がんの予防のために、一番のカギは?
「神経系」「ホルモン系」「免疫系」は健康3大要素と言われています。これらの要素を鍛えるとカラダの『免疫力』が高まり、強い体を作ることができます。
現代病であるガン予防においてもこの要素は欠かせまさん。ガンにならないようにする予防においても、またガン治療における治癒力の面でも、さらには転移や再発を防ぐ面でも「免疫力」は大きく影響を与えるものとなってきます。
この記事の目次
日本はまだまだがん予防研究が遅れている!?
厚生労働省が公表した2013年の統計を見ると、2013年度の死亡原因のワースト1にガンがあげられており、36万5000人がガンにより亡くなっていることが分かります。これは主要疾患別に比較した場合の28.63%を占めます。
ワースト2は心疾患ですが、死亡者数が19万7000人。死亡率が15.45%とガンの半数近く。がんはいまだに死につながる大原因であることがわかります。
日本人に多いのは肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなどです。
がんはどの細胞にも発生する可能性のあるものです。現在日本では4人に1人強がガンによって亡くなるとの統計があるほど、日本においてガンの勢力が強まってきていると言えるでしょう。
一方で、アメリカはどうなのか?
実はアメリカでは年々ガンの死亡率が低下している状況です。
アメリカでのがん罹患率は1990年から95年までの5年間毎年平均0.7%ずつ低下し、死亡率も2.6%低下したとの報告があります。
これについてアメリカ癌コントロール協会日本支部代表の森山晃嗣氏によると「東洋医学などを導入して『免疫力』を高めた結果だ」と説明しています。
免疫力をあげるための食事療法
治療に必要な抗がん剤や放射線は、人の免疫力を弱めてしまいます。
そのため、日ごろから食事内容に気をくばって、「免疫力を高める」のに良いとされる食品を積極的にとることが大切です。
そのカギは、抗酸化成分、ビタミン、植物化合物などです。
【免疫力を高めるために食品】
【1】 ポリフェノールなどファイトケミカル(植物化合物)
高い抗酸化力があり、リンパ球の働きを活性化する働きをするファイトケミカルに、ポリフェノール、アリシン、イソチオシアネート、スルフォラファンなどがあります。
これらの栄養素を多く含む食品として
- ポリフェノール: 春菊、ブドウ、トマト
- アリシン: ニンニク、長ネギ、玉ネギ、ニラ
- イソチオシアネート: ブロッコリー、キャベツ、カブ、大根
- スルフォラファン: ブロッコリースプラウト、カイワレ大根
などがあります。
【2】 たんぱく質
たんぱく質を摂取することは白血球を作る助けになります。アジやサバ、イワシなどの青魚は良質なたんぱく質を多く含むので意識して摂るようにしましょう。
【3】 ビタミンA
ビタミンAはがん細胞と戦うT細胞やNK細胞を増加させます。ニンジン、ブロッコリー、モロヘイヤ、ホウレンソウ、うなぎ、卵などがビタミンAを多く含んでいます。
【4】 ビタミンC
また、ビタミンCは、好中球の機能を高め感染症に対して体を守る働きをします。ビタミンCを多く含む食品としてキャベツ、もやし、ピーマン、ジャガイモ、イチゴなどがあります。
【5】 ビタミンE
白血球やリンパ球の働きを高め、免疫反応全体を向上させるのがビタミンEです。カボチャ、アボカド、オリーブオイル、クルミ、ニシンなどに多く含まれています。
【6】 その他
またこの他にも、海藻類(「フコイダン」)、キノコ類(「β-グルカン」、「ビタミンB群」)、バナナなどは免疫力を高める食べ物です。
【避けたい食べ物】
- コーン油やサラダ油などのオメガ6系の油は摂りすぎないようにしましょう。また、白米や白砂糖も控えめにします。これらは免疫系の働きを弱めてしまうからです
- さらに、がん細胞の成長を促してしまうことになるので、就寝前に甘いものは控えるようにしましょう
- また、がんになる前から自分の食事に気を配る必要もあります。塩分の摂りすぎとアルコールの飲みすぎは、どの病気にもよくありません
- 薄味を心がけ、アルコールも楽しむ程度に控えるべきです。ハムやソーセージなどの燻製食品に、また高温で炒ったコーヒー豆には発癌性物質が含まれていることがあります。適量を保って楽しむ必要があります。さらに当然のことですが、人口着色料や農薬を散布して育てた野菜をなるべく避けるようにしましょう
▶ 【発がん性】今海外サイトで最も議論されてる「発癌」避けたい食べ物10選とは!?
その他注意点
身体に良い栄養素がある、と聞くとすぐに「サプリメントをとろう!」と考える人がいます。しかし、サプリメントは補助的な物であるにすぎません。サプリメントにはたくさんの調整剤や添加物も入っているため、すぐにサプリメントに頼るのではなく食事で栄養を摂ることを心がけましょう。
また、適度な運動が免疫力を高めてくれるのは事実ですが、免疫力を高めるボス細胞の機能を活性化させるためにも、食事が大きく影響しています。
アミノ酸、水、コレステロール、ファイトケミカルなどをバランスよく含んだ食事が、ガンに強い体を作る重要なカギとなりますね。
がん予防のための食事まとめ
NGO日本食品油脂安全性協議会の奥山治美理事長の著書を読みました。
1960年前までは、日本人のかかる癌のうちダントツNo1は井戸水のピロリ菌によって起こる「胃がん」だったとか。
そして、欧米型がんと呼ばれる「肺、大腸、前立腺がん」女性では「乳房、卵巣がん」などが増えてきているのだそうです。
これら欧米型がん種の危険因子は、「リノール酸」であると研究で突き止められてきているらしいのです・・ここでも、脂肪酸のバランス問題がクローズアップされてきているのですね。
参考記事
▶ 日本の推奨は間違っている?!世界各国のオメガ3脂肪酸推奨摂取量とは?!
がんはいろいろな研究がすすんでいます。
はやく、日本のガン死亡率もアメリカのように減っていってもらいたいものです!
(By ゼウス23世)