難消化性デキストリンの効果10選とは!トクホも認めた驚きの化合物
水溶性の食物繊維、「難消化性デキストリン」。
「難消化性」とはちょっと聞きなれない難しい言葉がついていますが、これはつまり「消化されにくい」という意味です。
天然のでんぷんから作られ、日本の消費者庁をはじめ米国食品医薬品局からも安全性の高い食品として認められています。
この難消化性デキストリンは食事と一緒に摂取すれば小腸での糖や脂肪の吸収を抑えることができるので、食後の血糖値や血中中性脂肪値の上昇をゆるやかにしてくれます。
今回は、今注目の「難消化性デキストリン」の効果についてまとめてみました。
この記事の目次
難消化性デキストリンとはどのように作られたもの?
■難消化性デキストリンとは
消化吸収がされにくい一種の「でんぷん」です。
デキストリンとはα-グルコース分子がグリコシド結合されてできた物質の総称。とうもろこしから摂るコーンスターチを焙煎して、アミラーゼを使って加水分解させ、その難消化性成分から取り出して作られます。
この難消化性デキストリンは、私たち日本人の食生活の変化により不足しがちな食物繊維を補給するために作られました。
食物繊維は人間が健康的に生きていくために必要なものですが、現代の食生活では不足しがちです。
それを簡単に補えるうえ、ミネラルの吸収を阻害しない特長もあるので今は多くの食品への添加物として利用されてきています。
デキストリン水溶液は、透明性に優れてしかも耐熱性、耐酸性ももっているのでとても扱いやすいのです。
難消化性デキストリンの効果効能10選
【1】 整腸作用・便秘改善
食物繊維は便秘を改善する効果があることでよく知られています。
もちろん、水溶性食物繊維の難消化性デキストリンもその効果を十分に持っています。
1日に難消化性デキストリンを5~10g摂取すれば、10日間で排便回数と糞便量が増加したという研究結果もあるほどです。
デキストリンを含む繊維質は、その有効性のために多くの水で摂取される必要があります。
水分補給がないと、繊維質は動くことができず、便秘改善につながりにくくなります。
【2】 軟便(下痢)の改善
また、便秘と対極の下痢の改善にも難消化性デキストリンは効果的です。
難消化性デキストリンが水分を含んで保持する性質によって、水状や泥状の軟便が減少するのです。
【3】 善玉菌を増やすプレバイオティクス化合物
難消化性デキストリンは、腸内細菌(腸内フローラ)のバランス改善をしてくれる微生物の働き助けてくれる化合物(プレバイオティクス化合物)とも考えられています。
腸内に存在しているビフィズス菌などの善玉菌を増やすことで、腸内環境を整えて、腸内環境を改善してくれる効果が見込まれます。
難消化性デキストリンを摂取すれば、便秘も下痢も解消されてとても快適なお通じとともに、善玉菌の力も増えて、良好な腸の状態を維持してくれます。
【4】 糖の吸収の遅延作用
食事で炭水化物を摂取すると、それが体内でブドウ糖に分解されます。
ブドウ糖は小腸に吸収され肝臓に送られますが、糖の吸収スピードが上がると血糖値が上昇します。難消化性デキストリンはこの血糖値上昇を防いでくれます。
血糖値の上昇をゆるやかにして、インスリンの分泌を穏やかにしてくれるので、健康上とても良い効果を得ることができます。このことは実際に研究でも証明されています。
糖吸収を遅延するこの効果を得るためには、食事と一緒に難消化性デキストリンを摂取するようにしましょう。
【5】 脂肪吸収を抑え、内臓脂肪を減らしてくれる
難消化性デキストリンを摂取すれば血糖値の上昇スピードを抑制するだけでなく、脂質の吸収スピードも抑制してくれます。
脂質が多い食事をしたあとでも、中性脂肪の上昇が防げるというのです。
摂取を続けていると、メタボリックシンドロームの原因である内蔵脂肪をも減らすこともできると報告されています。
【6】 中性脂肪・コレステロールの低減作用
食物繊維には悪玉コレステロールのレベルを下げ、心臓や血管の健康を守ってくれる作用があります。
もちろん難消化性デキストリンも、中性脂肪と総コレステロールを低下させる効果があります。
コレステロールレベルを調整し、心臓血管を健康にすることによって、心臓病や脳卒中リスクを軽減できるというのは言うまでもありませんね。
【7】 ミネラルの吸収促進作用
これまで食物繊維はミネラルの吸収を阻害すると考えられていました。
しかし、難消化性デキストリンを使った動物実験では、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の吸収を促進することが確認されました。
腸内細菌に利用されやすい食物繊維はかえって大腸でのミネラル吸収を助けてくれることも明らかになってきました。
なので、難消化性デキストリンにももちろんミネラル吸収促進効果も期待できるとされています。
【8】 心臓の健康をサポート
難消化性デキストリンによる血中コレステロールと中性脂肪のコントロールは、心臓の健康をサポートしてくれる優れた食事補助剤だと考えられています。
しかし、食物繊維自体が心臓血管系にどう影響を与えるのかは、まだ研究段階であり、将来の多くの研究報告が必要とされています。
【9】 腸内デトックス
難消化性デキストリンの腸内のクレンジング効果は、便秘改善に紐づいています。
多くの体内の毒素は、便に溜まっていますが、便の排泄を助けることによってデトックス効果につながります。
また、腸内細菌(プロバイオティクス)の成長を助ける効果は、腸内のデトックス、クレンジングにも役立ちます。
【10】 結腸の健康をサポートする
米国のある研究では、水溶性繊維を摂取する人は、炭水化物が少ない食事をしている人に比べて、結腸直腸がんのリスクが低いことを示しています。
まだ様々な議論がされている段階ですが、1つには高含有率の食物繊維質を食べることは、大腸の健康をささえる抗酸化力の強化にもつながるとされています。
<引用>
難消化性デキストリン効果まとめ
難消化性デキストリンは、これらの効果から多くのダイエット食品やトクホの健康飲料にもよく使われてきています。
粉末タイプの商品は、ドラッグストアでも手軽に購入できるようになってきました。持ち運びに便利なスティックタイプなども出てきました!「ダイエットにも効果がある♪」と話題にもなっていますよね。
ただし一気に摂るのは気をつけてくださいね!1日5gで効果があったとの報告もあります。
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今回は「難消化性デキストリン」の効果について10選ご紹介しました。
ぜひ参考にしてください。
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(By ゼウス23世)