基礎化粧品も然ることながら、クレンジング剤に関しても自分肌にぴったり合ったものを探し当てるのは、本当に難しいですよね。
今回は、ハンドメイドでのクレンジングオイルの作り方をご紹介してみたいと思います。
自家製のクレンジングオイルは”意外”にも純粋な植物オイルに、エッセンシャルオイルや安全性の高い乳化剤などを加えることによってご自身の手でも作ることができます。
市販品だけでなく、自分に合ったオリジナルのクレンジングオイルをいろいろと作ってみて試してみては如何でしょうか?
今回はクレンジング剤として使用しやすい!をテーマに作り方を集めてみました!
この記事の目次
植物オイルで作るクレンジングの作り方
【1】まずは基本のクレンジングオイルレシピ
<材料>
- 植物オイル 60ml ※好みのもの。ご自分の肌質など合わせて選ぶといいですね
- エッセンシャルオイル 12滴 ※お好みのもの。色々なエッセンシャルオイルがありますので、ご自分の肌の悩みなどに合わせたものを使用するといいと思います。エッセンシャルオイルは、入れなくても作ることができます
- グリセリン 小さじ1
<作り方>
- 植物オイル、エッセンシャルオイル、グリセリン全てを容器に入れて、よく混ぜれば完成です
- 遮光ビンなどの保存瓶でしっかり冷蔵保存しておきます
- 保存料が入っていないオイルなので、日が経つごとにオイルがどんどん酸化していきますので、使用する植物オイルにもよりますが、冷蔵で1~2カ月を目安に使い切ることを心がけましょう!
ハンドメイドの化粧品と聞くと、手間がかかりそう、難しそうと思われがちですが、このレシピで作るクレンジングオイルだと、材料さえ揃えばあっという間に完成してしまいますのでのでとってもお手軽!オリジナル手作りのクレンジングオイルを作ることができます。期限内に使い切れる量をその都度都度作れるようになれば最強ですよね!
グリセリンとは?
グリセリンは、無色・無臭の粘性を持った液体で水に溶ける性質を持ちます。また、安い、変質しにくい、皮膚への刺激がないという特徴を持ち、化粧品においては「保湿剤」として使用され、化粧水などに至っては、9割以上の製品に使用されています。グリセリンは、動物や植物オイルを鹸化(けんか)して石鹸を作る時に副産物として生成されます。石油化学合成によっても作ることができますが、現在は化粧品で使用されるのは石鹸が作られる時の副産物としてできたもの、あるいは植物オイルから生成されるものがほとんどの割合を占めています。
また、気になる安全性ですが、グリセリンは毒性が低く化粧品や食品に含まれる程度量であれば全く問題がないと言える物質です。
ハンドメイドの化粧品を作る際の注意点としては、濃度についてです。グリセリンは、水分を吸収する作用があり、化粧品に含まれる水分を保つために保湿効果が期待できます。しかし、原液のまま、もしくは高濃度で使用してしまうと、逆に肌の水分を吸収してしまい肌の乾燥を起こす可能性もあり注意が必要です。
【2】水で洗い流せるタイプのクレンジングオイル
水で洗い流すことのできるクレンジングオイルのレシピをご紹介します。オイルクレンジングをして、ベタベタする感じが気になる方に非常におすすめです。
<材料>
- 植物オイル 10ml ※好みのもの
- ポリソルベート80 小さじ1/2弱 ※ポリソルベート80は乳化剤として使用します。植物オイルの量の4分の1程度が目安です。ポリソルベート85でも代用できます
- エッセンシャルオイル 1滴 ※お好みのもの。エッセンシャルオイルは、入れなくても作ることができます
<作り方>
- 植物オイル、ポリソルベート80、エッセンシャルオイル全てを容器に入れて、よく混ぜれば完成です
- 遮光ビンなどの保存瓶で、冷蔵保存します
- 冷蔵で2~3カ月を目安に使い切ることをおすすめします。
こちらのレシピも、材料さえ揃えば、すぐに完成しますのでとてもお手軽に作ることができます。また、水で洗い流せるというメリットも大きく、非常に人気の高いハンドメイドクレンジングオイルになっています!
ポリソルベートとは?
ポリソルベートとは、別名「ソルビタン脂肪酸エステル」ともいい、古くから食品添加物として使用されてきました。アメリカでは、1960年初めに、EUでは1995年にそれぞれ使用基準を定めたうえで使用が認められ、日本でも2008年に食品添加物として認可されています。ポリソルベートは、優れた浸透性と乳化・分散性などの特徴を持っている非イオン性界面活性剤です。使用例を挙げれば、アイスクリームやチョコレート、マヨネーズやチーズ、ショートニングなどに使われる食品添加物、これ以外にも、乳液や洗顔料などの化粧品、軟膏クリーム、ドリンク剤などの医薬品など広い分野で使用されています。
ポリソルベートは、加熱処理などをしなくても簡単に水と油を乳化することができるため、ハンドメイド化粧品の材料として非常に使用しやすいのが特徴です。また、ハンドメイド化粧品の原料として販売されているため、誰でも購入可能です。
気になる安全性ですが、食品安全委員会の評価では、一日摂取許容量(ADI)の『10mg/kg 体重/日』内であれば、毒性がなく、健康に影響を与えることなく安全との評価をしています。
肌タイプ別のおすすめキャリアオイルとは?!
まずは、ご自分の肌タイプを知っておきましょう!大きく分けると肌タイプは、乾燥肌(ドライスキン)、普通肌(ノーマルスキン)、脂性肌(オイリースキン)、混合肌(コンビネーションスキン)の4つタイプに分類されます。また、敏感肌という肌タイプを耳にすることが多いですが、敏感肌というのは乾燥肌の状態がさらに悪くなってバリア機能が低下した状態を指しています。ですので、分類としては、乾燥肌の一部に含まれています。
肌タイプをきちんと理解することで、正しいスキンケアができるようになりますので、是非一度、ご自分の肌の特徴についてはおさえておくといいと思います。
肌タイプ別の特徴とおすすめ植物オイルまとめ
肌タイプ |
水分量と油分量の特徴 |
肌タイプ別のおすすめ植物オイル |
|
水分量 |
油分量 |
||
乾燥肌 (敏感肌) |
少なめ |
少なめ |
スイートアーモンドオイル、ホホバオイル、アボカドオイル、ローズヒップオイル 特に敏感肌の方は、スイートアーモンドオイル、アプリコットカーネルオイル、グレープシードオイル、ホホバオイル |
普通肌 |
多め |
少なめ |
どの植物オイルも適しています。 |
脂性肌 |
多め |
多め |
グレープシードオイル、ホホバオイル、ココナッツオイル、マカダミアナッツオイル |
混合肌 |
少なめ |
多め |
鼻周りのTゾーンは脂性肌、目や口周りのOゾーンは乾燥肌の混合肌は、脂性肌と乾燥肌のどちらかに合わせて足りないものを補っていきます。 |
肌タイプ別のおすすめエッセンシャルオイルとは
エッセンシャルオイルは直接肌につけることは出来ません。植物オイルとの併用(混ぜた上で)で使用できるようになります。また柑橘系の精油は、肌につけて日光に当たるとシミになる場合があるので、あまりお勧めできません。また、妊婦さんや持病を持っている方には、使用できないエッセンシャルオイルもあるので、事前によく調べておく必要があります。パッチテストを行うことを強くお勧めします。
肌タイプ別の特徴とおすすめエッセンシャルオイル
肌タイプ | 肌タイプ別のおすすめエッセンシャルオイル |
乾燥肌 |
ネロリ、ローズオットー、カモミール・ローマン、ゼラニウム、特に敏感肌の方は、ラベンダー、ネロリ |
普通肌 | ラベンダー、カモミール・ローマン、ゼラニウム、ネロリ、ローズマリー |
脂性肌 | イランイラン、サイプレス、ローズマリー、ベルガモット、レモン、サンダルウッド |
混合肌 | 鼻周りのTゾーンは脂性肌、目や口周りのOゾーンは乾燥肌の混合肌は、脂性肌と乾燥肌のどちらかに合わせて足りないものを補っていきます。 |
植物オイルで作るクレンジングオイルの作り方まとめ
クレンジングオイルを自分で作るというのは想像しがたいわ、敷居が高そうと感じている方も多いと思いますが、材料さえ揃えば意外に簡単に!かつ短時間で作ることが出来るものなのです!
さらに何と言ってもハンドメイドのいいところは「原材料に何を使用しているのか」がきっちり把握できること、そして、ご自分の肌質に合わせることができる!というところです。
市販の化粧品も実はある方の肌に合わせて作ってみたのがはじまり、なんていうのも多いもの。
それくらい皆いろいろな肌タイプがあって、本当は個々の肌タイプに見合った製品がより多くの種類で発売されてもおかしくないくらい・・
クレンジング剤一つとっても、なかなか自分の肌にしっくりするものが見つからない方、お気に入りの香りを楽しみたいという方も、是非一度クレンジング剤をハンドメイドすることにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?
(by ティア)