春の訪れが感じられる2月後半から3月にかけて、”ふきのとう”が本当に美味しく食べられる季節になります。
デパートの旬の味覚コーナーに一斉に並び始めますが、ふきのとうって、どのような料理にすると美味しく食べられるのだろう?またいつもと違った食べ方はないのかな?
って、感じることありませんか?
今回はそんなふきのとうの下ごしらえの方法、美味しい食べ方、ふきのとうってどんな食材なのかも含めてご紹介していきます。
この記事の目次
ふきのとうとは?ふきとの違いは?
道端を散歩していたら突然生えている事もある「ふきのとう」
漢字では「蕗の薹(ふきのとう)」と書いて、すなわち「ふきの花茎」の事を指しています。
”ふき”と”ふきのとう”の違いは、植物全体の葉っぱがついている茎の部分が「ふき」、春になるとつぼみが現れ、花を咲かせる部分が「ふきのとう」です。
ふきと似たような春植物にナス科の「ハシリドコロ」がありますが、こちらは毒草。若芽の段階では非常によく似ているので、間違いやすいのですが、花が咲けば違いが明らかになります。
若芽は香りをかいで識別してやります。
ふきのとうはキク科の多年草
ふきのとうはキク科の多年草で、その地域や気候によって、1月から4月くらいまで目にすることができます。道端の少々湿り気のあるような場所でみつけることができます。
ふきのとうはまだ葉っぱが閉じているときに、地面に切れ目を入れて収穫します。
また、ふきのとうには雄花と雌花があります。雄花の方はやせ形でほっそりしていて、雌花の方はふっくら丸まった形をしているのが特徴です。
ふきのとうの成分、期待される効能は?
ふきのとうには「フキノール酸」を始めとする苦み成分が豊富に含まれています。フキノール酸には、花粉症などアレルギー症状の緩和、や咳を止めの効果が見込まれています。
また、香り成分の「フキノリド」には、消化液分泌の増加やそれによる胃腸の働きを整える作用があると言われています。
便秘や成長作用の点では、食物繊維量が多いのも嬉しいところですね。食物繊維による成長作用、ダイエット効果だけでなく、ナトリウム・カリウムといったミネラル分も豊富なため、毒素排出のデトックスにも有効です。
また抗酸化成分ビタミンEも含まれており、アンチエイジング、肌衰えの予防などの働きも期待できます。
ふきのとうの選び方!保存の方法は?
ふきのとうは、”大きすぎずふっくら”としたものが美味しいと言われています。表面に艶があって、開ききっていないつぼみのようなものを選ぶようにしましょう。
少し日にちを置いておく場合には、濡れた新聞紙に包んでおけば、2,3日は保存が可能です。ただ、品質は落ちていきますので、ふきのとう独特の春の香りを楽しむには、早めに召し上がってください。
陽に当たっていないフレッシュなふきのとうは、苦みが少なくて柔らかい!そのままおひたし、和え物にして食べると美味しいです。
しかし、日差しをたっぷり浴びた後とれたふきのとうは少し苦みやアクが強くなるので、アク抜きをしてから食べるようにします。
下ごしらえ、アク抜きのポイントは?
ふきのとうの下ごしらえ、アク抜きの順番です。
- ふきのとうの一番外の皮を剥き、根本の黒い部分を取り除きます
- その状態で、水に漬け込みます
- 水が黒ずんできたら再度新しい水に交換して漬け込みます。
- 黒い部分が落ちたら、鍋にいっぱいの水を入れ5分ほど茹でます。
- その際、水1Lにつき小さじ1杯程度の塩を入れてから茹でるようにします
- 5分ほど茹でたら水にさらしておきます。
- 特に苦みを取りたい場合は、2日程度長めに浸しておくと苦みが緩和されます
アク抜きが面倒だと言うときは、こんな料理に利用してみよう!
アク抜きが面倒ならば、陽に当たっていないフレッシュなふきのとうを使用するのが一番です。しかし、ちょっと春も深まり日差しが強くなると、ふきのとうも少し苦みがあるものになってしまいます。
そんなときは、天ぷらや汁物にして食べるのがおすすめ。
天ぷらは小麦粉・天ぷら粉を付けてサッと揚げるだけで調理出来るし、汁物は具として小さく切ったものを入れるだけなのでとても簡単です。
ただ小さなお子さんは、アク抜きなしのふきのとうの苦みは少し抵抗があるかもわかりません。注意して下さいね。
お酒のつまみに、ふきのとう味噌として食べるのがたまらない!
ふきのとうの人気の食べ方の一つに、「ふきのとう味噌」があります。ご飯にのせたり、おにぎりの具材として使うととっても美味しいですよね。
ふきのとう味噌の作り方のポイントは、なんといっても手早く調理する事です!
- 味噌と砂糖(もしくはみりんや蜂蜜)をよく混ぜ合わせて、油を加えた鍋で温めておきます
- 下ごしらえをしたふきのとうを、手早く細かく刻んで入れます(先に調味料をしっかり温めておく事が大切なポイントです)
- カットしたふきのとうを調味料の中に入れ、一気に強火で混ぜ合わせます
- 調味料がふきのとうに馴染む程度で、あまり加熱しすぎないように注意しましょう!
ふきのとうを長期保存するには?
旬の時期にまとめて作っておいて、冷凍保存しておくっていう方も多いですよね。
冷蔵保存だと10日から2週間ほどの保存期間になってしまいますが、冷凍保存だと2~3ヶ月くらいは持つので必ず小分けにした上で冷凍保存しておくのもおすすめです。
季節の食材として、さまざまな料理の付け合わせに!
ふきのとうは、味噌だけでなく、さまざまな料理の付け合わせにも利用できます。他の旬な食材も引き立てることができます。
その他、アク抜きしたふきのとうをソテーにしたり、メインディッシュの添え物にしたり、またスパゲッティの具にしたりととても幅広く使うことができます。
勿論、やっぱり定番は天ぷらや汁物、そしておひたし!
毎年、春の季節が感じられる料理でふきのとうを楽しみたいファンにとっては、これらのベーシック、定番の食べ方は欠かせないかもわかりませんね。
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ふきのとう食べ方まとめ
旬が短いふきのとうは、やっぱり初春の時期に美味しくいただきたいものですよね。
そのためにも、やっぱり下ごしらえが重要です。
ふきのとうは、いったんアク抜き、下ごしらえのポイントさえ押さえれば、なんの料理にも簡単に使えてとっても重宝する春食材です。
是非、この春の時期には、食卓に取り入れてみてくださいね。
(By ゼウス23世)