注目の「菊芋」!秘密はイヌリン?その健康効果5選と総まとめ!(保存版)
この記事の目次
はじめに-今、菊芋に大夢中-
健康食品として最近とくに注目が集まっているのが「菊芋」(きくいも)。糖尿病、アトピー、ダイエット、整腸などさまざまな健康効果があると言われています。それだけでなく、放射性物質を排出したり、ガンにも効果があるなど、すごい力がいっぱいあるとのもっぱらの噂!
今回はそんな大注目の菊芋について総まとめてみました。
◆菊芋とは
正式名)キク科ヒマワリ属の多年草で、英語名では“Jerusalem Artichokes”(エルサレム・アーティチョーク)
日本語名の「菊芋」は、その花が菊に似ていて、お芋のような塊根ができるために単純にこう名付けられました。なので、「イモ」ではありません。
原産)アメリカ原産で、特に中央アメリカに自生しています。
菊芋は北米原産のキク科の植物で、もともと北米インディアンの食料源としてもっぱら使われてきた食材です。地下部には生姜に似たイモ状の塊根があり、これを食べます。
「菊芋」パワーのエピソード
16世紀初頭アメリカ軍が北部に進出したとき、強い寒さに打撃を受けた兵士たちが次々と倒れてしまうという出来事がありました。ですがその地方に住んでいた”トピナンブ族(アメリカンインディアン)”はまったく問題なく過ごしていて、その違いをのちのち科学者が調査したところ、「菊芋」がその鍵を握っていたということがわかりました。あまり食用としてみなされることも、存在が薄い野菜だったのですが、近年「食材ルネッサンス」の再来?として欧州でその効果が再発見されたあと、世界中でこの食べ物の持つ健康効果が再度注目を集めることとなりました。現在では美容と健康にとても効果があることがわかったので、「菊芋」の関連製品化と食品応用開発が進んでいます。
西ヨーロッパが人気のルーツ
その高い健康効果からアメリカやアジア地域での人気が高まっていますが、西ヨーロッパと地中海地域の多くのエリアえは、昔から馴染みのある食材で、ジャガイモのような料理法で日ごろからよく食されています。
驚くべきその健康効果の秘密は?
菊芋は思いのほかカロリーは高めです。100グラム当たり約73カロリーと、ジャガイモとほぼ変わりません。しかし、脂肪の無視できる量を有しており、コレステロールがほぼゼロです。それにもかかわらず、ビタミン、高品質のファイトケミカル食物繊維(非デンプン炭水化物)をはじめ、小さな鉱物の割合も高く、抗酸化機能が高い剤です。
菊芋の主成分
注目の成分「イヌリン」と「チアミン」とその他「ミネラルや電解質(特にカリウム、鉄、銅)」を豊富に含んだ“奇跡の食べ物”と言えるかもわかりません。
◆ イヌリンって何?インスリンとは違うの?
菊芋の主成分は「イヌリン」という多糖類の一群です。この成分はタマネギ、ニラ、ゴボウ、アザミなどのキク科の植物に多く含まれていますが、特にこの菊芋は世界一とも言われるほどの含有量を誇っています。菊芋が今、注目をあつめている一番大きな要因は、この「イヌリン」では無いでしょうか?
ホルモン様物質のインスリンではありません!
「イヌリン」とはでんぷんではない可溶性のポリサッカライド(多糖体)、天然の甘味料で、かつイヌリンは低カロリーで、食べてもほとんど体に吸収されません。そればかりか一緒にとった別の糖の吸収を妨げてくれるという作用も持っています。菊芋が持つ食物繊維は水溶性なので、胃腸を通過するときに水分を吸収してゲル状になり、腸内の糖を一緒に巻き込んで体外へ持ち出してくれるからです。
菊芋100g中に、このイヌリンを1.6mg含まれています。
ですので、糖尿病の患者さんや栄養学の分野において理想の甘味料なのです。
◆ チアミンとは
キクイモはその100g中で、チアミンを0.2ミリグラム私たちに提供してくれます。ビタミンB1として知られるこの「チアミン」は、カラダの多数の機能に関係しています。
チアミンはまた、神経システムや筋肉の機能のためにも重要ですし、炭水化物消化のための塩酸の生成にも必要とされます。塩酸が胃の中で欠如すると消化酵素ペプシンの働きを損ない、そのため、消化力不足になり、胃痛や下痢の原因となります。
◆ ミネラル(カリウム、鉄、銅)も豊富
菊芋100g中に、カリウムを429㎎も含んでいます。これは、一日の必要摂取量の9%にあたります。カリウム含有が高いバナナ100gと比較しても、20%も高い含有率です。
カリウムはナトリウムと反対の作用があり、血圧と心拍数の低下をもたらせてくれる心臓に優しい大切な電解質です。
また、新鮮な菊芋100グラムには3.4mg の鉄を含んでおり、一般女性の1日の必要摂取量の28%をカバーしてくれます。一般の塊茎(かいけい)植物の中では恐らく一番高い含有率となります。
また葉酸やピリドキシン、パントテン酸、リボフラビンといった貴重なビタミンB群も豊富に含まれています。
それからカロテンのようなフラボノイドと組み合わせることによって有害なフリーラジカルの除去効果のある抗酸化ビタミン(ビタミンC、ビタミンAそしてE)を少量含んでいます。
菊芋が持つ健康効果5選
菊芋には、次のように、「イヌリン」「チアミン」「ミネラル」などの栄養素がもたらせてくれる特別な効果が満載です。
【1】糖尿病予防
水溶性食物繊維が水に溶けてゲル化するため、糖質の吸収速度が緩やかになり、急激な血糖値上昇が抑制されます。その結果インスリン産生に負担をかけず、糖尿病が予防できます。またその効果によりインスリンの産生が抑制されることから、低インスリンダイエットの食材としても使えます。
【2】整腸作用
イヌリンは消化の過程で胃や小腸を抜け、大腸に到達するとフルクトオリゴ糖に変化します。このフルクトオリゴ糖は、ビフィズス菌などの善玉菌のエサとなるので腸内に善玉菌が増えます。すると腸内の環境が改善され、苦しい便秘解消に効果を発揮してくれます。
【3】ダイエット効果
水溶性の食物繊維は、腸の蠕動運動を活発にしてくれるので便秘解消にも役立ちます。しかも芋でありながらデンプンの含有量が少ないので、低カロリー食材でダイエットの食材としても最適です。
【4】骨の健康改善効果
カリウムはアナタの健康づくりのために不可欠であり、特に健康な心臓と筋肉を維持していくためにはとても重要です。
菊芋のようにカリウムが豊富な食品を食べることによって、骨の健康が改善でき、さらには骨粗しょう症の発症リスクも減少することができます。塩辛い食べ物を好んでたくさん食べる人には特に有効かもわかりません。
【5】髪の健康を守る
食事に含まれる鉄分、銅、ビタミンCは、あなたの健康な毛穴を保ち、髪に酸素を運びます。閉経前の女性の抜け毛の原因は、鉄分の欠如であることが証明されています。
鉄と同様に銅は、脱毛を防止し、毛髪の成長を後押ししてくれます。銅は薄毛治療にも使用され、髪の強化や若白髪予防にも効果があると考えられています。
一方で、ビタミンCはコラーゲンの合成に必要とされ、また食品からの鉄分の吸収を助けてくれる効果もあります。
菊芋の賢い選び方、保存法
◆ 選び方
通年を通して、市場で売られていますが、フレッシュな菊芋の収穫は主に秋で冬や春まで続きます。できるだけ季節のよい時期に、表面がきれいでしっかりした形で、ぼこぼこしていないものを選びましょう。発芽しかかっていたり、傷があると早く痛む原因になります。
◆ 保存方法は?
自宅に買って帰った後は冷蔵庫保存です。0から2度で保存します。
菊芋 食べ方などまとめ
キクイモは、非常に使い勝手のよい野菜の一つです。パースニップのように生で食べても良いですし、マッシュポテトやロースト、またはソテーにしても美味しいです。
煮過ぎるとすぐに柔らかくなる特性がありますので、あまに時間をかけて煮込まないようにしましょう!煮込みすぎると、どろどろに溶けてしまいますので注意してください。
如何でしたでしょうか?
今話題の超健康フードの「菊芋」、あなたも近くのスーパーとかで見つけたらぜひ食卓メニューの一つに加えることを検討してみてください♪
▶あなたにおススメの関連記事↓
知られざる日本のスーパーフード♪”こうや豆腐”の驚きの美容健康効果とは
日本伝統食の「梅」に隠された秘密!明かになった不妊治療への効果とは!?
【人気上昇】亜麻仁(フラックスシード)が持つ驚きの成分と健康効果10選とは
(By ディオニソス)