はじめに
日本の伝統的な発酵食品であるぬか漬けは、野菜の栄養価を高め、独特の風味を加えてくれる優れた食品です。
しかし、ぬか漬けを食べるとき、ぬかを洗い流すべきか、ぬぐうだけで良いのか迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ぬか漬けのぬかをぬぐうことの基本と目的、水洗いがNGな理由、正しいぬぐい方を解説します。
ぬかをぬぐうとは?基本と目的を知ろう
ぬか漬けのぬかをぬぐうとは、ぬか床から取り出したぬか漬けの表面についたぬかを、水で洗い流さずに、手やキッチンペーパーなどで軽く払い落とすことです。
ぬかをぬぐうことで、ぬか漬け独特の風味をより強く楽しむことができます。
また、ぬかに含まれている乳酸菌も一緒に摂れるため、腸活にも効果が期待できます。
特に青魚をぬか漬けにした北陸の郷土食である、へしこはぬかを洗い流さないほうが、風味もよく日持ちもするといわれています。
水洗いのメリットとNGな理由とは?
一方で、ぬか漬けを水洗いするメリットもあります。
そこで、水洗いのメリットと水洗いがNGな理由について解説しましょう。
メリット ・過剰な塩分を減らせる ・ぬかの苦みが取り除ける |
ぬか漬けを水洗いすると、以下の理由から風味や栄養価が損なわれる可能性があります。
デメリット ・ぬか漬け特有の風味が薄れてしまう ・ぬかに含まれる乳酸菌を洗い流してしまう ・へしこのような魚のぬか漬けは保存期間が短くなる |
特に、ぬか漬けに含まれるビタミンB群やビタミンCは水溶性のため、水洗いをすると失われやすいです。
また、ぬか漬けの風味は、ぬかに含まれる乳酸菌や酵母などの微生物によって生まれます。
水洗いによってこれらの微生物が洗い流されると、風味が損なわれてしまいます。
ただし、塩分制限がある場合や、ぬかの風味が苦手な場合は、軽く水洗いしても良いでしょう。
正しいぬかのぬぐい方
ぬか漬けのぬぐい方は、以下の通りです。
- ぬか床からぬか漬けを取り出し、手で軽くぬかを払い落とす。
- キッチンペーパーや清潔な布巾で、ぬか漬けの表面に残ったぬかを優しく拭き取る。
- ぬか漬けを好みの大きさに切り、盛り付ける。
ぬかをぬぐう際は、力を入れすぎるとぬか漬けが崩れてしまうことがあるので、優しく丁寧に行いましょう。
まとめ
ぬか漬けのぬかをぬぐうことは、栄養価と風味を最大限に活かすための重要なポイントです。
水洗いは避け、正しいぬぐい方で、ぬか漬け本来の美味しさを味わいましょう。
ただし、個人の好みや健康状態に合わせて、ぬぐい方や水洗いの有無を調整することも大切です。
ぬか漬けを食生活に取り入れて、美味しく健康的な毎日を送りましょう。