日本伝統食の「梅」に隠された秘密!明かになった不妊治療への効果とは!?
この記事の目次
日本の梅の意外な効果!
「梅」は見た目も美しく、日本の伝統絵画では桜よりも多く描画されているのではないのかな?と思うほど。その日本伝統の象徴花ともいえる「梅」ですが、実は「梅」に隠れた効果が最近になって新たに発見されて話題になっています。
それは”不妊治療に効果あり!”っていうことなんです。
梅が不妊治療に!?
梅干しなどもともとカラダに良い食べ物として知られていますが、最近発表された内容では女性の不妊治療にも効果があることもわかりました。
では、どういう風に「梅」に不妊の効果があるのでしょうか?
梅と妊娠の実験
和歌山市の産婦人科病院と和歌山県立医科大が「梅に含まれる成分が女性の不妊治療に効果がある可能性が高い」発表しました。それは、この医院と、和歌山市みなべ町の梅加工販売業が共同開発した「梅抽出物」を、不妊に悩んでいる女性患者に摂取してもらったところ、高確率で妊娠に成功したという実験の結果をもとにしています。
このときの実験では、19人に朝晩それぞれ6ミリリットルずつ、塩分を抜いて濃縮した梅酢を飲んでもらった上で体外受精を行いました。その結果、19人中11人が妊娠に成功しました。実験に参加してもらったのは、いずれも過去に高度な治療を受けても妊娠できなかった29~43歳が対象でした。
この実験により、梅抽出物を服用することで卵子を成熟させ、受精を助ける顆粒膜細胞が元気なまま保たれるということが判明しました。
◆梅には卵子の老化を防ぐ効果があった!
良質な卵子の形成には、卵子を包む膜が重要な役割を果たしています。この膜の細胞は、加齢により酸化していくものですが、そこに梅に含まれる「3,4-DHBA」という成分が作用すると、梅の抗酸化作用で卵子の老化が緩やかになり、卵質の向上につながるのだそう。
晩婚化の救世主となるか?
ご存知のとおり、卵子も年齢を重ねるとともに老化していくので、加齢とともに妊娠確率は下がっていきます。しかしながら現代の晩婚化に伴って、今や不妊に悩んでいるカップルは6組に1組といわれるほど多いのが現実。
ちなみに卵子の老化は36歳以降に急激に進みます。加齢に伴い卵子が減少するほか、卵子そのものの機能も衰えていきます。そのため排卵誘発剤が効かなかったり採卵率や受精率、着床率が低下していき、不妊治療を行っても効果が出づらいのです。またその逆に流産率は上がっていきます。
具体的に言うと、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分という驚くべき差があるのです。
もちろん不妊の原因は女性だけのものではなく、半分は男性側の問題でもあります。特に男性は不妊の検査に行きたがらないという傾向があるので、ようやく治療が始まった時には、妻の卵子が老化しているというケースも後を絶たないそうです。哀しい・・
◆他にもある梅の効能
梅を食べると出てくる唾液。実はこの唾液に、若返りホルモンや活性酸素の毒を消す成分がたくさん含まれているのです。ですから梅を食べて唾液を出すことが、卵子の老化防止にもつながります。この抗酸化作用は、卵子以外の体の酸化も防いでくれるので、癌や生活習慣病にも効果があると言われています。
またそれ以外にも、ストレス・不眠解消にも効果があって、体液のバランスをとって正常にしてくれます。梅の成分であるピクリン酸、クエン酸は、乗り物酔い、二日酔い、食中毒なども解消してくれます。
※男性の不妊対策についてはこちら↓
まとめ
梅の塩分は、実は日本語の「あんばい(塩梅)」にもつながっています。いいあんばいに!とか、あんばい良くやってねなんて使われますよね。
もともと、この”あんばい”は料理家の間で使われて、今では政治家までがよく使うようになったのだとか・・
そんな梅にこんな効果があったとは・・素晴らしい日本伝統食の梅の実のすごさを見直すことができましたね!
(by ディオニソス)