超悪玉!LDLコレステロールより怖い酸化(劣化)コレステロールとは?
この記事の目次
最も怖いLDLコレステロールがあった
「総コレステロール」や、「中性脂肪」、「LDLコレステロール」の議論は一般でもよく聞かれます。なかでもLDL(悪玉)コレステロールの値が高いと心血管疾患のリスクが上がりますので、減らす努力をしなければなりません。現行ガイドラインでは、LDLコレステロールレベルは100ミリグラム/ dL未満であれば安心とされています。
しかし、耳慣れない言葉だと思いますが、あなたは「酸化(劣化)コレステロール」という言葉を聞いたことがありますか?
酸化(劣化)コレステロールとは
LDLコレステロールというのは、「低密度リポプロテイン」で運ばれるコレステロールのことです。実はこのLDLコレステロールですが大きさもさまざまで、かつ全身の血液中を流れめぐっている間にも大きく膨張したり、収縮したりしながら流れているそうです。
▶LDLコレステロールの基本やもっと詳しい説明はこちらを参考にして下さい↓
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超悪玉!の正体
そのLDLコレステロールがさらに体中の酸化によって、できてしまうのが「酸化コレステロール」。日本では「劣化コレステロール」という言い方もします。
カラダのLDLコレステロールは、その大きさが小さいものほど酸化の影響を受けやすく、体内のフリーラジカルと反応して「酸化(劣化)コレステロール」が発生すると考えられています。
LDLコレステロール以上に危険!
この「酸化(劣化)コレステロール」は、フリーラジカルと組成後さらに周辺の組織損傷を助長したり、動脈の炎症を増加させてしまうため、アテローム性動脈硬化症などをより進行させやすく、当然ながら心臓発作や脳卒中のリスクを高めてしまいます。
酸化(劣化)コレステロールをカラダの中で作りやすくするのは
- トランス脂肪の高い食事を消費している
- 喫煙している
- コントロール不良の糖尿病を持っている
- メタボリックシンドロームと診断されている
などがあげられます。
あなたが気付かぬうちに血管内で堆積して、時間の経過とともに血流が悪くなり、やがては血流量を圧迫。冠動脈性心疾患、末梢血管疾患、または認知症までを含むさまざまな障害をもたらす原因となります。
食べ物にも含まれている
ここまでは、カラダの中で発生してしまう酸化(劣化)コレステロールの話でした。しかし、酸化(劣化)コレステロールというのは、私たちの身の周りの食品の中にも含まれているのです。
気をつけよう!食品中にも含まれている
油が「酸化(劣化)」されることについてはあなたも馴染みがあるでしょうけど、コレステロールも酸化するのです。酸化コレステロールは名前の通り、食品に含まれるコレステロールが劣化したもの。何度も加熱されたり、長期間空気にさらされて酸化が進むと発生します。
わかりやすいイメージですと、バターやマヨネーズが空気に触れて黄色くなったりしているのを見たことがありませんか?これが典型的な酸化コレステロールのイメージです。
ですので、加工食品は賞味期限内に食べるようにしましょう。賞味期限内に食べるのであれば特に問題はありません。ですが、加工食品のほとんどにコレステロールの1~2%は含まれていることも忘れずに!
具体的に食品名で挙げると、 タラコやイクラ(醤油漬けされたもの)、焼き鳥の皮(こげ部分)、スルメ、干物をはじめ、ビーフジャーキーなど空気や紫外線にさらされたもの、そしてマヨネーズやバターなどの油脂食品などには劣化コレステロールが含まれている可能性があります。
レンジがもっとヤバイらしい
例えば、買ってきたコンビニのフライ弁当が冷めてしまって、「チン」する時。それを何回か繰り返して合計10分以上再加熱をしたり、2、3回温め直したりすると、酸化コレステロールを多量に産む原因になります。また、既に2度3度揚げてる惣菜の揚げ物。ファストフード食品をレンジで再加熱するのも危険です。
レンジで温め直す時には、小分けにしておいて各々を温め治すとか、チンする時間も最少限にするなどの工夫をしましょう!
酸化コレステロールから身を守るには
(1)良い食べ物をしっかり食べて抗酸化体質になること
まずポリフェノールやリコピンなどを含んだ抗酸化力のある食べ物をしっかりと摂るようにしましょう。果物や野菜もしっかり摂るようにします。それらは低脂肪であるだけでなく、栄養素がたっぷり含まれており、カラダの中でのLDLコレステロールの酸化を低減してくれます。
(2)トランス脂肪酸に注意する
あなたの日ごろの食事からトランス脂肪を除外するようにします。油脂の多いパイ状のペイストリー、ディープな揚げ物、ポテトチップス、ラードで調理した食品などに注意します。
(3)禁煙しましょう
やはり、喫煙はカラダの抗酸化力、免疫力を低下させます。
(4)有酸素運動を心がけましょう
糖尿病やメタボリックシンドロームを疑われている場合は、特に注意が必要です。運動を含めて体質改善を目指してください。
その他、日ごろの食事と注意点
私たちとても忙しい現代人はコンビニ弁当や作り置きの惣菜などを食べる機会も多いと思います。そして電子レンジも便利で必要不可欠な家電製品です。
ですので、酸化(劣化)コレステロールから完全に身を守るのは難しい環境にあることは間違いありません。しかし、電子レンジに頼りすぎず、加熱するときもできるだけ短時間にとどめたり、温める時も小分けにしたりして、同じものを何度も温め直す必要がないように工夫してみましょう。
まとめ
現代は便利になった分、このような新たな問題も出てきています。しかしながら、やはり最後はカラダを強くすることです。あなたのカラダの抗酸化力、免疫力、抗炎症力を強くして、いくつになっても少々の環境や食事被害から身を守ることは可能です!
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(By ゼウス23世)