はじめに
うどは、春の訪れを知らせてくれる山菜の1つです。
独特な香りと苦味が特徴で、古くから日本の食卓を彩ってきました。
「うどの大木」などと言いますが、うどは木ではありません。
成長すると2~3mまで伸びて葉を茂らせますが、植物なんです。
この記事では、うどに含まれる栄養やその効果、美味しく食べる為の方法をご紹介していこうと思います。
うどとは?基本情報と特徴を紹介
うどは、日本各地で自生していますが、栽培もされています。
市場に出回る種類は山うど、白うどの2種類です。
山うど
天然ものを収穫することが多いですが、栽培もされています。
栽培は秋田県が有名ですが、福島、群馬、長野県でも良質なうどが収穫されています。
白うどと比べると香りが強く、皮も固いのが特徴です。
地面から芽を出したばかりの新芽が収穫されています。
大きくなってしまうと食べる事はできません。
白うど
白うどは栽培されたものです。
日光を遮断することで白色になっています。
栽培は東京都が最も有名で一大生産地と言ってもいいでしょう。
山うどと比べると柔らかく、苦味が少ないのが特徴です。
うどの栄養価と健康効果
うどを食べることでどのような健康効果があるのか気になりませんか?
うどに含まれる主な栄養は、食物繊維、カリウム、ビタミンC、そして、クロロゲン酸です。
クロロゲン酸とは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用と脂肪の燃焼を助けてくれます。
うどはカロリーが低く、ビタミンCとクロロゲン酸の抗酸化作用によって老化の予防や生活習慣病の予防が期待できます。
この他にも、食物繊維が腸内を整え、カリウムは余分なナトリウムを体外へ排出する効果を持っていますので、うどは美容と健康に貢献してくれる食材と言えるでしょう。
うどの食べ方|美味しい調理法と活用方法
うどを食べる場合は下処理が大切になります。
うどにはアク抜きが必要です。
まずは表面の皮を厚めにむきましょう。
その後、酢水に10分ほど浸しておくとアクが抜けます。
1. 生で食べる(サラダ・和え物)
- 薄くスライスし、酢味噌と和えれば、定番の酢味噌和えになります。
- マヨネーズと少量の味噌を混ぜたタレを使えば、サラダ風になって美味しいです。
2. 加熱して食べる(炒め物・揚げ物)
- 茎の長いものは細切りにして、醤油、みりん、砂糖を使ってきんぴら風に炒めると美味しく食べられます。
- 新芽の部分を食べやすい大きさに切り、衣をつけて揚げます。
3. 保存方法
- 冷蔵保存:湿らせた新聞紙に包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。
- 冷凍保存:下茹でしてから冷凍すれば、長期保存が可能。
まとめ
旬の食材は栄養が豊富で、季節を楽しむことができます。
春になるとスーパーの惣菜コーナーでうどの天ぷらをよく見かけるのは、皆が好んで食べる旬の食材だからでしょう。
酢味噌和えやサラダ風にして食べることができるのは旬の新鮮なものだけです。
下処理の手間はかかりますが、新鮮なうどの香りや旨味を感じることができますので、挑戦してみて下さい。