寒い時期に飲む甘酒。
冷えた体に染み渡ります。
あんまりしょっちゅう飲むイメージもないのですが、実はしょっちゅう飲まずにはいられないほど栄養満点、美容効果もバツグンな飲み物だったんです!
中でも「酒粕で作る甘酒」が特におススメです。
- 酒粕から作る甘酒って?
- どんな効果があるの?
ということで、今回は酒粕で作る甘酒のその効果や、作り方、アレンジレシピなどをご紹介していきます。
この記事の目次
甘酒はひとつじゃなく、種類がある
甘酒を作るには大きく材料が2種類あります。
- 『酒粕』を材料としたもの
- 「米麹」を材料としたもの
の2種類です。その特徴や違いとは?
(1) 酒粕を使用した甘酒
酒粕とは、日本酒を作る時に同時に出来るものです。お酒を造る時に、お米と水を合わせて発酵させるのですが、その上澄み液が日本酒で、残った白色の固形物が酒粕です。
もともと酒粕には、お酒のアルコール分も含まれているので、この酒粕を単に溶かして作るのが、酒粕を使用した甘酒になります。
(2) 米麹でつくる甘酒
米麹を利用して甘酒を作る方法もあります。近年の発酵食品ブームで、大注目の米麹ですが、この米麹に含まれる麹菌というカビの一種を利用して甘酒を作ります。
恐らく古くから親しまれてきた甘酒は、実はこちらの米麹を利用して作る甘酒。アルコール分が含まれず、自然な甘みが特徴です。この米麹から作られる甘酒も美容と健康に素晴らしい効果があるとされています。
酒粕を利用した甘酒の特徴とは?
● もともとの甘味がありません!
米麹の場合は、おコメから発生する自然の甘味がありますが、この酒粕の場合は、甘味がありません。
甘味が無いので美味しくない、という方は、ご自身で甘味料を入れる必要があります。
● アルコール分が含まれています
甘酒というからには、アルコール分も最初から入っているのだろうと思いがちですが、最初からアルコールが入っているのは、この酒粕ベースの甘酒。
日本酒ほど強いアルコール分はありませんが、お酒に弱い方は気をつけましょう。酒粕の状態で含まれているアルコール分は、約8%です。
逆に、米麹を利用した甘酒で酔いたい方は、自分でお酒を足す必要があります。
● 体を暖める効果が強い
アルコールが微量に入っていること。また甘味を抑えるために生姜を入れるとカラダがポカポカ、相乗効果になります。
冬場に体を暖める効果を期待するなら、だんぜん酒粕ベースの甘酒です。
酒粕から作る甘酒の効能5つ
【1】 脂肪を排出
酒粕には「レジスタンドプロテイン」という成分が含まれています。この成分は消化器官で消化されにくく、小腸まで直接届くという大きな特徴があります。
また、このレジスタントプロテインは、腸内の脂肪を絡めとって一緒に排出してくれる効果も期待できます。
ダイエット効果が大きく見込めますよ♪
【2】 お肌の潤いを保ち美肌つくりに
酒粕には、米からくる「スフィンゴ脂質」という成分が含まれています。スフィンゴ脂質は、角質層で細胞と細胞をつなぎ合わせる力があり、お肌の潤いにとっても大切な役目をします。こスフィンゴ脂質によって、シミの予防や、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分を作り出す効果も期待できるのです。
また、酒粕にはビタミンB群も含まれているため、その保湿効果と合まって美肌づくりにとっても嬉しい効果がたくさんなのです!
【3】 糖尿病の予防に
インスリンのコントロールが上手く機能しないと血糖値が高い状態が続いてしまい糖尿病の原因となってしまいます。
酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」には、血糖値、コレステロールを下げてくれる効果があることが動物実験では確認されています。
【4】 お通じに効く
酒粕には100種類以上の発酵酵素が含まれていて、消化をたすけてくれ、レジスタントプロテインの力により脂質をそのまま排出してくれます。
結果、便中の油分が増えて便が柔らかくスムーズになるといった嬉しい効果も期待できます。
【5】 アンチエイジング
酒粕に含まれている「フェルラ酸」には、強力な抗酸化作用があります。
また、メラニン色素を生成するチロシナーゼの活性をおさえたりして、お肌の細胞を若々しく保ってくれるメリットもあります。
酒粕には、抗酸化作用、美白効果とアンチエイジングには欠かせない成分が詰まっているのです。
さらに詳しい酒粕の効能についてはこちらに詳しく▶ 酒粕の効能11選!
酒粕を使用した甘酒の作り方
【材料】
- 酒粕(板粕)…100g
- 水…500g
- 砂糖…大さじ3
- 塩…1つまみ
- 生姜…お好みで
【つくり方】
- 板粕を適当な大きさに手でちぎって、お鍋に水と一緒に入れます。すぐに火はかけずに水にしばらく浸しておくとまろやかな味わいになります
- 2時間ほど経つと簡単にほろほろ崩れてくるので、そのタイミングでかき混ぜていきます
- 加熱して塩と砂糖を加えます
- 沸騰してしまう前に火を止め、お好みで生姜を加えたら完成です!
実は、市販で一般に売られている甘酒には、ほとんど酵素が含まれていません。そのために、甘酒はご自宅で酒粕をもとに作ってみましょう!
つくり方も簡単で、作りたてが最高にヘルシーで美味しいです。
作った甘酒を使ったアレンジレシピ
一工夫を加えることで、さらに美味しく甘酒がいただけます!
(1) ホットミルクとハチミツ入り甘酒
牛乳と甘酒を1対1で割って温めます。そこにお好みでハチミツを加えれば、あまーくとっても飲みやすいアレンジレシピの出来上がり!
(2) ヘルシー!甘酒アイス
甘酒でつくるアイスはおやつにピッタリですね。
さっぱりとしていてほんのり酔える。お正月、甘酒に飽きたらぜったいにこのアイスですよね♪
レシピ参考 ⇒ マルカワ味噌
(3) 甘酒ムースでダイエット
甘酒でムースを作ります。おやつとして頂きます。
見た目もかわいくとっても美味しそう!食べ過ぎ注意かもしれませんね。
レシピ参考 ⇒ クックパッド
(4) 米粉と甘酒のマフィン
甘酒だけでなく米粉を使用しているので糖質も少し抑えられます。
甘酒をミックスしてマフィンが作れるなんてビックリです。しかも作り方もとっても簡単です。
レシピ参考 ⇒ クックパッド
困った!酒粕が余った時の保存方法は?
参考記事
▶ 酒粕の種類と保存方法とは?酒粕で腸活!素敵な発酵食品ライフへ
酒粕でつくる甘酒の注意点は?
酒粕には8%のアルコール分が含まれているため
- 運転前はもちろんのこと
- 妊婦さん
- 小さいお子さん
- 未成年
の方は控えましょう‼
また、ヘルシーでダイエットに良いと言っても、ちゃんとカロリーもあります。飲み過ぎには注意しましょう。
酒粕でつくる甘酒の作り方まとめ
発酵食品は、日本の伝統であり、また嬉しい効果が盛りだくさんなんですね。
今まで甘酒は、年に一回ほぼお正月の時くらいしか飲まなかったのですが、これをきっかけに頻繁に作ってみようかな、と思っています。
寒い季節には、カラダも温まって一隻二鳥。
ぜひ、これからの季節、酒粕を使った甘酒レシピにチャレンジしてみてくださいね♪
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(By ゼウス23世)