赤ちゃんは産まれてしばらくの間は、母乳・ミルクのみで栄養を摂って成長していきますよね。そのために、基本的には他の水分を、無理して飲ませる必要がありません。
「赤ちゃんには白湯を与える」という話を聞いたことがあるでしょうか?
- けどこれってなぜ?
- どのような効果があるの?
- いつから白湯を飲ませはじめればよいのか心配?
って、思いませんか?
無理して飲ませる必要はないけれど、白湯を赤ちゃんに与える健康メリットがあるならば、ぜったいに知っておきたいとも思いました。
そこで、
- 2ヶ月からスタートできる赤ちゃん白湯!
- 赤ちゃんへのメリットとは
- 赤ちゃん白湯の作り方
を調べてみたので、ご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんが生後2ヶ月からスタートできる白湯
おじいじゃん・おばあちゃんの世代では、「お風呂上がりには、赤ちゃんに白湯を飲ませるもの」という考え方があったようです。
そのため、「赤ちゃんのお風呂上がりになぜ白湯を飲ませないの?」なんて、おばあちゃんから聞かれたことのあるママさんも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんに白湯を飲ませるのはいつから?
白湯は生後2ヶ月くらいから赤ちゃんに与えても良いものです。しかし、赤ちゃんが嫌がる場合は無理をして飲ませる必要はありません。昔と違って現代では、母乳やミルクを飲むことで赤ちゃんにとっても十分な水分がとれているため、必ず飲ませなければならない!という考え方はなくなってきたからです。
では、飲ませるべきなのか?無理に飲ませたりしないのか?
についての判断は、各家庭の育て方・方針によってさまざまである、というのが今の現状のようです。ですが、赤ちゃんに白湯を飲ませることのメリットもありますので、いくつかご紹介しておきましょう。
赤ちゃんに白湯を飲ませることのメリット3選!
(1)水分補給のため
特に春から夏にかけての赤ちゃんは、日中気温が上がって汗をかく量も増えています。
外出後・お昼寝後・お風呂上りなど、いつも以上に汗をかいたかな~という時の水分補給として、生後2ヶ月くらいからは赤ちゃんに白湯を飲ませても良いと言われています。
ただし、飲ませるタイミングは、ミルクや離乳食を与える時間とはずらすのがポイント!
なぜなら赤ちゃんにとって、ミルクや離乳食は必要不可欠な栄養分なので、白湯に満足してお腹がいっぱいになってしまうと意味がありません。
他にも、薬を服用する時など、ミルク・母乳では味が変化するため、白湯で薬を飲ませてあげる方が飲みやすくなります。
(2)赤ちゃんの便秘予防のため
赤ちゃんが便秘になる一番の理由は、水分不足と運動不足。特に離乳食に移行した時に、便秘を経験する赤ちゃんは多いもの。母乳・ミルクには十分含まれていた水分量が減ってしまうことが原因になります。
水分量が不足している時には、白湯を補助水分として飲ませてあげることで、便秘が予防できます。
しかし、便秘の原因には単なる水分不足とは異なる場合もあるので、便秘が気になるときにはまずは検診時にも相談してみると良いでしょう。
(3)離乳食へとスムーズに移行しやすい
生まれたての赤ちゃんは、ママの母乳やミルクだけを飲んで育ちます。それ以外の食べ物を、スムーズに受け入れられる赤ちゃんもいれば、受け入れづらい赤ちゃんもいます。
味がしない白湯には、ミルク以外のものにまずは慣れさせるという役目もあります。
離乳食が始まる生後4ヶ月~5ヶ月のころに、水分補給と同じタイミングで少しずつ飲ませてあげるのがおすすめです。離乳食と同じで、最初は口から出してしまうこともありますが、少しずつ慣れさせてあげるようにしましょう。
白湯に使う水は何を使う?
日本の水道水の場合、消毒のために塩素が使用されていて、水道から出てくる水には残留塩素(カルキ)が残っています。微量なので、大人は大丈夫ですが、赤ちゃんにとっては同じようにはいきません。まだ、さまざまな消化器官が未発達であるためです。
この残留水素は10分以上煮沸をすることで、除去することができますので、白湯(湯冷まし)として水道水を煮沸した後、飲ませるようにしましょう。
また、ミネラルウォーターを使うというママもいますが、ミネラルウォーターだと、ミネラル分が多く赤ちゃんの胃腸に刺激を与える可能性があるため注意が必要です。
赤ちゃんが飲めるのは、ミネラル分をほとんど含んでいない水にしましょう!
水道水だとちょっとと思われるママさんは、赤ちゃん用の食品を扱っているコーナーには専用水が置いてあるところもあるので探してみては如何でしょうか?
赤ちゃんが飲みやすい白湯の作り方は?
白湯とは、一度沸騰させたお湯を人が飲めるくらいまで冷ましたものを言います。湯冷ましとも呼びますね。
水を温めるだけなので簡単に作ることができます。一番手軽なのは、やかんに水を入れて温める方法。10分以上沸騰させることで水道水に含まれる残留塩素(カルキ)を除くことができ、より安全に美味しく飲めます。
大人だと白湯(湯冷まし)は50℃以下ですが、赤ちゃんには人肌くらいになるくらいまで冷ましてから飲ませてあげるようにしましょう。
マグカップに水を入れてチンするのも簡単です!500Wから600Wで1分から1分30秒ほどチンします。
ご家庭の電子レンジによって時間を調節して、同じく人肌まで冷ましてから飲ませます。
どのくらいの量をどのようにして与える?
生後まもなくの赤ちゃんの場合は、1回20cc程度ずつ、煮沸消毒・滅菌消毒した哺乳瓶を使って飲ませてあげます。
離乳食が始まり、自分でスプーンを持つようになったら、スプーンで1回50cc弱までなら飲ませても大丈夫。白湯・水へと慣れてきて、離乳食を食べる時の水分として使用できるようになったら、コップなどに入れて飲ませてあげるのをおすすめします。
白湯はその都度作るのが理想的!
白湯はその都度作るのが衛生面を考えると理想的です。どうしても複数回分を一度に作りたい場合には、密封できる消毒済みの容器に入れて、冷蔵庫で保管する形になります。
ただし、作ってから24時間以内には必ず使いきるようにします。冷えすぎた白湯は、また人肌くらいまで温めなければならないので、衛生的に考えても1回1回作ってあげた方が良さそうです。
赤ちゃん白湯のまとめ
前提としてあるのは、赤ちゃんに白湯を無理して飲ませる必要はないということ。赤ちゃんが嫌がるならばなおさら、無理して早い段階からスタートさせる必要はありません。
大人もそうですが、白湯は赤ちゃんにとっても水分補給の1つとして利用できます。
汗をかいた後などに、赤ちゃんが水分を欲しがるようであれば、少量からスタートしてあげてみるのが良いでしょうね。
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(By ティア)