ゆずジャムの作り方、簡単レシピ6選!ゆず茶とゆずジャムの違いとは?
ゆずの爽やかな柑橘(かんきつ)の香りが好きという方も少なくないですよね。
この香りをかぐだけで実は体を健康に導く効果があるとも言われているんです。
自然植物の効果というのは、私たちの身体には無くてはならないもので、色々な形で結びついていて本当に凄いものだなと感心します。
ゆずは、昔から和の文化に溶け込み、和食にもよく使われたとても重宝する果物です。ゆずを使った和食はいろいろあるけど、やっぱりジャムが密かな人気アイテムです。
今回は、
- そんなゆずで作るゆずジャムの作り方、色々なレシピ
- ゆず茶との違い
- 栄養素
- ゆずジャムに含まれるビタミンCと加熱の関係とは?
について、ご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
ゆずとは
【柚子】(学名:Citrus junos)、改めてですが、ゆずは中国原産、ミカン科の果物。
日本における名産は、なんといっても四国!中でも高知産、愛媛産が有名ですね。
冬に旬を迎えるゆずは、毎年の冬至(毎年12月22日頃)に入る「ゆず湯」がほっこりカラダが温まって、季節感も演出してくれます。
ゆずとゆずジャムに含まれる3大栄養素と効能
(1)リモネン
「リモネン」は、レモンをはじめとした柑橘類に含まれる爽やかな香りの成分。
ゆずにもたっぷりと含まれています。リモネンには、この臭いをかぐとストレスや苛立ちを抑えるリラックス効果があって、睡眠を促してくれます。
その他、血流を改善する効果があるので、冷え性の方、血行が悪いとお悩みの方に効果が期待できます。
(2)ペクチン
ゆずの皮や種には、「ペクチン」という成分が含まれています。このペクチンは、様々な果物にも含まれていますが、ジャムを作った時に“とろみ”を出してくれる効果があります。加えて、ペクチンには、コレステロール値を調整し、ダイエット効果を高める効果や、毛細血管の働きを高め血行を良くしてくれるなどの効果があるとされています。
(3)ビタミン類
ゆずには「ビタミンC」が多く含まれていることは、とても有名ですが、そのほとんどは、果肉部分ではなく、皮や皮に近い部分に含まれています。
含まれるビタミンCは、レモンの3倍と言うから驚きです。
ビタミンCは、抗酸化性が強く、アンチエイジングにも良いとあって、今あらためて注目のビタミンです。
加えて、ゆずの皮には「ビタミンE」も多く含まれています。ビタミンEも抗酸化作用に優れており、体内の脂質の酸化を防いでくれたり、血液を健康に保ってくれるなどの効果を発揮します。
参考記事 ゆずの効果はこちらにも詳しくご紹介しています↓
▶ ゆずが持つ希少な栄養素と健康効果とは?人気料理レシピ10選も!
ゆずジャムとゆず茶の違いは?
ゆずジャムとゆず茶って、実は違うものだってご存知でしたか?
私は、商品名の違いぐらいで、中身は同じものなのだろうと思っていました・・(汗。実はつくる過程において、熱を加えるか自然に作るかの違いがあるようです。
- ゆずジャム・・ 砂糖を加えて煮詰めて作ったもの
- ゆず茶・・ ゆずを砂糖漬けにし加熱せずにゆっくり漬け込んで作ります。ゆず茶も長く漬け込むことで、トロトロになりジャム状になります。
ゆず茶というのは、韓国発祥の伝統茶です。お茶と言っても茶葉は使いません。韓国では、昔から果物や穀物などをお湯割りして飲む習慣があるようですね。
ゆず茶は、作る過程で加熱をしないので、つくるうえで、殺菌が要となります。殺菌をうまくやれば、1年以上の長期保存が可能になります。
ゆずジャムもゆず茶も、その楽しみ方は変わらず、お湯で割って飲んだり、パンに塗って食べたり、ヨーグルトにトッピングしたりと色々楽しむことができます。
加熱とビタミンCの関係! ~加熱するとビタミンCは壊れるのか?~
ゆずに豊富に含まれるビタミンC。ゆずジャムにするときには、加熱してしまいますが、その栄養素は大丈夫なのでしょうか?
食物のビタミンCは加熱に弱いというのは、良く言われていることですが、加熱によって単純に成分が壊れてしまうということは言えないようです。
こちらのサイトに詳しく書かれていました。↓
【引用】参照:http://www.5aday.net/v350f200/faq/20.html
“ビタミンCが本当に分解するのは、体内の酸化型ビタミンCが加水分解を受けて不可逆的に代謝されていくときであり、通常の野菜の調理過程でビタミンCが壊れることはほとんどありません。(~中略~)ただ、水溶性であるビタミンCは茹で加熱では水に溶けだしていくため、ゆで時間が長いほど野菜中のビタミンC含量は低下することになります。”
加熱前後で全く変化がないわけでは無いが、通常の加熱調理程度ではビタミンCが激減するわけではなさそうです。
ただ、ビタミンCは水溶性ですので、茹でる際には、そのスープごと全て摂るのがベストっていうことになりますね。
ゆずジャムの場合は、加熱して作ったあと、そのまままるごと摂るので、ビタミンCも相当量が摂取できるので安心です!
ゆずジャムの作り方
【1】基本のゆずジャムの作り方
① ゆず農園秘伝 美人のゆずジャム
<材料>
- ゆず 300g(約3~4個)
- きび砂糖などブラウンシュガー 150g
<作り方>
- ゆずをよく洗います。
- 果汁、種、ゆず皮に分けます。
- さのう(果実の一粒一粒袋になっている部分)をスプーンで除き、ゆずの皮を薄切りします。
- 種はお茶パックに入れます。
- カットしたゆず皮をお湯で茹でこぼします。(苦味が苦手な方は数回行います。)
- ⑤のゆず皮、果汁、砂糖、お茶パックに入れた種を鍋に入れ、弱火で加熱します。
- 煮汁が半分くらいになるのを目安とし、煮詰めます。
種をお茶パックに入れて、一緒に煮詰めるのは、種に含まれるペクチンを煮出すため。ペクチンによってとろみを付けてジャムらしくなり、栄養素もたっぷり摂ることができます。ゆず皮をお湯で茹でこぼす工程ですが、あまり回数を重ねすぎると、その分栄養素が逃げていくので、最小限にとどめるようにしたいですね。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【2】加熱しないで作るゆずジャム(ゆず茶)の作り方
② ゆず農園から♥はちみつ生ゆず茶
<材料>
- ゆず 1~3個
- はちみつ(ゆずの正味重量と同量を目安に) 100~150g
<作り方>
- ゆずをよく洗い、水分を拭き取ります。
- 保存瓶は煮沸や熱湯消毒して乾かしておきます。
- ゆず皮は薄切りに、さのうも小さく刻みます。皮、種、さのうに分けておきます。
- ③の皮、さのう、種を瓶に入れ、はちみつをそそぎます。
- びんをひっくり返し、はちみつが全体に行きわたるようにします。
- はちみつを漬けて、2日後から使えます。
種も瓶の中に入れているため、ペクチンが溶け出し、とろみが出ます。加熱しないため、保存瓶を始め、包丁やまな板など調理器具の殺菌を徹底して、水気をよくきります。また、糖分控えめに…と、はちみつの分量を減らしてしまうと、保存が利かなくなりますので、分量は正確にするようにしましょう。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【3】バラエティー豊かなゆずジャムの作り方
<はちみつや生姜入り>
③ 薬膳ノススメ!簡単★ゆずジャム&ゆず茶
はちみつと生姜を加えたゆずジャムレシピです。ゆず+はちみつ+生姜で、殺菌作用や血行促進などが期待でき、寒い冬も風邪や冷え知らずで過ごせそう・・。冬になると毎年風邪をひいてしまう…というあなたには、ピッタリ、おすすめのゆずジャムレシピです。美味しくて健康にも良いのが何より嬉しいですね。
ゆずや生姜は、消化も助けてくれるので、食べ過ぎや二日酔いにも良いようです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
<時短!手間を省いたゆずジャム>
④ レンジで約4分簡単、ほっこり柚子ジャム
ゆずの皮を細切りにし果汁を絞ったら、後は電子レンジのスイッチを押すだけ。
皮を薄切りするのは少し手間ですが、加熱調理がレンジで済ませられるのは、とっても時間短縮で良いですね。
レシピでは、スライスした皮+果汁を300gとして作られています。
参考レシピ ⇒ クックパッド
⑤ フードプロセッサーでゆずジャム
ゆずジャムの一番の手間と言っていい、ゆず皮の薄切りをフードプロセッサーで済ませてしまいます。
時間はないけど、手作りのゆずジャムを食べたいという忙しい方に特におすすめ。皮と果汁と種子に分けたら、後はあっという間に仕上がります。
フードプロセッサーと電子レンジを組み合わせれば、もっともっと時間短縮ができそうです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
<ゆずジャムの苦くならない方法>
⑥ 全部使って☆苦くないゆずジャム・ジャム
ゆずジャムの失敗例として多いのが、苦味が残り過ぎてしまうこと。
このレシピでは、苦味を取るためのアイディアが掲載されています。油胞とよばれる皮の表面のプチプチした部分の精油の中に苦み成分が詰まっているそうで、ジャムにする前に、これをつぶしておくと、苦味が軽減されるのですね!
潰し方も色々あります。スプーンやボール、袋に入れて踏みつけても…苦味が気になる方は、是非参考になさってください。
参考レシピ ⇒ クックパッド
ゆずジャム作り方まとめ
日本人になじみの深いゆずは、ゆずジャムにすることで、とっても使い道が広がるんです。
ヨーグルトやパンへのトッピング、パンケーキや焼き菓子へ混ぜ込んだりと、スイーツにもとても重宝しますよね!
マーマレード感覚でお肉と一緒に煮込んでも柔らかくて深みのある味わいになります。
香りに含まれるリモネンやビタミン類には、リラックス効果や血行促進など様々な効果があるゆず。
気温はますます下がり続ける初冬から冬への季節、ゆずパワーの恩恵を借りて、冬の間を病気知らずで、乗り切られますように♪
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