アーティチョークが持つ栄養素、驚きの健康効果9選とは?
今、注目を集めている食材と言えば「アーティチョーク」
葉はもちろん、つぼみまで美味しく食べられる上、栄養もとっても豊富なのです。
今回はあまり知られていないアーティチョークが持つ栄養素と、その健康効果についてまとめてみました。
これを読めばアーティチョークがきっと食べたくなるはずです。
この記事の目次
アーティチョークとは
アーティチョーク(Artichoke学名:Cynara scolymus)はキク科チョウセンアザミ属の多年草で、日本ではチョウセンアザミとも呼ばれます。
原産は地中海沿岸で、ヨーロッパやアメリカでは人気でよく食べられている野菜です。
茹でて「がく」や「つぼみの芯」を食用するのが一般的です。
特に「がく」をすべてかえした、『アーティチョーク・ハート』と呼ばれる芯の部分は軟らかく、しっかりとした食べ応えもあります。
日本では江戸時代中期に栽培されていたという記録もありますが、あまり広まらず、現在でもあまり栽培されていません。
よく似た仲間にカルドンもあります。
どんな味がするの?
アーティチョークはソラマメとクリを合わせような濃厚な風味と味わいです。
でんぷん質が強いので、食べるとほくほくした感じがします。
ほんの少しえぐみもあるので、百合根に似ていると言う方もいらっしゃいます。
アーティチョークの栄養素
生アーティチョーク 栄養価 (100g当たり) | RDA | ||
エネルギー | 47 Kcal | 2% | |
コレステロール | 0 mg | 0% | |
炭水化物 | 10.51 g | 8% | |
食物繊維 | 5.4 g | 14% | |
タンパク質 | 3.27 g | 6% | |
脂質 | 0.15 g | 0.50% | |
ビタミンA | 13 IU | 0.50% | |
ビタミンC | 11.7 mg | 20% | |
ビタミンE(αトコフェノール) | 0.19 mg | 1% | |
ビタミンK | 14.8 µg | 12% | |
ビタミンB1(チアミン) | 0.072 mg | 6% | |
ビタミンB2(リボフラビン) | 0.066 mg | 5% | |
ビタミンB3(ナイアシン) | 1.046 mg | 6.50% | |
ビタミンB5(パントテン酸) | 0.338 mg | 7% | |
ビタミンB6(ピリドキシン) | 0.116 mg | 9% | |
ビタミンB12 | – | ||
葉酸 | 68 µg | 17% | |
コリン | – | ||
カルシウム | 44 mg | 4% | |
鉄分 | 1.28 mg | 16% | |
マグネシウム | 60 mg | 15% | |
リン | 90 mg | 13% | |
カリウム | 370 mg | 8% | |
マンガン | 0.256 mg | 11% | |
ナトリウム | 94 mg | 6% | |
亜鉛 | 0.49 mg | 4.50% | |
銅 | 0.231 mg | 27% | |
セレン | 0.2 µg | <0.5% |
【植物性栄養素】
カロチン-β | 8 µg | |
クリプトキサンチン-β | 0 µg | |
ルテイン – ゼアキサンチン | 464 µg |
アーティチョークの驚きの健康効果9選とは
【1】抗酸化性
アーティチョークは強い抗酸化効果を持っています。
2006年米国農務省による調査では、アーティチョークが持つその抗酸化性は、抗酸化物質のダークチョコレート、ブルーベリー、赤ワインなどと肩を並べるほど高いものでした。
アーティチョークに含まれるアントシアニン、ケルセチン、ルチンなどの抗酸化物質が、がんの予防や免疫力アップ、心臓病の予防などに健康メリットをもたらすとされています。
【2】豊富な食物繊維による消化改善
食物繊維は、男性は1日に30~38g、女性は1日21~25gの摂取が推奨されています。
アーティチョークが120g中に10.3gの食物繊維が含まれているので、食物繊維の摂取にぴったりの食材です。アーティチョークでしっかり食物繊維を摂取すれば、消化器全体の健康にもつながりそうです。
【3】肝臓、胆のうのサポート
アーティチョークには肝臓や胆嚢といった臓器の再生を助けてくれる効果も期待できるとされています。
それはアーティチョークに含まれる「シナリン」と呼ばれる化合物によるものと研究されていて、弱った細胞を再生し胆汁の生成サポートも期待できます。
ドイツでは長年、消化不良と胃腸の炎症の改善のためにアーティチョーク葉エキスの摂取を医師から進められていたほどです。
【4】コレステロールの低下
1日当たり1800 mgのアーティチョーク葉エキスを6週間投与した実験では、高コレステロール患者の20%のLDLコレステロールおよび、18%の総コレステロールの改善効果がみられたようです。
このことによりアーティチョークはコレステロール値を低下させるのに非常に効果がある食材だという認知が広まりました。
【5】脳と認知症の利点
アーティチョークには1日の摂取推奨量の約12%のビタミンKが含まれています。
ビタミンKはニューロンの損傷および変性から体を守ってくれるので認知症やアルツハイマー病などの認知疾患の予防に効果があるとされています。
栄養ジャーナル(Journal Nutrients)誌にもビタミンKを多く含む食事と、高齢者の認知症改善の記事が多く書かれています。
【6】豊富な葉酸
また、アーティチョークには1日の推奨量400mcgの4分の1以上の葉酸も含まれています。
葉酸は妊娠能力を高めるために摂取がすすめられている大切な栄養素。妊活をしている方にはアーティチョークは良い葉酸の供給源になります。
【7】ダイエット効果
アーティチョークに含まれているマンガンという栄養素は、代謝を整えてくれます。
マンガンを摂取していれば、食事で得た栄養素を体に正しく利用できるようになるので、健康にもダイエットにも良い効果が期待できます。
【8】活力を与えてくれる
アーティチョークにはビタミンAやビタミンB6、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれていることも見逃せません。
これらは炭水化物を体内で使用されるエネルギーに変換するために必要な栄養素です。
【9】骨の健康
アーティチョークには骨の健康にも良い効果が期待できます。
それは骨の形成および健康づくりに欠かせないビタミンKと、コラーゲン形成に関与するビタミンCが豊富に含まれているからです。
摂取上の注意点はあるの?
アーティチョークは普通に食用する分には特に副作用は報告されていないようです。
妊娠中および授乳中でも気にせず摂取できるのは嬉しいですね!ただし医薬品としてサプリメントで摂取する場合には、念のため専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
アーティチョークはほぼ輸入品!旬の時期は?
ヨーロッパでは人気の食材ですが、まだ日本ではよく知られていません。しかし、調べてみたら日本国内でも栽培が進んでいるようですね。大阪、茨木、群馬など。
夏の野菜で収穫は4~7月、一番の食べごろは5月、6月のようです。
健康食材としても人気があがっているので、見かけたらぜひ料理に使ってみてください。
アーティチョーク栄養、効果まとめ
見た目もちょっと変わったアーティチョーク。なぜ人気があるのだろうと思っていましたが、優れた健康効果がたくさんありました。
薬用ハーブとしても、用いられてきたアーティチョーク。お茶としての人気も上がってきているようです。
独特の見かけのするアーティチョークですが、食べ方の基本は蒸し焼きです。
近く食べ方の紹介記事も執筆中ですので、またご案内させていただければと思います♪
(By ゼウス23世)