簡単リゾットの作り方!美味しいリゾット向き米の種類とは何?
イタリアンレストランでよく見かける「リゾット」
私たち日本人は主食にしている同じお米から作られるイタリアの料理ということがあるので、なんとなく、親しみやすい料理ではないでしょうか?
日本食の「お粥」や「おじや」、「雑炊」のようなイメージもあるイタリアン「リゾット」ですが、実はその中身にも違いがあるんです!
今回は、美味しくて人気のイタリアン料理「リゾット」についてご紹介していきます。
この記事の目次
リゾットとは?
「リゾット」はイタリア料理の一つで、日本でいうお粥や雑炊のような「イタリアのお米料理」です。
洋風雑炊のイメージがある方も多いと思いますが、味付けだけではなく、調理方法にも実は大きな違いがあります。
リゾットの作り方4つの特徴
【1】お米は洗わずに使います
お米を研がずに使うのはは少し抵抗もあるかもしれません。しかし、本場のリゾットの作り方では、お米は研がずにそのまま使います。お米を洗ってしまうと、リゾットを作る過程でお米が割れてしまう可能性があるのと、洗わない方がよりクリーミーな濃くと味わいになるというのが理由になります。
【2】生米を使います
お粥や雑炊は炊いたお米から作りますが、リゾットは生米から直接つくります。
【3】オリーブオイルやバターなど油を使います
お粥や雑炊では使用しない植物油やバターを多く使って作ります。
【4】芯が少し残ったアルデンテの状態にする
リゾットをおいしくいただくのは、軟らかく煮るのではなく、固めのアルデンテの状態でつくるのが本場のリゾットになります。
以上の4つが大きな違いと特徴をぜひ覚えておきましょう!
<注意点>
リゾットではチーズやバターを使うので、カロリーは高くなりがちです。食べ過ぎには注意するようにしましょう。またリゾットは色々な食材との相性も良いので、キノコや野菜などを上手に付け合わせながら、栄養バランスもしっかり取るのが良いですね。
リゾットに合うお米の種類
本場リゾットはいわゆる「アルデンテ」と言われる、少しだけ芯の残った状態が美味しさの秘訣になります。そのために、使うお米の種類としても、粘り気があって冷めても美味しい、例えば”ゆめぴりか”のようなものはリゾット向きではありません。
また、水分を多く含んだ新米が日本だと人気になりますが、イタリアでは水分が飛んでいて、少し古いお米の方が好まれます。
新米がとくに美味しいというのは、意外にも日本独特の感性なのでこれも参考にしてください。
リゾット向きで人気のお米種
リゾットに必要な特徴は、①粘り気が少ないこと、②形が崩れにくいこと、③歯ごたえがあることの3点です。ですので、イタリアの本場では、以下のお米の品種がよく好まれています。
- カルナローリ(CARNARONI)
- アルボーリオ(ARBORIO)
- ヴィアローネ・ナーノ(VIALONE NANO)
これらお米は、イタリア食材の通販サイトでも簡単に購入できます。また、カルナローリ品種は日本でも一部栽培されているようです。
日本米で作る場合には
先にあげたリゾット向きのお米の条件を満たすには、まずは粘り気が少ないこちらの日本米の品種が向いているといえます。
- ななつぼし
- ササニシキ
あるいは、白米の代わりに「玄米」や「大麦」を使えば、粘りが少なく、かつ栄養価も高いリゾットに仕上がりますので特にオススメかもです!
基本的なリゾットの作り方
一番ベーシックなリゾットはチーズと玉ねぎ、そしてブイヨンで作っていきます。実はこのレシピをマスターすれば、あとは色々と応用もできるので、まずはこちらから作ってみるようにしましょう。
<材料>
- 米 140g
- 玉ねぎ 100g
- 塩 小さじ1/2
- オリーブ油 大さじ1
- 白ワイン 40㏄
- ★コンソメ(顆粒) 小さじ1/2
- ★水 500㏄
- 粉チーズ 40g
- 粗挽き黒こしょう 適量
<作り方>
- 玉ねぎはみじん切りにしておきます。次に、★のコンソメと水を沸かせてブイヨンを作っておきます
- お鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎ、塩を入れて炒めていきます。少し茶色くなるまでじっくり炒めるのがポイント
- 玉ねぎを炒めたら、生米を入れて軽く炒めていきます
- 軽く炒めたら次に白ワインを入れて煮詰めていきます
- 白ワインのかさが減ってきたら、作っておいたブイヨンを2回に分けて加えます。リゾットがお好みの硬さになるように調整しながら、煮詰めていくようにします
- 程よく芯が残ったアルデンテの状態になったら火を止めて、粉チーズを入れて混ぜる
- 最後に黒こしょうをふりかけたら完成です!
参考レシピ ⇒ ABCクッキング
簡単リゾットの作り方(電子レンジ、アツアツご飯)
基本リゾットの作り方だと、生米から作るので最低でも30〜40分ほどの時間が必要になってしまいます。
もちろん、本場イタリア風レシピで作るのも美味しいですが、時にはもっと簡単にできないかな?と思いませんか?そんな時にオススメのとっておき、簡単リゾットの作り方をご紹介しましょう!
電子レンジを使った作り方
夏の暑い日は火を使った調理は少し辛いモノ。また、お鍋で調理するのは洗い物が面倒に感じることもありますよね。そんな時は耐熱ボウルを使って電子レンジで一気に仕上げます!
<材料(2人分)>
- 米 1合
- 玉ねぎ 1/2個
- 乾燥ポルチーニ茸 5g
- 粗びき黒胡椒 少々
- 水 600cc
- 顆粒コンソメ 小さじ1と1/2
- ★バター 10g
- ★パルメザンチーズ 大さじ4
- ★塩 二つまみ
<作り方>
- 水に乾燥ポルチーニを入れて戻します
- お米は洗ってざるにあげておく。(洗わなくてOKです!)
- 玉ねぎをみじん切りに、戻したポルチーニを5mm角ほどに切りおきます
- 大きめの耐熱ボウルに、2のお米、1で出たポルチーニの戻し汁、玉ねぎ、顆粒コンソメを入れて混ぜる
- ふんわりとラップをかけて、電子レンジで10分加熱(600W) (ラップでピチッと閉めないように気をつけてください)
- 10分経ったら一度取り出してかき混ぜます。★のバター、パルメザンチーズ、塩とポルチーニを加えて再びラップをして、最後に電子レンジで3分間加熱します。(600W)
- 粗挽きこしょうをかけて完成!
参考レシピ ⇒ オーシャンナディア
熱々ご飯を使った作り方
超短時間につくるには、生米からではなく、ほかほか炊きたてご飯を使います。電子レンジで冷えたご飯をアツアツに温め直してもOK。
わずか1分ほどでリゾットができちゃいます!時間がないとき面倒な時には大活躍!
<材料(1人分)>
- ご飯(ほかほかあつい) お茶碗1杯分
- ★ズッキーニ(みじん切り) 大さじ2
- ★ミニトマト(みじん切り) 2個分
- ★パルミジャーノ・レッジャーノ(削り)大さじ山盛り2
- ★オリーブオイル 小さじ1
- 粗びきブラックペパー 適量
- うずらの卵 1個
<作り方>
- ズッキーニとトマトはみじん切りにして、分量分を用意します
- ボウルに1の野菜、削ったパルミジャーノ・レッジャーノ、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせます
- ホカホカのご飯を2のボウルに入れて、しゃもじで切るように混ぜていきます
- 器に盛ったら粗びきブラックペパーをかけ、うずらの卵をのせたら完成です
参考レシピ ⇒ オーシャンナディア
美味しいリゾットをご自宅でいろいろ作るためのレシピご紹介!人気、定番のチーズにトマト、変わり種リゾットも含めて10選!ぜひご参考にしてくださいね~!
参考記事
▶ リゾット人気レシピ10選!定番トマト、チーズにカレー、栄養満点変わり種!
簡単リゾット作り方まとめ
イタリアン料理のメニューでは、パスタやピザには人気の面で負けてしまいそうな「リゾット」ですが、お米さえあれば、家庭でも簡単に美味しい本格派リゾットを作ることができます!
そのまま炊いちゃうと少しパサパサ感になるような、古いお米が残っていたらそれはチャンスかも♪
ぜひ、リゾットにして美味しくいただいちゃいましょう!
それを聞いて、おばあちゃんちやご近所から古いお米をもらっちゃおうかな?とも企んでしまうのでは?私のように・・
次回、美味しい簡単リゾットで、ホームパーティーも盛り上がるかもです♪
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(By ディオニソス)