シアバターやホホバオイルといった植物性オイルは天然の保湿成分が含まれているので、お肌に優しく、近年とても人気がありますよね。
その植物オイルの中でも、カカオバターが今注目されているのはご存知ですか?
カカオバターはココアバターとも呼ばれ、カカオ豆に40%~50%ほど含まれる脂肪分のことを言います。
チョコレートとして食べる機会の多いカカオバターは、食用としても良い効果がありますが、その保湿機能などから美容オイルとして良い効果もたくさんあり、チョコレート原料以外にも、薬品、化粧品原料にも使われているほどなのです。
今回は、そんな注目のカカオ(ココア)バターについてご紹介いたします。
この記事の目次
カカオバターとは?
カカオバターとは、カカオ豆を細かくすりつぶしたカカオマスから搾り取って作られた脂肪(オイル)分を言います。カカオバターまたはココアバターとも呼ばれています。
カカオバターには甘みはなく無味なのですが、ほんのりココアのような甘い香りがするので、その香りに癒される♪という方も多いはずです。
バターという名前がついていることからもイメージできると思いますが、常温では固まっており、色はクリーム色をしています。
30~35度くらいで溶けるので、私たちの体温でちょうど溶けてお肌に馴染みやいという特徴があります。
ココナッツオイル(融点が24度)に比べると若干解ける温度が高いのですね。
参考記事
▶ カカオマスの効能とは?カカオニブとの違い、栄養成分、人気チョコ作り方など
カカオバターの効果・効能7選
カカオバターに含まれる自然成分に、こんなにたくさんの美容・健康効果が見込まれるのです!
【1】太りにくい
カカオバターの主成分である「ステアリン酸」の特徴は、低カロリーでかつ体内に吸収されにくい、体脂肪として蓄えられにくいといった嬉しい性質があります。
加えて、血中のコレステロール値を下げる働きもあるため、カカオバターは太りにくいバター食材といえます。
さらに、カカオバターに含まれるオレイン酸には、糖質が脂肪になるのを防いでくれたり、食欲を抑えてくれる効果も見込まれるため、ダイエットにはとってもうれしい食材になります。
ただし、あくまで脂肪分であることを忘れないように!低カロリーといっても、取りすぎるとカロリーオーバーになってしまいますの注意が必要です。
【2】アンチエイジング・抗酸化作用
カカオバターに含まれるパルミチン酸には抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できます。加えて、パルミチン酸には皮膚の代謝を正常に保つ働きがあるので、シワの予防にも効果があるとされています。
ただし、パルチミン酸は飽和脂肪酸で、過剰に摂取すると血中のコレステロール量が増加し、心筋梗塞や糖尿病の原因につながる可能性があります。
化粧品としてお肌に塗る場合はあまり気にしなくても良いですが、チョコレートなど、食べ物からの摂取については、適量を心がけるようにしましょう。
【3】保湿効果
カカオバターには、オリーブオイルに代表されるオレイン酸も含まれます。
オレイン酸には高い保湿効果があります。そのため、乾燥肌の方はボディクリームとして使うのもオススメです。また、唇が荒れがちな方には、リップクリーム代わりにも!
余計な添加物が入っていない自然食材なので、お肌にも優しいのも良いところですね。
【4】火傷や傷痕を薄くする効果
小さい頃についた傷痕はすぐに消える場合も多いのですが、大人になってからの傷痕はなかなかとりづらいもの。虫刺されの痕や、ちょっとした火傷の痕なども気になるものの、どうしても自然に消すことは難しいのが現実です・・。
そんな時にはカカオバターをぜひ試してみてください!気になるところに塗ると、その傷痕を目立たなくしてくれる効果があります。すぐに効果が出るものではないので、毎日継続して使ってみると、だんだん薄くなるのが実感できますよ。
【5】日焼け止め効果
カカオバターに含まれるビタミンEが紫外線をカットするため、日焼け止めの効果もあると言われています。
私たちがよく使用する日焼け止めの中には「紫外線吸収剤」と言われる成分が含まれていることがあります。紫外線吸収剤は、名前の通り紫外線を吸収して、お肌に届かないようにする働きがあるのですが、その一方で肌荒れや発がん性の危険性もあるとも言われています。日焼け予防が逆に肌荒れや病気になるなんて、っていう感じですよね。
お肌が敏感な方、安全性がやっぱり気になる方は、カカオバターをお試しください。天然成分のカカオバターを外出の際に塗るだけで、お肌を保湿しながら紫外線をカットすることができますよ。
【6】髪のダメージケアに
パーマやカラーリング、紫外線などによって傷んだ髪にもカカオバターはオススメです。お風呂上がりに毛先に少量塗るだけで、髪を保湿し、まとまりのある髪を手に入れることができます。
【7】リラックス効果
カカオバターのチョコレートのような甘い香りには、体をリラックスさせてくれる効果があります。甘い香りが脳に働きかけ、集中力や記憶力を高めることもわかってきました。イライラしている時にチョコレートを食べると落ち着くのは、この香りの効果もあるのでしょうね。
カカオバターの使い方
(1)手作りチョコレートに
市販のチョコレートはどうしても添加物が入ることが多いので、カカオマスとカカオバターから無添加のチョコレートを作ってみるのはいかがでしょうか?
カカオマスとカカオバター、砂糖というシンプルな材料で手作りのチョコを作ることができますよ。
甘みについてはお好みで、アガベシロップや蜂蜜、メープルシロップを使うと、より健康的なスイーツに仕上がりますね。
(2)カカオバターボディクリーム
カカオバターはそのままでもボディクリームとして使用できますが、室温が低い場合などはどうしても硬くて使いにくい場合があります。その際は自分でカカオバタークリームを作ってみてはいかがでしょうか?
作り方はとても簡単です。まずは、カカオバターを耐熱容器に入れて湯煎にかけます。溶けたら、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルを1/3ほど加えて、冷やし固めて完成です。キャリアオイルの量を増やすことで、クリームは柔らかくなるので、お好みで調整してみてください。
カカオバターの効果、使い方まとめ
カカオバターは食用としても、美容オイルとしても使うことができる、とても使い勝手の良い注目のオイルです。無添加で天然成分のため、敏感肌の方も安心して使うことができますね。
全身に使うことができるので、あなたの気になるさまざまなトラブルに役に立ちそう。
保湿しながら傷跡を薄くしてくれるカカオバターは、毎日使うことでその効果をだんだんと実感することができるとされるので、ぜひとも試してみたい一品です。
あなたも、普段使いのオイル商品の一つに加えてみては?
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(By ゼウス23世)