アディポネクチン!長寿ホルモン増やす食品5選と方法とは?
カラダの新陳代謝から気分や成長に至るまで、私たちのカラダの中では多くの種類のホルモン類が、多方面にわたる仕事をしてくれています。
中でも血液中には「インスリン」に代表されるような脂肪燃焼やエネルギー代謝にかかわる大切なホルモン類が多く存在しています。
血中ホルモンについては、生活習慣病の「メタボリックシンドローム」、「糖尿病」、「高血圧症」など現代人の多くが悩んでいる問題とも深く関係しているため、その効果や特性について、世界の医師、生物学者が積極的に研究を進めています。
1996年には、その中でも、脂肪燃焼の鍵となる新たなホルモン「アディポネクチン」が大阪大学医学部の松澤教授の手によって発見されました。この「アディポネクチン」は特に動脈硬化、糖尿病、抗ガン、老化に至るまで薬物とは違った自然療法における救世主になる可能性が高いとして注目がなされています。
今回はこの「アディポネクチン」について、その特性やアディポネクチンを増やし活性化してくれる食べ物をご紹介していきます。
この記事の目次
「アディポネクチン」とは
「アディポネクチン」は、体内の脂肪細胞からのみ放出されるホルモン物質で、「アディポ(サイト)カイン」の一つになります。
血液中のホルモンの中で特に有名なのは「インスリン」だと思いますが、「アディポネクチン」はインスリンと逆の動きをします。インスリンは血中の糖分をせっせと肝臓や筋肉に送り込んでくれる働きをするのですが、「アディポネクチンは逆に、筋肉を強化して、血中の脂肪から直接筋肉が脂肪を分解、消費する効率を高めてくれるのです。
そして、同じく「アディポサイトカイン」の一種である「レプチン」と連動しながら、脳に満腹信号を送るなど、食欲をもコントロールしてくれます。
ダイエットに最強の脂肪燃焼ホルモン!
つまり、「アディポネクチン」は、私たちの脂肪燃焼効率の改善の鍵となる、もっとも重要なホルモン物質と言えるのです。別名、脂肪燃焼ホルモンとも呼ばれています。
「アディポネクチン」は、2型糖尿病患者の血糖制御に不可欠だとして研究が進んでいますが、病気治療の面だけでなく脂肪燃焼の面で、私たちのダイエット効果にも大きなカギを握っています。
この「アディポネクチン」を体内生成を増やすことによって、あなたは自然とやせられる高い燃焼効率をもったカラダへと変化することができるのです。
- 体重増加
- Ⅱ型糖尿病
- アステローム性動脈硬化症
- メタボな体質改善
にお悩みの方にとっては、この「アディポネクチン」は注目すべき血中ホルモン物質です!
アディポネクチンを高めよう
「アディポネクチン」は食物として直接摂取することができず、カラダの中で生成するしかありません。ですので、良質な食材を摂取し、かつ体内での生成効率をサポートしてくれる健康なカラダづくりが必要です。
まずは、健康なカラダづくりの基本的な考え方としては、
- 喫煙をやめましょう
- ホールグレインのパンを食べて、フルーツ、野菜を多く摂りましょう
- オメガ3脂肪酸の摂取を増やしましょう
- 適度な運動をし、睡眠もとりましょう
これらの考え方がベースとなります。
そして、さらに「アディポネクチン」の生成を助けてくれる良質な食材を選んで摂っていくことが大切になります。
では、この大切な脂肪燃焼ホルモンの生成を助けてくれる食材の主なものを紹介していきます。
アディポネクチンを高めてくれる食材5選
【1】アボガド(一価不飽和脂肪酸)
一価不飽和脂肪酸の多い食品は、「アディポネクチン」の生成には欠かせません。
中でもアボカドはとっても美味しい良質な脂肪を含んでいます。またカリウム、葉酸、マグネシウムも高い量を有しています。アボカドを積極的に食べることによって、体内の「アディポネクチン」レベルを増やしましょう!
【2】オリーブオイル
オリーブオイルもまた一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を多く含みます。またオリーブオイルに含まれるポリフェノールも、より多くの脂肪を燃焼するだけでなく、脂肪や糖分の代謝調節にも役立ちます。オリーブオイルは、カラダのアディポネクチン分泌を助けてくれます。
サラダのドレッシングとして、また調理油としても飽和脂肪酸を捨てて、オリーブオイルで代用していくようにしましょう!
【3】かぼちゃの種子(パンプキンシード)
かぼちゃもそうですが、特に「かぼちゃの種子」は亜鉛を多く含み、また良質なマグネシウムの含有量も豊富。加えてオメガ3脂肪酸も含んでいますので、カラダの中でのアディポネクチンレベルを増加させるのには最適な食材の一つです。
【4】ピーナッツ
ピーナッツは実は低カロリーでは無いですが、必須栄養素やたんぱく質が多く含まれていて、カラダの余分なカロリー燃焼を助けてくれます。しかも、ピーナッツには、アディポネクチン量を増強させる効果があると言われています。
ピーナッツは良質な葉酸を含み、かつGI値:グリセミック・インデックス(Glycemic Index)も低くおススメの食品です。おやつやおつまみにもピーナッツを食べるようにしましょう!
【5】油分の多い魚(オメガ3脂肪酸)
最後に、一価不飽和脂肪酸に加えて忘れてならないのが、良質な魚油、亜麻仁油、チアシードなどのオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は、良質なアディポネクチンの生成には欠かせない脂肪酸です。
動物実験では、オメガ3脂肪酸などの多価不飽和脂肪を豊富にとっている動物のカラダには、アディポネクチン量が豊富に生成されていたことがわかっています。
アディポネクチンまとめ
アディポネクチンは、「インスリン」や「レプチン」などと並んでとても重要な血液中のホルモン物質です。ですが、発見が遅かったからか、今はまだニュースとしてもあまり取り上げられることが少ないです。今後の研究でさらに詳細なことがわかってくるのだろうと思われます。
また、ダイエット法として欧米でとても人気のある地中海式ダイエットですが、「臨床栄養のアメリカジャーナル」の調査によると、豊富な野菜類とオリーブオイル、全粒穀物を中心としたこの食事法を1年以上続けていた女性のカラダの中の「アディポネクチン」量は、他の女性に比べて23%も高い含有量であったという事実が報告されています。
地中海式ダイエットはその意味では、「アディポネクチン」効果により脂肪燃焼力を上げるダイエット法なのかもわかりませんね♪
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( By ディオニソス)