はじめに
いまや日本人の2人に1人は生涯のうちに癌になると言われていて、その言葉も当たり前のように耳にすることが増えました。
特に50代〜癌になる可能性が高まり、現在はその予防法も様々なメディアで見聞きするようになりました。
今回は「抗酸化作用」にスポットを当てて、癌予防にどのように影響するのか、また効果を高める生活習慣などを詳しく解説いたします。
抗酸化作用とは?
抗酸化作用とは、活性酸素による過剰な酸化反応を抑える働きのことです。
活性酸素は体内の正常な代謝過程で生成されるだけでなく、環境因子(紫外線、大気汚染、ストレスなど)からも生成されます。
これらの活性酸素は、過剰に存在すると細胞の構成成分(DNA、タンパク質、脂質など)を変性させ、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
抗酸化作用が癌予防にどのように関与するのか
抗酸化作用は以下のような方法で癌予防に関与する可能性があります。
DNA損傷の抑制
活性酸素による核酸の変性を防ぎ、癌化のリスクを低減します。
細胞保護
タンパク質や脂質の酸化を抑え、細胞の健康を維持します。
慢性炎症の抑制
過剰な酸化ストレスによる炎症を抑制し、癌発生リスクを低下させる可能性があります。
抗酸化作用は活性酸素による細胞損傷を防ぎ、癌予防に寄与する可能性があります。
抗酸化作用を高めるための生活習慣
抗酸化作用を高めて癌を予防する生活習慣をみていきましょう。
野菜や果物を摂取
抗酸化物質の豊富な供給源である野菜や果物を積極的に摂取することが重要です。
抗酸化物質の摂取
イソフラボン、アントシアニン、βカロテンなどの抗酸化物質を含む食品を摂取しましょう。
- イソフラボン・・・・大豆製品、きなこ、煮豆など
- アントシアニン・・・ブルーベリー、ブラックベリー、赤ワイン、黒豆など
- βカロテン・・・・・にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなど
ストレスをためない
長期的な高ストレス状態は、がんのリスクを高める可能性があります。
バランスの取れた食事
多様な食品から抗酸化物質を摂取することが大切です。
適度な運動
適度な運動は体内の抗酸化システムを活性化させる可能性があります。
抗酸化作用は健康維持に重要ですが活性酸素にも白血球による病原菌の殺菌など有益な面があるため、完全に排除することは望ましくありません。
バランスの取れた食生活を心がけることが、抗酸化作用を適切に活用する最良の方法です。
まとめ
抗酸化作用は私たちが健康に生きていくための重要な要素です。
特に癌予防には抗酸化サプリメントよりも食事からの摂取が推奨されています。
バランスの取れた食生活と健康的な生活習慣を維持することが、抗酸化作用を高め、健康増進につながります。