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メキシコ中南米原産の小さな「力の種」チアシード
日本でのチアシード人気は相変わらずスゴイですね!「ダイエット」「健康補助食品」「スーパーフード」として脚光を浴びてから人気の勢いはまだまだ衰える気配がありません。
チアシードとは、メキシコなど中南米原産のシソ科サルビア属の植物「チア」の種のこと。マヤ語で“チア”とは「力」という意味なんだそう。そう、まさに私たちに「力を与えてくれる小さな種」なんです。
ハリウッドセレブが人気の火付け役
ミランダ・カー、エリー・ゴールディング、グウィネス・パルトローなどハリウッドセレブなども愛飲しているというという事で、日本でも急速に人気が高まったチアシード。チアシードがもたらせてくれる美容・健康効果は確かにとても大きなものがありますが、ただそのダイエット効果、健康効果が凄そうだからとか、とにかく周りでも人気だからといった理由で飛びついてしまうのはどうなのでしょうか?
表面的な華やかなメリットの裏に隠れている負の副作用、注意点はないのか?
ということで、今回はチアシードが持つ副作用の可能性についてもご紹介していきたいと思います。ここにあげるのは、まだすべての検証が終わっていない、議論中の内容も含まれています。ですので、紹介するすべての内容においてその可能性が高いとは言い切れませんが、逆に安全とも言えませんのであえてご紹介させていただきました。ぜひ今のうちに参考にしておいてください!
チアシードが秘める10個の副作用(デメリット)の可能性とは?
【1】腸ガスの発生
おそらく、チアシードについて多くのユーザが訴える欠点の一つが、腸内にガスが溜まりやすいという事でしょう。(ずばり言えばおならが出易いということ)
しかし、このような不満を大きな声で訴えている人ほど、最初から一度に大量のチアシードを摂取していたこともわかってきています。
チアシードをいきなり大量に食べ始めるのではなく、中低レベルの量から食べ始めれば、このような“おなら”の恥ずかしい状態を避けることができるだけでなく、チアシードがもつ重度の副作用も避けることができるでしょう。
【2】妊娠の問題
もしあなたが妊娠中、または赤ちゃんをすぐにでも作りたいと考えているのなら、チアシード摂取には慎重になった方が良いかもわかりません。
チアシードが起因して何らかの妊娠問題に影響を与えるという具体的な事実はまだありませんが、逆に妊娠に全く影響が出ないというレポートも出ていません。さまざまな研究議論がなされている段階です。
健康に生まれてくる子供のことを考えるのであれば、今の段階ではやはり摂らない、また摂取を控えるという安全策をとるべきだとの専門家の意見もありますので、もしあなたが今妊娠中で、チアシードを食べているのだとしたら、出産後まで慎重に考えるようにしてください。
【3】アレルギー反応
チアシードは一部の患者の間で、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
あなたがもし、マスタードおよびマスタードシードにアレルギーを持っている場合にはチアシードの持つたんぱく質にも同じようにアレルギー反応を起こすかもわかりません。症状としては、涙目、吐き気、嘔吐、皮膚の発疹、じんましん、呼吸困難、のどの腫れなど。。これらのアレルギー反応が大きい場合には、アナフィラキシーショックを招いてもしまう可能性も否定できませんので、チアシードの摂取は控えるようにしてください。
【4】血が薄くなる
チアシードが最も大きな健康効果を与えてくれる栄養素の一つが「オメガ3脂肪酸」です。オメガ3脂肪酸は私たちのカラダの中で大きな役割を果たす大切な脂肪酸。しかし、オメガ3脂肪酸の持つ血流改善効果も大きいものですので、もしあなたが”肺そくせん”や”動脈血栓”の治療のために、抗凝固薬(血液の凝固を阻止する薬剤)などを服用している場合にはとても注意が必要です。チアシードの服用については慎重にドクターと相談して決める必要があります。
【5】特定薬との相互作用
もしあなたが血圧や血栓予防、インシュリン抵抗性など血液に関連する薬を飲んでいる場合、チアシードはその薬に影響を与えてしまう可能性があります。
これら血液の薬を服用している場合には、最寄りの医師に相談することがおススメです。少量のチアシードであれば安全かもわかりませんが、血圧を下げたり、血液を薄くしすぎたりという影響が出てくる可能性があります。
【6】高中性脂肪の問題
チアシードは、一部の患者の間で”中性脂肪を高める”と指摘されています。確かにチアシードのいくつかの種類には、中性脂肪を高めやすいものもありますが、まったく中性脂肪に影響を与えるような兆候が出ないものもあります。
それは「サルバ種」のチアシードです。
高中性脂肪の影響を心配される方は、サルバ品種にこだわった方が良いかもわかりません。
【7】前立腺がん
チアシードが多く含んでいる脂肪酸を多量に摂取した場合に”前立腺がんリスク”が増大する可能性がある、との研究課題が過去にはありました。
しかし、2010年のレポートでは、まったく根拠のない事実であること、むしろ逆にがんリスクを軽減させる効果があることもわかりました。
いずれにしろ大量摂取した場合には、その大量の食物繊維のおかげで胃に違和感を覚える人もいたりしますので、食べる時には同時に水も多く飲むこと、一度の摂取量を適度なものにキープすることなど注意すれば問題なさそうです。
【8】中毒性(チアシード依存症)
いくつかの研究では、チアシードはその依存性を高める傾向があることを示唆しています。
ある一定期においてまず少量のみの摂取から始める。休息時間をもうけたりしながら、摂取を再開してみるなど、もしあなたが依存体質の場合は、チアシード中毒にならないように注意しましょう。
【9】農薬毒性
世界的なチアシードの急激な需要増加にともない、生産量も多くなっていて、効率的な生産を目指すあまりに特に害虫駆除剤の投下も多くなっているとの懸念があります。農薬の種類や投下量は消費者側ではわかりませんので、有機100%ブランドなど選ぶブランドや販売店にはこだわった方が良いかもわかりません。
【10】ビタミンB17過剰摂取リスク
その摂取量によってチアシードは大量のビタミンB17(アミグダリン又はレートリル)を摂取することになります。ビタミンB17が含まれているサプリメントを服用しているときに更にチアシードを追加すると、植物栄養素の過剰摂取になる可能性があります。
ビタミンB17はアプリコット種にも含まれています。トリートメントオイルや薬効成分をつくるために使用される成分で、様々ながん治療薬としても使われているものです。
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チアシード副作用まとめ
チアシードはやはり健康な人、特定の病気で医師にかかっている人などはその投薬との関係は調べた方が良さそうです。
全くもっての「健康食品」「スーパーフード」としての顔もある反面、その効果や栄養素も強いものがありますので、新しく薬やサプリメントを選ぶ感覚で、慎重に進めることが必要だという印象があります。上記にあげた10個の可能性のうち、いくつか私に関係しているのかな、と思われた場合には、そのチアシードのもつ内容をよく研究したりお医者さんに相談しておくことがとってもお勧めです。
関連性がないわ!という方はどうぞ安心して「チアシード」ライフをエンジョイしてくださいね♪
(by ディオニソス)