熱々で美味しい、ホームパーティにも大活躍の「アランチーニ」!
また、アランチーニに似たイタリアン料理に“スップリ”というのもあります。この2つ、イタリアではとっても人気でよく食べられる家庭料理です。
- アランチーニ、スップリその違いは何でしょうか?
- またアランチーニ、スップリに合う本格ソースは?
- アランチーニの作り方は?
今回は、アランチーニについて詳しくご紹介していきます。
この記事の目次
アランチーニとは?スップリとは?
(1)アランチーニとは?
アランチーニ(arancino(単)arancini(複))はイタリアのシチリア地方、ナポリでの名物料理で、日本でいう“ライスコロッケ”になります。
小さなオレンジのような丸っとした形をしていることから”アランチーニ”(小さなオレンジ)と呼ばれるようになったそうです。
三角形をしたアランチーニもイタリアではよく見かけることができます。
(2)スップリとは?
一方、ローマにも同じようなライスコロッケがあります。ところが、こちらは“スップリ(suppli)”
アランチーニとは違い、俵型なのが特徴です。この俵型のライスコロッケを割ると、中から糸のようなモッツァレッラチーズがトローんと伸び、その様子が電話線のように見えることから
”スップリ・アル・テレフォノ”(驚きの電話線)と呼ばれるようになったようですね。
地元でスップリは、ピザを食べる前の前菜!としてよく食べられるみたいです。
(3)アランチーニとスップリ、材料や作り方に違いは?
アランチーニはトマトソースやサフランで炊いたお米を原料とします。チーズはパルミジャーノチーズやカチョカバロチーズを主に使います。
スップリは白いリゾット「リゾットビアンコ」をベースに作られます。チーズはモッツァレッラチーズを使います。
イタリア国内でも、今ではアランチーニとスップリの区別、境界線が曖昧になりつつあるそうですが、基本的には形やベースとなるお米、使われるチーズが違う食べ物になります!
アランチーニのカロリー、栄養価は?
味付けしたお米にチーズなどを入れて油で揚げるアランチーニは、やっぱりカロリーは高めになっています。
大きさや具材もよりますが、1個あたり250kcalくらい。美味しいからといって食べ過ぎには十分気をつける必要がありますね。
チーズやお肉が入っているのもが多いので、アランチーニをいただくときには、野菜を多めに、フレッシュサラダを合わせて食べるようにした方が良いですね!
アランチーニにマッチするソース
アランチーニはそのままでも美味しく食べることができますが、トマトソースと一緒に食べるのがポピュラーな組み合わせ。トマトソースの酸味が揚げ物のこってり感を和らげてくれるので、あっさり食べたいという方にはぜひ、さっぱりトマトソースと一緒に召し上がってください。
トマトソースのレシピ
<材料>
- トマトホール缶 1個(約400g)
- 玉ねぎ みじん切り大さじ2
- ローリエ 1枚
- オリーブ油 大さじ1と1/2
- 塩こしょう 少々(お好みで)
<作り方>
- 玉ねぎをみじん切りにし、オリーブオイルで茶色っぽくなるまで炒めていきます
- 1にトマトを入れ、荒く崩します。ローリエを入れて、10分ほど煮ます
- お好みで塩こしょうで味を整えたら完成です
※1の際に、ニンニクのみじん切りを一緒に炒めてるのが美味しいくておススメ。
※バジルなどのハーブを入れるのもおしゃれです。
こちらも参考にしてください ⇒ ウーマンエキサイト
アランチーニの本格レシピ(トマト、ミートソース)
本場イタリアでは、アランチーニを生米から作っていきます。少し手間と時間はかかりますが、程よい食感と味がよく染み込んだ美味しいアランチーニに仕上がります!
ベースとなるお米部分は、作った後になじませて冷ます必要があるので、前日までにお米部分だけ調理しておくと便利です。パーティーなどにも程よい料理なので、たくさん作っておきたい時には前日に仕込んでおくようにすると、当日は熱々の美味しいアランチーニを楽しむことができますね!
【1】アランチーニ(トマトベース)
<材料(5人分)>
- 米 300g
- 鶏がらスープ 1500㏄
- ホールトマト 200㏄
- オリーブオイル 大さじ2
- 白ワイン 50㏄
- バター 20g
- パルメザンチーズ 20g
- 塩こしょう 少々
- 溶けるチーズ 150g
- 玉子 1個
- 牛乳 50㏄
- 薄力粉 少々
- パン粉 適量
- 揚げ油 適量
- ブロッコリー 適量
- ドライパセリ 少々
<作り方>
- オリーブオイルとバター10gをフライパンに入れ、お米を炒めます。(お米は洗わずに使います)
- お米が透き通ってきたら、白ワインを入れて、アルコールを飛ばします。その後、鶏がらスープをひたひたになるまで入れて中火で煮込んでいきます
- 水分が減ってきたら鶏がらスープを加えて煮ていきます。この作業を4〜5回繰り返してください
- 鶏がらスープを全て加え終わったら、ホールトマトを加えて煮ていきます。水分がなくなったら火を止め、バター10gとパルメザンチーズを加えて混ぜていきます
- 塩こしょうで味を整え、バットに移し、平らにして冷まします。温かいままだと丸めにくいので、きちんと冷やすようにしましょう
- 冷めたら5等分に分けて中にチーズを入れて丸めます。(手にくっついて丸めにくい場合は、手に少量の油をつけるとうまくいきますよ)
- 薄力粉、溶き卵、パン粉と順番につけて、170度の油で3分ほど揚げていきます
- お好みでトマトソースをかけて召し上がってください!
参考レシピ ⇒ クックパッド
【2】アランチーニ(ミートソース)
<材料(6〜8人分)>
(お米)
- 米 600g
- 野菜コンソメ (ブロード)1.2~1.5L
- オリーブオイル 大さじ3杯
- たまねぎ 1/2個
- バター 20g
- サフラン 1袋(0.5g位)
- パルミジャーノチーズ 150g
- 塩 小さじ1杯強
(ミートソース)
- 合いびき肉 200g
- グリーンピース 50g (生のものを使用)
- たまねぎ 1/2個
- オリーブオイル 大さじ2杯
- トマト水煮缶 1/2缶
- ローリエ 1枚
- 白ワイン 50cc
- 塩 ふたつまみ
- パルミジャーノチーズ 30g
(その他)
- パン粉 100g
- カチョカバロチーズ 適量
- 油 適量 (揚げ油)
<作り方>
- 深めのお鍋にオリーブオイルを入れ、みじん切りにした玉ねぎをしんなりするまで炒めていきます
- 1にお米を入れて、水分がなくなるまで炒めます。水分がなくなったら、コンソメを3回ほどに分けて混ぜながら加えていきます
- お米がアルデンテな状態まで炊けてきたらサフランとバターを加え全体をなじませます
- 火を止めてすりおろしたパルミジャーノチーズを加えて混ぜます
- 塩で味を整えたら、3をバットに移して平らにし、しっかり冷まします
- 次にミートソースを作ります。お鍋にオリーブオイルを少量入れ、みじん切りにした玉ねぎを中火でしんなりするまで炒めていきます
- 玉ねぎがしんなりしたら、ひき肉、塩を入れて炒め、その後グリンピース、白ワインを入れて煮こんでいきます
- 6が全体的に馴染んだらトマトの水煮、ローリエを入れ、水気がなくなるまで煮詰めます。最後に火を止めて、すりおろしたパルミジャーノチーズを加えると、ミートソースの完成です
- 冷めた4を適当に切り分けて、中にミートソースとダイスカットしたカチョカバロチーズを入れて丸めていきます。中のミートソースが外に飛び出ないよう気をつけてください。
- パン粉をまぶし、180度の油できつね色になるまで揚げたら完成です!
参考レシピ ⇒ オールアバウト
アランチーニ人気レシピまとめ
丸々とした形も可愛いらしいアランチーニは、パクっと食べやすくってホームパーティーやクリスマスにも喜ばれる料理。
素朴なライスコロッケは、日本でもなじみがありますしね。それでいて、中からとろーりパルミジャーノやモツアレラチーズが垂れてくるのもたまりませんネ!
イタリアのおばあちゃん、母の愛情の味とも言われるアランチーニ。ぜひ、あなたのイタリアン料理のレパートリーに加えてみてください!
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(By ディオニソス)