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炎症性サイトカイン!その作用と役割、炎症を抑える6食材とは?

カラダの中のホルモンにはさまざまな役割があります。

その中でも今注目なのが「サイトカイン」と呼ばれるホルモンです。

サイトカインは判明しているだけでもすでに数百種類が発見されていて、今もなお研究がすすんでいます。カラダの炎症に大きくかかわっていることがわかってきています。

「炎症性サイトカイン」「抗炎症サイトカイン」などが存在し、それぞれがバランス良く機能していないと病気になってしまいます。

今回は、そのサイトカインについて

などをご紹介していきたいと思います。

この記事の目次

サイトカインとは

サイトカインとは、細胞から分泌されるたんぱく質で、カラダの中の細胞どうしが連絡をとりあう情報伝達の役目をもっています。生理活性物質と呼ばれる、いわば体内ホルモンです。

今の現段階で数百種類のサイトカインがあることが発見されており、特にカラダの免疫や、炎症に大きくかかわっていることがわかっています。

また細胞の増殖や、分化、細胞死、あるいは傷の治癒などにサイトカインが関係しています。

炎症性サイトカインとは

炎症性(えんしょうせい)サイトカインとは、サイトカインの一種で、カラダの中の炎症反応を促進する働きを持っています。

炎症を「体の中の火事」だとすると、火事の火の勢いを強めてまわりの火消し役に知らせる役目を持ちます。

逆に、細菌やウイルスが侵入してきて、カラダに炎症が起こった時に、その火元を特定して撃退をしてくれるサイトカインが「抗炎症サイトカイン」となります。

これらがバランス良く機能することで、カラダの炎症を素早く察知して、沈静化するというメカニズムが働いているのです。

このバランスが崩れると、自己免疫疾患などが引き起こされます。またカラダの炎症反応が強すぎたり、長期化してしまうと、カラダの機能障害、細胞組織の崩壊といった原因になります。

■ 関節リウマチと炎症性サイトカインの関係

関節リウマチは、炎症性サイトカインが過剰に作りだされてしまうことで炎症が悪化してしまいます。その場合、関節リウマチを発症している関節からは、インターロイキンなど、炎症性サイトカインが異常に多く分泌されていることが知られています。

抗リウマチ薬は、これらの炎症性サイトカインの分泌を抑える作用がある薬になっています。

■ サイトカインストーム

サイトカインストームとは、カラダに免疫を持たない新型ウィルスなどが進入してきたことによって、引き起こされる免疫の過剰反応です。

防御反応が異常に起こって、アレルギー反応と似たような症状を引き起こします。そして、最悪の場合は、死に至るような作用となります。

1918年のスペイン風邪で多くの人が亡くなった原因が、このサイトカインストームであったことが確認されています。

サイトカインの種類

サイトカインとして既に知られるものの代表が以下になります。

◎ インターフェロン

ウイルス増殖阻止や細胞増殖抑制の機能を持ち、免疫系でも重要なのが「インターフェロン」です。ウイルス感染を阻止する力を持ちます。

◎ インターロイキン

免疫応答の調節のために「リンパ球」や「マクロファージ」など白血球が分泌するサイトカイン。免疫細胞間の調整機能を果たします。

◎ リンフォカイン/モノカイン

他にも、リンパ球が分泌する「リンフォカイン」や、白血球の単球/マクロファージが分泌する「モノカイン」といったものもあります。

◎ マクロファージサイトカイン

マクロファージサイトカインは、ガン細胞、死んだ細胞の組織や破片を食べて消化してくれる白血球の一種です。これによってカラダの掃除が行われています。

カラダの免疫応答/抗炎症機能を高める食材

炎症は、2008年「Scientific American」誌によると、がん、心臓病、糖尿病、うつ病などもっとも一般的な病気に関係しています。それほど、炎症に対するカラダの反応、免疫性はとても大切になります。

食事の第一のステップは、有機食品未精製食品が豊富な食事を食べることです。良質な食物繊維、ビタミン、ミネラルが多い食べ物には大切な抗炎症性があります。

こちらに抗炎症性を高める食材の紹介があります▶ 抗炎症作用のある食品15選!その成分と効果とは?

炎症を軽減してくれる6つの大切な食品

【1】 ターメリック

アジアのスパイスは薬用スーパーフードです。カレーパウダーに特徴的な黄色を与えるスパイスのウコン強力な薬用スパイスです。

毒素から肝臓を保護してくれ、多くの細菌や酵母に対する対抗力をつけてくれます。

ウコンに含まれる重要成分の「クルクミン」には、炎症の原因となる物質をブロックしてくれる効果があると報告されています。

【2】 アマニ(フラックスシード)やその他のオメガ3脂肪酸を多く含んだ食品

オメガ3脂肪酸を多く含んだ食べ物の代表は、アマニやクルミです。

オメガ3脂肪酸は、より多くの抗炎症性サイトカインを生成させると言われていますが、現代人の食事では、意識して食べていかないと十分量が補えない大切な成分です。

亜麻仁油は、植物油の中では、メガ3脂肪酸を最高レベルにふくんだ食品の一つです。

オメガ3脂肪酸以外にオメガ6脂肪酸も、新しいサイトカインを産む前駆体であることがわかっています。

しかし、2008年「健康と病気の脂質」の記事によると、オメガ3不足が原因で、余分量のオメガ6由来サイトカインが増え、炎症が促進されてしまう可能性もあるのだそうです。

そのために、オメガ3/オメガ6脂肪酸の摂取バランスがとても大切だとされています。

【3】 ブルーベリーザクロ

ブルーベリーやザクロは、傷を治したりガンに対抗する力まで、多くの健康メリットをもった食品です。

健康メリットの大きな1つが、炎症をおさえるパワーです。抗炎症パワーは、多くの果実に含まれていますが、特にザクロやチェリーのようなベリー類の研究がすすんでいます。

【4】 キウィ/パパイアなど高酵素果物

キウイ、パイナップル、グリーンパパイヤのような果物に豊富に見られる「ブロメライン」たんぱく質を分解するこの果物酵素は、炎症を抑えるため古くから自然療法としても、医学界としても使われてきました。

これらの酵素の一部は血液流にそのまま吸収され、炎症体を分解する力があるとされています。

【5】 エクストラバージンオリーブオイル

地中海食は、健康と長寿のために効果があることは広く知られています。それはおもに、オリーブとエキストラバージンオリーブオイルを多く摂っていることが理由だとされています。

オリーブオイルには、関節炎および心臓疾患の両方に効果があることが示されている抗炎症性ポリフェノールがふんだんに含まれています。

しかし、精製されたオイルにはポリフェノールも含まれないので、コールドプレスで搾油されたエクストラバージンオリーブオイルもしくは、オリーブそのものを摂るようにしましょう。

【6】 カラフルな野菜

果物や野菜には、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などの栄養素が詰まっています。

2005年「アメリカンジャーナル:クリニックの栄養素」で発表された研究では、カラフルな野菜を4週間、毎日8回以上摂取することによって、サイトカイン濃度を適正化できることが明かになっています。

野菜の持つ抗酸化物質もサイトカインに良い影響を与える可能性があることがわかってきました。

食べてはいけないもの

【7】 トランス脂肪

トランス脂肪は、植物油や魚油を精製する過程で、作られる人工的な脂肪酸です。加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が発生するとされています。

これらが多く含まれるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それら使ったケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物には、トランス脂肪酸が含まれています。

2004年に発表された「臨床栄養誌」の研究論文にて、トランス脂肪酸を多く食べた女性の血液中に「炎症性サイトカイン」が最も多く発見されたことが掲載されています。

炎症性サイトカインまとめ

炎症性サイトカインは私たちのカラダの免疫反応にとっても大切な存在です。

ですが、いくつものサイトカインがバランス良く機能していく必要があります。

サイトカインを機能させていくために、オメガ3/オメガ6脂肪酸のバランス問題の改善や、抗炎症パワーをもった食べ物を積極的に食べていく必要がありますね!

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(By ゼウス23世)

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