によれば、100%アロエベラジュースは、市販のマウスウォッシュ成分クロルヘキシジンと比較しても同じほどの効果があったと発表しています。
アロエベラジュースを「うがい薬」として使うと虫歯、歯垢予防にもなります。
アロエベラには、歯垢を蓄積させるストレプトコッカス・ミュータンス菌を殺す力だけでなく、カンジダ酵母にも効果があります。
【3】口内炎の治療
アロエベラは、口腔潰瘍(口内炎)の治療も助けてくれます。ジェルでも、茎を塗るのでもどちらも効果があります。
あなたも痛い口内炎の経験があると思いますが、口内炎は唇の内側に形成されて治るのに7~10日ほどかかります。
再発性の口内炎症状を抱える被験者180人を集めた実験では、アロエベラを患部に塗り込むことで、7日ほどで炎症箇所の縮小、沈静化に有効であったことがわかりました。また、別の研究では、アロエベラの成分は、口内炎の治癒速度を速めるだけでなく、痛みを抑えるのにも効果があることが分かりました。
【4】便秘の改善
スライスされたアロエベラは、便秘を改善するのにも使用されています。
この効果に関与する重要な化合物は、アロエベラが持つ、「アロイン」と「バイバロイン」と呼ばれる化合物です。
ただし、アロエベラには、便秘の解消に役立つのに加えて、下剤効果もありますので、そのことにも注意が必要です。
【5】エイジングケア(皮膚の健康、しわ予防)
アロエベラジェルには、皮膚の老化を遅らせることができることが証明されています。
45歳以上を集めた研究で、アロエベラのジェルを肌に塗ることによって、90日間でコラーゲン再生を増やし、皮膚の弾力性を改善する効果があることがわかりました。
また、アロエベラは、紅斑(皮膚の発赤)も抑える効果があります。お肌のエイジングケア効果については、多くの研究にて発表されています。
【6】血糖値をさげる
糖尿病患者における血糖値を低下させます。
アロエベラは糖尿病治療薬としても使用されてきました。インスリン感受性を高め、血糖状況を改善すると言われていますが、よりその効果を実証するために、アロエベラ抽出物を使った実験が今も行われています。
【7】解毒効果
アロエベラジェルは、海藻やチアシードのジェルと同じようなゼラチン状植物性食品です。
食事療法として、ゼラチン状植物性食品をとることのメリットは、食道を通って、腸管の毒素除去にあります。アロエベラジェルにも、同様の老廃物除去、解毒効果があります。
【8】アルカリ性ボディへ
私たちが普段食べている食品は、ほとんどが酸性食品です。
健康維持のために、80%のアルカリ形成食品と20%酸性食品のバランスが最適とされていますが、アロエベラは、アルカリ性食品です。
アロエベラは酸性に傾いた食生活バランスを助けてくれます。
【9】心臓血管の健康のために
英国のメディカルジャーナルの研究によると、アロエベラジュースを飲むことによって、コレステロールの低下、サラサラ血液をつくるのに効果があると示唆しています。結果、心臓病リスクの低下につながります。
【10】ダイエット効果
アロエベラによって、腸の消化改善、解毒作用が期待できます。これらによって、カラダの抗有害毒素の負担が減少し、エネルギー効率が増えることが期待できます。
結果、女性には嬉しいダイエット効果も期待ができます。
おまけの+1追加の効果!
【11】アロエベラを使ったがん予防!?
ある米国の自然療法のエキスパートによって、アロエベラは抗腫瘍性が高いと主張されています。スピルリナなどの他のスーパーフードと組み合わることによって、がん腫瘍への代替療法として役立つ可能性が高いとのことです。
さらなる研究の進展が待ち遠しいニュースですね!
ディオニソスまとめ
今回は日本でも昔からスーパー治療薬として馴染みが”アロエ”に焦点を当ててみました。アロエの一種であるアロエベラも、ヨーグルトやアロエジュースといった健康食品が売られはじめて、一気にその認知が高まったような気がしますね。
ただ、健康効果が高すぎて、食べる際にはいろいろ注意点もあるみたいなので、こちらも記事も参考にしてくださいね!
▶アロエベラのもつ驚きの栄養素とその食べ方5選、注意点など!
(By ディオニソス)
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