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セサミオイルとは⁉セサミオイルの効能と肌への効果的な使い方とは?

日本人にもお馴染みのオイルに、ごま油があります。最もポピュラーな使い方は、食用として料理への使用で昔からスーパーでもよく売られてきていますね。

「ごま油」は英語で「セサミオイル」。そのセサミオイルは美容分野でもさまざまな効果や使用法があって、今とくに海外で人気になっているのをご存知でしょうか?

インドの伝統的医学であるアーユルヴェーダでも、実はこのセサミオイルがオイルトリートメントの主役。セサミオイルは太古の昔から使用されてきていました。クレオパトラもトリートメントとしてご愛用だったのだとか・・。

今回は、

ついてご紹介していきたいと思います。

この記事の目次

セサミオイルとは?

【1】セサミオイルの歴史とアーユルヴェーダ

胡麻はアフリカ原産で、数千年前より主にインドや中国で栽培されてきました。セサミオイルは、アーユルヴェーダというインドの伝統医学で使用されていることで非常に有名なキャリアオイルの1つで、マッサージオイルや様々なトリートメントとして昔から使用されてきました。あの古代エジプトの女王クレオパトラもボディオイルとして愛用したと言われています。アーユルヴェーダでは、“愛のこもった手”という意味を込めてオイルマッサージのことを“アヴィヤンガ”といいます。また、アーユルヴェーダは世界で最も古い若返り療法と言われており、セサミオイルの効能を活かして、心身を健康にし、若返らせる施術とされています。

他にも、胡麻は紀元前50年前後には中国に広まったと言います。“神農本草経(しんのうほんぞうきょう)”という世界最古の薬学の本に紹介されているそうです。『気力をまし、脳髄を補い、飢えず、老いず、寿を増す』“不老不死の妙薬”と言われていました。

胡麻から採れるセサミオイルは、世界最古のオイルの1つと言えます。

【2】ごま油の種類とセサミオイル

ごま油には主に3つの種類があります!

そして、厳密にセサミオイルというのは、そのうちの1つ、太白(たいはく)ごま油、または白ごま油と呼ばれるものが厳密にはセサミオイルと呼ばれるものにあたります。

 

特 徴

焙煎ごま油

一般的に私たちが良く目にするもの。茶褐色で香ばしい強い香りが特徴。一番想像しやすいごま油、食用として使用されます。

低温焙煎ごま油

低温で焙煎、薄い琥珀色で優しくまろやかな香りが特徴のごま油。

太白ごま油、

または白ごま油

(=セサミオイル)

焙煎してない生のままの胡麻から抽出された、無色透明なごま油。このオイルが若返りのオイルと呼ばれている“セサミオイル”のことで、食用だけでなく美容オイルやコスメとして世界で使用されています。

セサミオイルの効果効能

【1】 デトックス効果

セサミオイルを肌に塗って15分ほど経過すると、骨の中まで浸透すると言われています。セサミオイルの分子は非常に小さく、毛細血管への吸収力が非常に高いためです。身体の中に溜まった老廃物や毒素(水銀などの有害金属など)を吸着し排除する作用があるとされています。肌に使用することで、血行を改善し、皮膚のターンオーバーが早まります。

【2】 保湿効果とエモリエント効果

アーユルヴェーダでは、3分ほどで皮膚から入ったオイルが腺だけでなく毛細血管から吸収されると言われています。また5分程で骨髄や神経組織に到達すると言われており、非常に高い浸透力と保湿効果が期待できるとされています。

また、ゴワゴワして固くなった角質が、セサミオイルの作用で柔らかくもっちりとした肌に変化させてくれます。このように皮膚に柔軟性を持たせる効果をエモリエント効果と言い、弾力やたるみが気になるお肌もしっかりサポートします。

【3】 体を温める効果と免疫力向上効果

セサミオイルは、熱性の高いオイルのため、身体を温める効果があります。セサミオイルで足などをマッサージすると、血液循環が良くなるため、冷え性や肩こりの改善に役立ちます。他にも、関節や筋肉の痛みなどにも効果的です。この体を温める効果によって、内臓から温められるとデトックス効果が働き、免疫力の向上にも繋がります。

【4】 抗酸化作用

セサミオイルには、リグナンという胡麻特有の成分(セサミン、セサモール、セサミノールなど)が含まれています。セサミオイルに含まれる抗酸化成分には、これらのリグナン類やビタミンEなど非常にたくさんの種類があります。これらの成分が肌を通して体内に吸収されると、新陳代謝が高まり細胞の酸化を抑え、老化物質の生成を抑える効果があり、肌の若返りをサポートします(アンチエイジング効果)。新陳代謝が良くなることで、肌のターンオーバーが整うため、余分な角質が落ち、くすみの無い透明な素肌を作ることができます。

【5】 日焼け防止効果と抗炎症効果

セサミオイルは、紫外線から肌を守る効果があり、また日焼けなどの軽度の炎症(かゆみや痛み)を鎮静する効果があります。

【6】 ヘアケア効果

抜け毛や白髪の原因は、老化や毛穴の汚れ、皮脂などが原因となります。セサミオイルを使った頭皮マッサージなどを行うと、毛穴の洗浄や皮脂分泌のバランスの調整、老化防止に役立ちます。頭皮や髪へセサミオイルを活用することで、抜け毛や白髪、フケ、薄毛、ハリなどを改善するのに役立ちます。

セサミオイルの肌への使い方

◆ セサミオイルを使う前に~キュアリング~

セサミオイルを使う前に、“キュアリング”という工程が必要です。キュアリングは、太白ごま油を100℃以上に加熱処理することで、これによって肌への浸透力を高め、抗酸化作用を向上させて酸化しづらくする効果が見込まれます。

<用意するもの>

<キュアリングの方法>

  1.  保存容器は煮沸消毒などの方法で、消毒しておきます
  2.  鍋に太白ごま油を入れ、火にかけます
  3.  調理用温度計で火にかけた太白ごま油の温度を測り、90℃まであがるのを確認します
  4.  90℃まで上がったことを確認したら、火を止めて常温まで冷まします。(火を止めた後もそのまま温度が上昇します。100℃まで上がるのを確認しますが、110℃を超えないように注意します。)
  5.  消毒しておいた保存容器に移して完了です。

◆ セサミオイルの使い方

(1)毎日のスキンケアの最後に

化粧水や乳液など毎日するスキンケアの最後に1、2滴のセサミオイルを塗ります。これだけでも、エイジングケアや保湿効果を高めることができます。

セサミオイルは、乾燥肌には潤いを、オイリー肌には過剰な皮脂を抑える効果があります。

(2)乳液の代わりに

  1. 洗顔後、化粧水で肌を整えます。
  2. 乳液やクリームの代わりに数滴のセサミオイルを顔全体に薄く延ばします。

セサミオイルは、保湿効果が高く、水分をしっかり閉じ込めるため、肌の潤いを保ちます。ベタつきが気になる人は、塗った後に軽くティッシュなどで押さえて表面の油分をとります。この時、決してこすらないようにします。

(3)クレンジングとして

  1. 手のひらにセサミオイルを適量取り、温めます。
  2. メイクの濃い部分から順に顔全体に馴染ませ、30秒ほど待ち汚れを浮き上がらせます。
  3. 円を描くように優しくマッサージします。
  4. ティッシュペーパーやコットンなどで、吸い取るようにしてオイルを拭き取ります。
  5. 普段通りの洗顔をして、化粧水や乳液などで保湿します。

セサミオイルのクレンジングは、メイク汚れを落とすことは可能です。しかし、濃いアイメイクやウォータープルーフのマスカラ等を使用している場合は落とすことが難しいため、先に専用リムーバーなどで落とします。

セサミオイルは、シミの元となるメラニンを伴った古い角栓を垢として体外に排出します。毎日、クレンジングなどのケアを続けることで、シミやソバカスができにくい肌質に変化していきます。

(4)マッサージオイルとして

  1. セサミオイルの適量を手のひらに取り温めます。
  2. 顔やボディの気になるところにオイルを伸ばし、マッサージを行います。
  3. ペーパーなどで押さえるようにして、オイルを優しく拭き取ります。
  4. 普段通りに顔やボディを洗い完了です。

セサミオイルは、インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは、マッサージ用の代表的なオイルです。セサミオイルでマッサージすることで、保湿、皮膚の再生、UVカット効果が期待できます。

セサミオイル使い方まとめ

セサミオイル(=ごま油)が、こんなに美容に効果的だということに少々驚かれたのではないでしょうか?

食品スーパーなどで販売されている、太白ごま油を100℃まで加熱してキュアリングすることで、そのまま肌に使用可能になることも、嬉しいニュースですよね。もちろん、キュアリング済みの製品もスキンケアオイル販売店には売ってありますので、あらかじめこちらを購入するのも良いでしょう。

デトックス効果・保湿効果・エモリエント効果・抗酸化作用によるアンチエイジング効果など、肌に対する美容効果がギュッと詰まっているため、太古から様々な国でセサミオイルが使用されてきている理由が良くわかります。

ぜひセサミオイルという身近なオイルで、美肌を目指してみるのはいかがでしょうか?

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(By ゼウス23世)

 

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