神様の食材

パクチーの代わりにカメムシ⁉パクチーとカメムシの関係秘話!

食べたことのない人に、パクチーの味を説明することがあったら・・・。

あなたはなんと教えてあげるでしょうか?

もし「カメムシみたいな臭いで・・・」と答えた方がいるとすれば、それは決して間違いではないかもしれません(笑)

今回は別名「カメムシ草」と呼ばれるパクチーの、カメムシとの関係性や、その香り成分がもたらす健康効果、パクチの強い香りはどのような料理に活かせるのか?をご紹介していきます

この記事の目次

パクチーの匂い

パクチーの匂いがどのようなものか?

これは本当に人それぞれとしか言いようがないようです。

パクチーの状態により香りが変化することもあり、生では食べられないが「乾燥してあれば美味しい」と感じる人も多いのです。

一般的にはパクチーの臭いを例えると

などに例えられることが多いのだとか。

実はパクチーファン女子から言わせると、そのほとんどは「カメムシの匂い」とは例えないみたいです。ま、カメムシ自体を知らないと言ってしまえばそれまでかもですが。

彼女達から言わせると、「パクチーはパクチーの香り」であり、南国植物ならではの「青臭さ」または「独特の爽快感」しかないそうです。

また遺伝子による影響でパクチーの“匂い”がダメな人もいて、パクチーの香りと人の嗅覚の関係は非常に複雑なんです。

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パクチー=カメムシ草?

パクチーの和名がカメムシ草だと言い張る人が居ました。

でも、実はパクチーの和名=カメムシ草ではないんですね。

パクチーは日本が鎖国されるより以前にすでに渡来していました。当時からの呼び名は、ポルトガル語の由来である「コエンドロ」これが正しい和名なのです。

しかし今や「コエンドロ」って聞いてもまったく想像できませんよね。

せいぜいがコリアンダーとかでしょうか?

けど、調べたら南米スペイン語圏では、パクチーのことを「シアントロ」って言うのですね。

また、アメリカでも、パクチー葉っぱ、茎の部分だけを「シアントロ」って呼びます。ついでにアメリカでは、種子の部分を「コリアンダー」と呼びます。

さて、カメムシ草と呼ばれる正しい由来はよくわかりませんが、その香りにあるのでは?とは容易に想像ができます。

コリアンダー=カメムシ草だった!(驚)

実はパクチーのもう1つの名前である「コリアンダー」が、カメムシから由来した名前だったって知っていました?

この2つをつなげて「Koriannon」となり、やがてコリアンダーと呼ばれるようになったのですね。

このコリアンダーの名前1つをとっても、パクチーにはカメムシと密接な関係性があることがわかりました。

パクチーとカメムシの臭いは一緒?

さてパクチーがカメムシと似た臭いがするというのは、気のせいではなく事実でした。

植物性の香り成分にはアルコール類やエステル類などがあります。その中でパクチーはアルデヒド類になり、これは、カメムシのあの臭いと同じものなのです。

パクチーとカメムシは共通して含まれる化学物質がほとんど同じだったんですね。

いやー、これは個人的に大変ショックな結果でした。笑

これから、パクチーを食べる時に、頭にカメムシがよぎってしまいそうです。

実際にカメムシを食べる!?

少し余談になりますが、実際にカメムシが食用として出回っていることをご存知でしょうか。

東南アジアでは食虫文化がありますが、カメムシも当然のように食べられています。

そして、カメムシのように、香りが強い虫は、高級食材なのだとか・・。

カメムシは実はパクチーよりも高級品?

東南アジアでは、パクチーもカメムシも食べられているのですね。

いや、カメムシの代わりにパクチーを食べているのかもわかりません。カメムシが高級だから・・笑

実際にパクチーの代わりに、カメムシ自体をフォーに入れて食べてみると、なんでも、独特のコクが出て美味しいのだそうですよ!

パクチーの臭い成分「リナロール」「ゲラニオール」

パクチーがあのような強い香りを放つには、リナロールとゲラニオールという成分の存在があります。

それぞれ個別にご紹介します。

■ リナロール

もともとはスズランやラベンダーと似た香りを持ち、主に精油に多く含まれている成分です。

自然界からはローズウッドやリナロエなどの精油から採られていました。

現在では商業用として人工的に作られているものがほとんどです。

そんなリナロール単体の効能は

などがあげられます。

■ ゲラニオール

ゲラニオールは、バラの香り成分として有名です。アロマや香水などでも、大変人気でよく使用されます。

またゲラニオールは、防蚊剤としての効果も証明されています。

グラニオール単体の効能としては

などがあげられます。

驚いたのは、パクチーに含まれる2大香り成分は、どちらも単体ではとても良い香りだという点ですね!

パクチーの臭いは、これらの成分が複雑に混ざり合った結果、ああなるのだということがわかります。

またリナロールとゲラニオールの香り成分は消化器系に良い影響を与えます。胃や腸に働きかけ、消化促進や調子を整えてくれると言われています。

温かい国で、パクチーが特に好まれるのにはこのような理由があるんですね。

様々な食材と相性の良いパクチー

パクチーは、ほとんどの食材と相性が良いようです。

エスニック料理だけではなく様々なジャンルや国の料理に使われています。

また香りが強い香菜のため、肉や魚の臭み消しにも使えます。魚料理やカレー、羊の料理などに加えると臭い消し効果を発揮します。

好き嫌いが分かれるパクチーですが、やっぱりパクチーは生で食べるのが最もオススメです♪

おススメ!パクチーサラダ
▶ パクチーを使ったサラダレシピ12選!やっぱ生パクが最高!

また、今すごく人気のパクチーは、国産が中心で、静岡県でとくに栽培がよくされています。

従来のパクチー独特の苦みや、臭いのクセも少なく、今まで苦手だった人にも大好評のようですよ。

パクチーとカメムシの関係秘話まとめ

パクチーとカメムシはなんだか不思議な縁があることがおわかりいただけたでしょうか?

今、とにかくパクチー料理がすごいブームですよね。専門店も多く出てきています。

▶ パクチー料理専門店11選!人気超おススメ店全国、東京、大阪、福岡!

パクチーは栄養価もとっても高い上に香りが病みつきになります。サラダや生春巻き、あらゆる料理のトッピングに大人気です。

またパクチーモヒートなど、飲みものとしてもオススメです♪

ぜひ、パクチーが食わず嫌いだという方も、今流行のパクチー料理に挑戦してみては如何ですか?

その際、カメムシと同じ匂い成分だということは忘れてくださいね。

(By ディオニソス)

 

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