はじめに
近年、健康志向の高まりや発酵食品への関心から、ぬか漬けが再び注目を集めています。
しかし、「難しそう」「手間がかかりそう」といったイメージから、なかなかぬか漬けに挑戦できない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ぬか漬け初心者の方でも安心して始められるよう、ぬか漬けの基本的な作り方から、美味しいぬか漬けを作るためのコツ、さらには最適な容器の選び方まで、詳しく解説します。
ぬか漬けの基本的な作り方
ぬか漬けはまず、ぬか床の準備から始めます。
ぬか床の材料
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材料が揃ったら混ぜ合わせていきます。
- ボウルにぬかと塩を入れてよく混ぜ合わせる
- 水を少しずつ加えて全体に水分がいきわたるまで混ぜる
- 耳たぶほどの柔らかさになったら、昆布と唐辛子を入れる
次はぬか床を熟成させるための捨て漬けをします。
- ぬか床に野菜くず(キャベツの外葉や大根の切れ端など)を入れ、表面をならす
- 毎日1~2回、底からよくかき混ぜ3~4日後に野菜くずを取り除く
- これを2~3回繰り返す
捨て漬けが済んだら、野菜を漬けます。
ぬか床は常温でも冷蔵庫でも保存が可能ですが、ここでは、冷蔵庫でのぬか漬けの方法をご紹介します。
- 野菜を洗い、水気をよく拭き取る。大根やきゅうりなど、水分が出やすい野菜は塩もみをする
- ぬか床に野菜を入れ、表面をぬかで覆う
- 冷蔵庫で数時間~数日漬け込む
水分が多いとぬか床が水っぽくなり、酸味などが出てしまうので注意しましょう。
美味しいぬか漬けを作るためのコツ
美味しいぬか漬けにするには4つのポイントがあります。
- ぬか床を毎日かき混ぜる:ぬか床の乳酸菌を活性化させ、風味豊かなぬか漬けになる
- 水分を吸い取る:酸味を抑えるため野菜から出る水分はキッチンペーパーで吸い取る
- 塩分濃度を適切に保つ:塩分濃度が低いと腐敗しやすく、高すぎると塩辛くなるため、適宜塩を足す
- 漬け時間の調整:気温が高い夏場は漬ける時間を短く、気温が低い冬場は長くする
ぬか漬けに最適な容器の選び方
ぬか漬けの容器の材質は、陶器、ホーロー、プラスチック、ガラスなど、塩分や酸に強く、ぬか床の風味を損なわない、においの移りにくい材質を選びましょう。
さらに、手入れのしやすい広口で浅め、密閉できる容器なら、におい移り等を防げます。
冷蔵庫で保存するなら、タッパーやガラス製、ホーローなどがおすすめです。
たくさん漬けるなら甕や樽状のプラスチック容器などで、冷暗所で保存しましょう。
かき混ぜやすく、野菜を出し入れしやすい、口が広く浅めの形状のもので密閉できるものにすれば、におい漏れなどを防げます。
なお、試しに漬けてみたいなら、ジッパー付き保存袋もおすすめです。
まとめ
ぬか漬けは、毎日の手入れをすることで旨味が増します。
忙しい方は冷蔵庫を使えば、それほど手間をかけなくても保存が可能です。
手軽に発酵食品を摂れるぬか漬けで、健康的な食生活を始めましょう。