エッセンシャルオイルの香りの効能といろいろ使い方まとめ17選!
エッセンシャルオイルの香りは、人の脳の本能的な部分に直接作用すると言われています。
心地よい香りは、心や身体に非常によい影響をもたらしてくれます。エッセンシャルオイルが持つ作用は主に臭覚から脳に伝わるものと、皮膚などから取り込まれ血液によって全身に運ばれるものの2つに作用に分かれます。使い方も、アイディア次第で本当にたくさんあるのです。
今回は、そのエッセンシャルオイルの効能と使い方17選をご紹介していきます!
あなたのお悩みにぴったりなのは、どのエッセンシャルオイル?の疑問については・・
エッセンシャルオイルの8分類もご参考ください!
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この記事の目次
エッセンシャルオイルとは?
エッセンシャルオイルは、日本名では「精油」とも呼ばれます。
自然の植物の花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子などに存在する天然の液体のことを指します。
多くのエッセンシャルオイルはその植物から、ほんのわずかしか取ることができませんが、その分植物が持つ香り成分がギッシリ凝縮されています。
天然純度100%のもののみが「エッセンシャルオイル」と定義され、他の成分が混合されていたり、人工的に作られたものはエッセンシャルオイルとは呼びません。
ほとんどのエッセンシャルオイルは液体として存在しています。水よりも軽く、水に溶けることはなく、オイル分やアルコール、石油エーテルなどには溶けるという性質があります。
一部のエッセンシャルオイルを除いて、原液のまま肌に触れると、薬効・刺激が強すぎて、赤くはれたり、痒みが出たりという問題があります。
ですので、アロマオイルマッサージなど、直接肌や髪につけて使用する場合には、オイルやアルコールで濃度を薄めてから使うようにします。
その希釈用オイルのことを「キャリアオイル」と呼ばれます。
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エッセンシャルオイルの効能
薬効成分が凝縮されたエッセンシャルオイルの心的、肉体的の作用は、
- いい香りだと脳が臭いを感じたとき
- 皮膚に塗布することにより、血液を通じ成分が全身に運ばれたとき
に現れるようになります。
そして、そのエッセンシャルオイルの種類によって、その効果・効能はさまざまです。
【1】精神作用が強いエッセンシャルオイル
リフレッシュ効果、ストレスの緩和、リラクゼーションなど、メンタル作用の効能をエッセンシャルオイルに求める方も多いと思います。
ストレス緩和には、「イランイラン」や「ゼラニウム」などをはじめ、多くのエッセンシャルオイルにその効能が期待できます。
リフレッシュして集中力を高めたい香りグループには、グレープフルーツやローズマリーなどが含まれます。
【2】フィジカル作用のあるエッセンシャルオイル
フィジカルといってもカラダの病気そのものを治癒するようなものではありませんが、ちょっとした身体の不調を癒し、改善の方向へ調子を整えるといった効果がエッセンシャルオイルには期待できます。
例えば、風邪の予防。これにはラベンダー、ティーツリー、ゆず。
頭痛には、ペパーミント、カモミール・ローマン、ラベンダーなどに効果があります。
次に花粉症には、ペパーミントやティーツリー、腰痛にはカモミール・ローマンなど、さまざまなエッセンシャルオイルが身体的な作用をもち合わせています。
【3】美容効果のあるエッセンシャルオイル
美容効果が見込めるエッセンシャルオイルには、血行促進や代謝を促す効果が期待できるため、スキンケア、ヘアケア、アロママッサージなど広く美容分野で利用されています。
乾燥肌には、カモミール・ローマンやゼラニウム、フランキンセンス、肌荒れには、ラベンダーやティーツリー、薄毛にはオレンジスイートやイランイランに効果が期待できます。
また、代謝を高めてくれる香りには、レモンなどがあります。
【4】女性ホルモンを整える効果のあるエッセンシャルオイル
生理痛や生理不順、また更年期障害に作用のあるエッセンシャルオイルもあります。イランイランやゼラニウムは女性ホルモンの分泌を調え、女性特有の悩みを緩和させる働きがあります。
【5】殺菌効果や防虫効果のあるエッセンシャルオイル
傷口の殺菌に使用したり、夏場の虫よけとして身体に付けたりすることで効果があったり、他にもお部屋の掃除にも使えるエッセンシャルオイルがあります。
ティーツリーやラベンダー、ペパーミントはに殺菌効果が期待でき、ペパーミント、ゼラニウムには防虫効果も期待できます。
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エッセンシャルオイルの使い方17選
<芳香を楽しみましょう>
エッセンシャルオイルを使って、空間に漂った香りを鼻からの呼吸をすることで楽しむ使い方です。
(1) ハンカチに付ける
エッセンシャルオイルをハンカチに付けるのが、最も気軽に楽しめる方法です。ハンカチにエッセンシャルオイルを1~2滴ほど落として、鼻を近づけて香りを楽しみます。ハンカチを持ち歩いて外出先で楽しんだり、枕元に置いて就寝時に楽しむこともできます。
(2) 名刺に付ける
名刺やちょっとした紙にエッセンシャルオイルを1~2滴ほど落として乾かします。その後、名刺入れの中に入れ、他の名刺にも香りを移し込みます。香りには好みがありますので、名刺を手渡される方にも配慮し、キツ過ぎない適度の香りを付けておくと女性らしい良い印象になります。
(3) マグカップを利用した芳香浴
70~80℃程度の熱湯をマグカップに注いで、1~2滴のエッセンシャルオイルを垂らします。蒸気と共に香りが漂います。デスクワークや勉強中に気分転換、リラックス効果につながります。
加えて、のどや鼻のケアも期待できるので、ベッドの枕元に置くなどしても良いでしょう。
(4) アロマ機材を用いた芳香浴
アロマポットやアロマディフューザー、アロマ加湿器などのアロマ機材を用いた芳香浴も手軽にできます。アロマポットは、ろうそくの熱を使って水の中に入ったエッセンシャルオイルの香りを拡散させます。アロマディフューザーは火や熱を使わないで、空気圧や超音波でエッセンシャルオイルの香りを拡散してくれます。そのため、エッセンシャルオイルの香りそのものを楽しむのに適しています。
また、アロマ加湿器だと、加湿も同時にできるので、冬の乾燥季節にピッタリですね。
(5) リードディフューザーを作る
清潔なボトルを用意し、無水エタノール45mlにエッセンシャルオイル5mlを加え混ぜ合わせます。
そこに、リードスティック(または竹串などでもできます)を5~10本程度を差し込むと、リードディフューアーの完成です。スティックが、エッセンシャルオイルを吸い上げて、空気中にその香りが分散漂います。玄関やトイレ、洗面所、寝室など香りを選んで置いておくのがお勧めの使い方。
(6) 香水を作る
エッセンシャルオイルを使って自宅でも簡単に自家製香水が作れます。
清潔なボトルに、無水エタノール10mlをいれ、エッセンシャルオイル20滴を入れ、よく混ぜるだけで完成です。
市販の香水には、香りが続くというメリットはありますが、合成香料が含まれているものも多く、天然の香りそのものでは、ほとんどありません。
自家製香水だと、香りは強くはありませんが、100%天然素材で作る香水。一味違って心地よいものですので、ぜひ一度試していただきたいものです。
<バスタイムのお楽しみに>
お風呂に浸かって身体を温めながら、呼吸と皮膚の両方からエッセンシャルオイルの香りを楽しみ、効果を得る方法です。
(7) 全身浴や半身浴、足湯など入浴剤として
バスタブや洗面器にお湯を張り、エッセンシャルオイルを水量に応じて1~5滴加えます。エッセンシャリオイルを多く入れ過ぎると、肌に刺激が強すぎて、トラブルの原因にもなりますので注意して下さい。
ですので、浴槽に加える前に、あらかじめキャリアオイルと混ぜてから使うようにするのが、オイル成分が全体によく広がって刺激も少なくなるためお勧めです。キャリアオイルとは、植物由来の100%天然油のことで、エッセンシャルオイルの有効成分を肌に馴染ませて、カラダ全体に効率的に運ぶ(=Carry)ことができるオイルの意味で、種類も豊富にあります。
<スキンケア、リップケア、ヘアケアに使用>
身体のケアをしながら、香りを楽しみ、エッセンシャルオイルの効能を得る方法です。
(8) アロママッサージする
エッセンシャルオイルの濃度が1%以下になるように、キャリアオイルで希釈してマッサージオイルをつくります。
エッセンシャルオイルの薬効成分とキャリアオイルのダブルの効果で、肌に潤いを与え、精神的にも身体的にもリラックスができます。
(9) フェイシャルスチームとして
フェイシャルスチームとは、エッセンシャルオイルを含んだ蒸気を顔に当てる美容法です。
洗面器に熱いお湯をはり、エッセンシャルオイルを1~2滴ほど垂らします。3~5分を目安に、上ってくる蒸気に顔をくぐらせながらゆっくりと呼吸を行います。
リラックス効果や肌の代謝アップや、お肌の引き締め効果、のどや鼻のトラブルにも効果があります。
(10) ヘアトリートメントとして
普段使用しているヘアトリートメントにエッセンシャルオイルを1滴垂らし混ぜて使用します。香りとヘアケアwの効果が上がります。
しかし、香りが混じりあって気になる場合は、無香料トリートメントを使用することで解消ですね。
(11) アロマ湿布
アロマ湿布は、お湯(症状によっては冷水)にエッセンシャルオイルを加え、タオルや手ぬぐいなどに含ませながら使用します。肩こり、腰痛、生理痛などに効果が見られます。
まず、洗面器にお湯(冷水)をはり、エッセンシャルオイルを1~3滴ほど加えます。タオルや手ぬぐいを浸し、絞ってから、患部にあてます。アイマスクとして温かくした湿布を目に当てれば、眼精疲労にも効果があります。他にも、やけどや打ち身、熱を持った部分などにも効果がありますので、この場合は、冷湿布として使用します。
<お掃除の材料としても>
エッセンシャルオイルの香りにプラス、ナチュラル素材でお掃除を仕上げる方法です。
(12) 掃除機のゴミパックに
掃除機を使用する時に、内部のゴミパックにエッセンシャルオイルをしみ込ませます。エッセンシャルオイルの種類としては、消臭作用や殺菌作用のあるものがおすすめです。廃棄がクリーンになるうえ、衛生面でもメリットがあります。
(13) 水拭きに使用する
水をはったバケツに、エッセンシャルオイルを数滴加えます。この水を部屋の水拭きに使います。部屋にも香りが広がるだけでなく、殺菌作用や虫除けなどの効果のあるエッセンシャルオイルを使う、あるいは汚れ落としの効果があるエッセンシャルオイルを使うと、ハウスクリーン効果もありあす。
あらかじめスプレーボトルなどにオイル水をつくっておいて、テーブルを拭いたり、ちょっとした拭き掃除に使えて、とっても便利ですよ。
(14) アロマ消臭剤・除湿剤として
清潔な瓶に、重曹を100g、そしてエッセンシャルオイルを10~20滴ほど入れて混ぜ合わせます。
重曹には、消臭効果があります。不快な臭いは酸性のもの(汗や皮脂の臭い、カビの臭いなど)が多いので、アルカリ性の重曹が消臭によく効くのです。
また重曹は、除湿にも使えるので、水回りなど湿気のこもるところに置いておくのも有効です。
(15) リネンスプレーを作る
衣類や、毎日の掃除がしにくいリネン類に使える「リネンスプレー」を作ります。容器にエッセンシャルオイル50滴程度(好みで調整)とエタノール50mlを入れてよく混ぜます。その中に、精製水200mlを加えて混ぜれば完成です。使用するエッセンシャルオイルは、抗菌作用や殺菌作用、消臭作用があるものがおすすめです。
<夏場の虫除け対策>
夏場、蚊などの虫除け対策にもエッセンシャルオイルが使えます。
(16) 虫よけスプレーを作る
市販の虫除けスプレーは強い化学品が使われていることも多く、肌の弱い方や小さなお子様が使うと肌を傷つけてしまう可能性もあります。
そこで、天然成分100%のアロマ虫除けスプレーだと安心です。
スプレーボトルに無水エタノール5mlとエッセンシャルオイル10滴を加えて混ぜあわせます。そこに、精製水を45ml加え混ぜれば完成。
虫除けに効果のある香りは、レモングラス、ラベンダー、ゼラニウム、ハッカ油などです。
参考記事
▶ ハッカ油の効果、使い方13選!お風呂、虫除け、夏場に活躍!
<花粉症対策として>
花粉症に効果が見込めるエッセンシャルオイルもあります。
(17) マスクに塗布する
花粉症対策の一環として、マスクにエッセンシャルオイルを付けて利用する方法があります。肌に触れないマスクの外側の方にエッセンシャルオイルを1滴たらして使います。
花粉症のムズムズに効果がある香りオイルは、ユーカリやペパーミント、ティートリーなどです。
エッセンシャルオイルの香りの効能といろいろ使い方まとめ
エッセンシャルオイルには、精神的効果だけではなく、身体的にも様々な効果があります。オイルセラピーも人気ですよね。またその特徴にあわせて、いろいろな使い方もできます。
メンタル面やフィジカル面での効果としては、使う人によっての生活スタイルや身体の調子によっても違うので、選ぶのが難しい面がありますが、
基本は、あなたが“心地よいと思う好きな香り”を選ぶことが一番です。嫌いな香りで癒されるなんてことはありませんから・・
また、エッセンシャルオイルを購入するときの注意点として、売られているエッセンシャルオイル商品には、信頼のおけるお店から信頼できる製品を購入できるのがベストです。
まだまだエッセンシャルオイルの世界は、混ぜ物であったり、100%でなくても、さも100%精油・エッセンシャルオイルと謳われ販売されているケースもあるようです。。
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(By ティア)