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健康志向の人達の間で世界的に人気のマヌカハニー
栄養があり、抗菌作用が強いはちみつ。その中でも特に効果が強いとして有名なのがマヌカハニーです。健康に敏感な方達の絶大なる指示を受けて、人気が急上昇の天然食品です。その存在は20世紀後半から発見されていました。今や世界的に大人気のマヌカハニーについて、少し詳しく説明していきたいと思います。
マヌカハニーとはどういうものか
マヌカハニーの「マヌカ」とは、ニュージーランドの原住民であるマオリ族が薬として使っていた木のことです。そのマヌカの花の蜜をミツバチが採取して作ったのがマヌカハニーです。
このマヌカ木は原産地としてニュージランドとオーストラリア一部にしか生えていないフトモモ科の低木です。「マヌカ」とは、マオリ語で「復活の木」もしくは「癒しの木」という意味で、西暦1700年よりも前から多くの病気の治療にマヌカを使っていたようです。
そんなマヌカハニーがなぜ世界的に有名になったのか、それは普通のはちみつよりも格段に強いとされる殺菌作用と、固有の健康効果があるではないか、ということで研究が進んできたからです。
◆普通のはちみつとの違い
普通のはちみつにも殺菌作用がありますが、実は人間の体内で分解されていくうちに、だんだんとその効果が弱まると言われています。 ですがマヌカハニーはそのようなことがなく、体内に入ってもずっと効果が持続するそうです。ですから他のはちみつよりも健康効果が高いとして有名なのです。
マヌカハニー成分の特徴
まずマヌカハニー成分の特徴をあげるとすると3つの要素があげられます
1.ハイドロゲンペルオキシド: H2O2 の化学式で表される”過酸化水素”と呼ばれるものです。
2.メチルグリオキサール: 略してMGと表します。強い抗菌活性作用を持っています。
3. シヒドロキシアセトン: MGから変換された化合物になります。
以上の3つが成分的にいろいろ議論されているマヌカハニーの特徴的なを成分になります。実は1.も2.もほとんどのはちみつには入っていますが、マヌカハニーには特に含有率が高く含まれています。
UMFとMGO
マヌカハニーには、上記の成分によって抗菌、抗炎症作用を強く持ちます。
UMFもMGOもそのマヌカハニーの抗菌特性を測定する指標として、その効果を表したものです。
■UMFとは”ユニークマヌカファクター”という値で表され、この数値は、消毒に使われるフェノール水溶液の濃度に換算するという考え方です。例えばUMF10+という表記があれば、それはフェノール10%水溶液と同等の殺菌力がある、という換算数値になります。
ちなみに病院などで使用されているフェノール水溶液は濃度2~3%なので、UMF10+もあると相当な殺菌力をもっていると言えます。
■MGOとは、2.のメチルグリオキサールの含有量を表しています。
そして、これらの数値が高いほど、マヌカハニーの抗殺菌作用、抗炎症作用が強いものになります。
マヌカハニーはその殺菌効果が高いと言っても、悪玉菌は殺菌しても、善玉菌は殺さないという魔法のような抗菌効果をもっています。ですから原産地であるオーストラリアやニュージーランドでは医薬品としても用いられてきました。
マヌカハニーの選び方
このようにすごい効果をもつマヌカハニーですが、その分普通のはちみつよりも値段は高くなります。昨今の人気効果もあって値段も高騰しており、UMF10+以上のもので、250グラム4000円以上なんていう値段がするものもあります。
とはいえ、あまりにも安価なものは選ばないほうが良いかもわかりません。とくにマヌカハニーとうたった不正品まで売られている状況です。UMFの記載がなかったり、単にアクティブと表記されているだけのマヌカハニーは注意が必要です。これらは正式には効果が承認されていないものになります。
また、オーガニックと表記されているマヌカハニーがいいかと思われると思いますが、そうとも言い切れません。マヌカから蜜を集めるミツバチは、農薬に弱くすぐに死んでしまうものです。ですからわざわざオーガニックの認定を取らなくても、そもそも質の良いはちみつはオーガニック環境で育ったミツバチが摂ってきたはちみつだからです。
マヌカハニーの食べ方と保存方法
◆食べ方
ヨーグルトにかけたり、紅茶に入れたり、どのような食べ方をしてもOKです。もちろんそのままなめても大丈夫です。特に空腹時に摂取すると、効果がより発揮されるようです。ただし、摂取量は、1日に小さじ1~3杯程度にしておきましょう。これを最低一か月以上続けてみると、体調にも変化が現れるはずです。
◆保存方法
ハチミツは完全な保存食で腐敗する事がありません。エジプトのミイラの横においてあったハチミツが変色もせずそのままだったという話は有名です。
ですので、賞味期限は一般にそのメーカーの判断基準で決められています。最長で5年と表記されている場合が多いようですが、実際にはそれ以上の保存も大丈夫です。しかし、水分が20%以上になると発酵しますので、あくまで水分量が20%未満の天然はちみつの場合になります。
保存方法は常温でかまいませんが、直射日光に長時間あてるとで有効成分が損なわれていく可能性がありますので、直射日光のあたらない冷暗所がおススメです。