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アスパラ菜とは?産地は?アスパラ菜の栄養と人気の食べ方10選

アスパラ菜をご存知でしょうか?アスパラガスに名前が似ていますが、アスパラ菜はどのような種類に属する野菜なのかご存知ですか?おひたしや、炒め物、胡麻和えなど幅広い料理に使用でき、繊維が残らず柔らかく、甘味が多いため、お子様からお年寄りまで、大変親しみやすい野菜です。

今回は、アスパラ菜とは?産地はどこ?アスパラ菜に含まれる主な栄養素や、アスパラ菜を使った人気の食べ方10選をご紹介します。

この記事の目次

アスパラ菜とは?産地はどこ?

アスパラ菜とは?

アスパラ菜とは、中国野菜であるサイシン(菜心)と、コウサイタイ(紅菜苔)を掛け合わせて作られた新しい中国野菜の一種です。花芽や花芽のついた若い茎を食用とします。品種名としては、“オータムポエム”“愛味菜(まなみな)”という名称で販売もされています。

名前に“アスパラ”と付くので、アスパラガスと同じなかまと思いがちですが、アスパラとは全く関係のない、菜の花やキャベツなどと同じアブラナ科アブラナ属に属しています。

見た目は菜の花のようですが、菜の花のような苦味やクセ、アクが少なく、甘味があり、繊維が残らず柔らかで、味や食感共にアスパラガスに似ているのが特徴です。この味・食感に加え、中国の野菜名のままでは日本では一般的に聞き慣れないため、消費者に定着させることを考えて、このアスパラ菜という名前で呼ばれるようになったようです。

アスパラ菜の旬

アスパラ菜は、温暖地域では春、寒冷地域では秋に収穫期を迎えます。本来の露地栽培では、春~初夏(4月半ば~6月半ば)が旬の野菜ですが、寒さに弱いアスパラ菜は寒冷地域では種まきを暖かくなってから行うため、旬の時期がずれます。

日本各地で生産!

アスパラ菜は、とても味がよく、人気が出ることを予想して、日本でも全国各地で栽培されています。特に、新潟県上越地方では、特産野菜の“上越野菜”としてアスパラ菜の認定がされています。一定の出荷量と品質を満たしている地域の重点品目として、各農家が力を入れて栽培に取り組み、ブランド化や生産・消費が拡大するように図っています。

アスパラ菜に含まれる主な栄養素

(1)β-カロテン

アスパラ菜に非常に豊富に含まれる栄養素としてβ-カロテンが挙げられます。強い抗酸化作用のあるβ-カロテンは、活性酸素の発生を抑え、傷ついた細胞の修復をし、動脈硬化やガンを予防する効果が期待できます。

β-カロテンは、体内でビタミンAに変換されて、髪や皮膚・粘膜の健康を保ち、視力の維持にも効果があります。また、皮膚のシミやシワの予防やアンチエイジング効果、老化防止効果なども期待できます。

(2)ビタミンE

β-カロテンと同様に強力な抗酸化作用を持つビタミンEも、アスパラ菜にはたくさん含まれています。ビタミンEも、活性酸素の発生を抑え、動脈硬化やガンなどを予防し、血行促進にも効果があります。また、アンチエイジング効果も期待できる栄養素です。不足すると、生活習慣病や動脈硬化が進んだり、貧血にも繋がります。

(3)ビタミンKとカルシウム

ビタミンKは、普段の食生活をしていれば不足することの少ない栄養素ですが、不足した場合には、骨粗鬆症や血液凝固しにくくなるなどの問題がでてきます。また、カルシウムは骨や歯を構成するミネラルとして知られていますが、カルシウムだけで骨は丈夫にならず、カルシウムの吸収を助けるビタミンKと同時摂取することで効果が出ることが分かっています。他にも、カルシウムには、血液を凝固させて傷口を治療したり、筋肉や神経の働きに作用したり、筋肉収縮や心臓を動かすなど様々な働きをしている栄養素で、人間の身体には無くてはならない必須ミネラルです。

(4)食物繊維

アスパラ菜は、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、便秘の解消効果や整腸作用があるため、身体全体のデトックス効果が期待できます。デトックスされ、腸内環境が改善されることによって、代謝が上がり、栄養も身体の隅々まで行き渡るようになります。結果として、心筋梗塞や糖尿病、肥満などの生活習慣病の改善など健康の面でも、美肌や髪の健康など、美容の面でも嬉しい効果がたくさん期待できます。

(5)鉄

アスパラ菜には、貧血に効果のある栄養素の鉄も含まれています。鉄は、細胞に酸素と栄養を運ぶヘモグロビンにとって必要不可欠なミネラルです。体内の鉄の約7割が赤血球のヘモグロビンを構成する材料となり、残りは肝臓などに貯蔵されるなどしています。肺で取り込んだ酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割をしています。

(6)その他のビタミン類やミネラル類

ビタミンB2やナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6などのビタミンB群や、皮膚や粘膜を健全に保つ効果や免疫活性効果のあるビタミンC、貧血予防効果のある葉酸などのビタミン類、骨の素となる栄養素であるマグネシウムやリンなどのミネラル類も含まれています。

アスパラ菜を使った人気の食べ方10選

【1】アスパラ菜のかんたんおひたし

あっさりと手軽に、アスパラ菜のおひたしはいかがでしょうか?アスパラ菜を洗い、カットした後、電子レンジで火を通します。粗熱が取れたら水気を搾り、白だしとシラスを入れて和えたら出来上がりです。忙しい時のあと一品に、クセもなく甘くて食べやすいアスパラ菜のおひたしはいかがでしょうか?

参考レシピ ⇒ クックパッド

【2】オータムポエムの胡麻和え

オータムポエムとは、アスパラ菜の商品名です。こちらのレシピでは、味噌を使用した和えごろもで頂く胡麻和えです。アスパラ菜は色よく茹で、冷水にとって水気を切り、食べやすくカットします。すり胡麻に、越後味噌、砂糖、しょうゆ、だし汁を加えて和えごろもを作り、アスパラ菜と混ぜ合わせたら器に盛ったら完成です。

参考レシピ ⇒ クックパッド

【3】春の味覚♡アスパラ菜の酢味噌和え

和の副菜3品目は、酢味噌和えです。アスパラ菜はサッとゆでて水気を切りカットします。味噌、砂糖、酢を混ぜ合わせて酢味噌を作り、アスパラ菜と和えます。最後にいり胡麻をトッピングしたら完成です。おひたしや胡麻和え、酢味噌和えなど、火を通しすぎないことと水気をしっかりと絞ることが美味しく仕上げるポイントです。

参考レシピ ⇒ 楽天レシピ

【4】アスパラ菜のツナサラダ

アスパラ菜をたっぷりと使ったツナサラダです。ゆで卵は粗みじん切り、ハムも食べやすい大きさにカットします。アスパラ菜は茹でて食べやすい大きさにカットします。ゆで卵・ハム・アスパラ菜に油を切ったツナ缶、マヨネーズを加えて混ぜ、塩コショウで味を調えれば完成です。明太子やたらこを入れたり、茹でたじゃが芋を入れてポテトサラダ風にしても美味しく頂けそうです。

参考レシピ ⇒ クックパッド

【5】簡単、アスパラ菜と油揚げのお味噌汁

クセの無いアスパラ菜は、お味噌汁にも向いています。水を入れた鍋に火をかけ、沸騰したら、食べやすい大きさにカットしたアスパラ菜の茎→葉の順に湯に入れます。次に油揚げを入れて、アスパラ菜の茎が柔らかくなったら火を止め味噌を溶かします。再び火をつけ、沸騰直前に器に盛って完成です。中国野菜であるアスパラ菜はお味噌汁だけでなく、中華スープなどで頂いてもとても美味しく頂けます。

参考レシピ ⇒ 楽天レシピ

【6】アスパラ菜のてんぷら

アスパラ菜は天ぷらにしても絶品です。アスパラ菜はクセがなく甘みのある野菜ですが、油で揚げることで、更に甘味が増します。高めの温度でカラリと揚げるのがコツだそうです。天つゆなどで頂いても美味しいですが、シンプルに塩のみで素材の味を楽しんでも良さそうですね。お酒のおつまみにも最適です。

参考レシピ ⇒ クックパッド

【7】綺麗な色がご馳走 アスパラ菜とベーコンの炒め物

アスパラ菜とベーコンを使った炒め物です。まず、アスパラ菜を洗って食べやすい大きさにカットします。フライパンにオイルは入れずに、カットしたブロックベーコンを入れて弱火で炒めます。その中にアスパラ菜の茎と酒を入れて蒸し焼きにします。続いて葉も加えて炒めたら、コショウを振って出来上がりです。塩気が足りないようなら足します。アスパラ菜はアクが少ないため、カットしたらそのまま炒め物に使用できます。色鮮やかに仕上がって、食欲をそそりますね。

参考レシピ ⇒ 楽天レシピ

【8】じゃがいもとアスパラ菜のガーリック炒め

アスパラ菜とじゃがいもをにんにく、岩塩、オイルで頂きます。洗ってカットしたアスパラ菜と、皮を剥いてカットしたじゃがいもを別々にオイルで炒めてから一つにまとめて岩塩で味付けするのがポイントです。べチャッとならずに綺麗に美味しく仕上がります。アスパラ菜とじゃがいも、にんにくが良くマッチしています。

参考レシピ ⇒ クックパッド

【9】アスパラ菜たっぷりのカルボナーラ

アスパラ菜はパスタの具材としても非常に扱いやすい食材です。こちらのレシピでは、カルボナーラの定番具材のベーコン・玉ねぎと、アスパラ菜をたっぷりと使用します。まず、具材を食べやすい大きさにカットし、スパゲッティを茹でます。スパゲティの茹で上がり1分前にアスパラ菜も一緒に茹で、お湯切りします。フライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎとベーコンを炒め、茹でたスパゲティとアスパラ菜を加えて炒め合わせたら火を止めます。卵黄・生クリーム・粉チーズ・塩・オリーブオイル混ぜて加え、手早く混ぜたら完成です。お好みで黒コショウを振ってもいいですね。アスパラ菜は、乳製品との相性も抜群で、クリーム系のスパゲティにもおすすめです。

参考レシピ ⇒ クックパッド

【10】アスパラ菜とサーモンのパスタ

もう一品、パスタのご紹介です。こちらは、アスパラ菜とスモークサーモンを使ったオイル系のパスタです。アスパラ菜は洗ってカットし、スパゲティを茹で始めます。フライパンに、にんにくとオリーブオイルを入れて、弱火でじっくりと炒め、始めにアスパラ菜の茎の部分を炒めます。次に唐辛子を加え炒めます。あとは、サーモン、残りのアスパラ菜、ゆであがったパスタの順に加えていき、塩・胡椒・コンソメ、パスタの茹で汁を加えて味を調えれば出来上がりです。アスパラ菜がたっぷりと頂けます。

参考レシピ ⇒ EXブログ

アスパラ菜の栄養素、人気レシピまとめ

アスパラ菜は、和食・洋食・中華など広い分野の料理に使用でき、茹でたり、炒めたり、揚げたりと色々な調理方法も試せるので、非常に万能な野菜だということが分かりました。

菜の花の仲間で、栄養価も優れているため、毎日の食事にうまく取り入れたい食材です。また、クセや苦味がなくお子様にもとても食べやすいため、菜の花など春の野菜の苦みが苦手で食べられない場合には、非常におすすめの食材です。是非、色々なレシピを試して味わってみてはいかがでしょうか?

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(By ディオニソス)

 

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