「プロポリス」の副作用ってどうなの?知っておきたい超薬のこと!
ミツバチの産物「プロポリス」に副作用はありますか?
大自然の不思議な生き物、ミツバチからの贈り物の「プロポリス」ですが、今や健康食品としてもすっかり定着してきました。
けど、「プロポリス」ってミツバチの巣から採れるものだということくらいは理解しているけど、実際にプロポリスがどんな姿をしているのかを見たこともないし、実態がよくわからないまま、ただ健康に良いから飲んでるっていう人も多いのではないでしょうか?
効果的な飲み方はあるのでしょうか? また、副作用などは本当に大丈夫なの?
って気になりませんか?
人類のプロポリス利用の歴史は想像を超えてはるかに古く、とても医療効果が高いので、その摂取においての注意点や、副作用についても、ちゃんと理解しておく必要があると思われます。
今回は、そんなあなたの心配を解消するために、プロポリスの副作用について詳しくご紹介していきます。
この記事の目次
プロポリスって何?
【プロポリス】
プロポリスをひとことで表すなら、ミツバチ達が「自分たちの巣の安全を守るため」に作る「天然の抗菌物質」です。
まず覚えていただきたいことに、ミツバチが作る産物には大きく、樹木や花の蜜をベースに作る産物と、ミツバチ自身が作り出す産物の2種類があるということです。
【ミツバチが作るハチ産物は大きく2種類】
<樹木や花の蜜をベースにする産物>
- はちみつ
- ビーポーレン(蜂花粉)
- プロポリス
- ビーワックス(蜜ろう)
<ミツバチ自身が作り出す産物>
- ローヤルゼリー
- ビーベノム(はち毒)
【プロポリスはどうやって作られる?】
はちみつは花や樹木の蜜を集めて作られるのに対して、プロポリスは自然の木々や樹木の芽からにじみ出るネバネバとした粘着性のある樹脂を収集して、それをミツバチの体内から出る唾液(だ液)とワックス、花粉などを混ぜ合わせて作り込みます。
ちょうど、ちょっと固りかけたガムというか少し乾いた粘土というか、このような練り物の形で作られているイメージです。
プロポリスは、ハチたちが食べる目的ではなく、巣箱の中を殺菌してクリーンな状態に保つこと、そして、巣箱の穴埋め(風、害虫の侵入を防ぐ)の目的のために作られています。
「ポリス」はギリシャ語で要塞や街を意味し、「プロ」は守るの意味をもっています。まさにプロポリスはハチ達の街(巣)を守る、目的のために生みだされているものなのです。
【不思議な抗菌パワー】
作られたプロポリスは巣箱の穴の補強に使われる以外は、巣穴の入口付近に積みおかれます。
そして、不思議なことに、巣穴の出入り口付近に積まれたプロポリスの上をハチが通過することによって、蜂のカラダの殺菌が出来るというから驚きです。
私たちが、家にあがる時に玄関先で、足ふきをしてから、部屋の中にあがるのと非常に似ています。
または、クリーン実験室や工場に入る前に、エアールームを通って、ほこりやチリを吹き飛ばすのにも似ています。
また、ハチたちは、侵入してきた害虫の死骸なども、プロポリスの中に埋め込んで、雑菌が巣の中で繁殖しないように食い止めます。
不思議なことに、人類に比べて3000万年も前から地球上に生息しているとみられるミツバチ達が産み出した奇跡の産物ともいえるのです。
もちろん、プロポリスの全容がまだ解明されていませんし、人工によって作り出すことも出来ていません。
プロポリスには、幅広い効果が隠されています
プロポリスには、抗菌、抗ウィルス、抗炎症、抗酸化効果に至るまで、さまざまな効果が秘められています。
まさに、ハチたちが自らの生存を守るために産み出されたプロポリスは、不思議なパワーをもった自然の産物です。
プロポリスが超万能薬とも表現されるゆえんです。
プロポリス利用の歴史
プロポリスの医薬利用の歴史は非常に古く、紀元前7000年前古代エジプ時代から防腐剤として使われ始めていたと考えられています。
またギリシャ時代には、打撲傷や感染症の治療薬としても使用されていた形跡もあるようです。古代ローマ時代には、戦場の必需品として、神経痛や皮膚病の治療にまで使われていたと言われています。
近年になってようやく、プロポリスに対する研究がすすめられるようになり、サンディエゴ州立大学などでは、ガンに対する有効性の研究が積極的にすすめられています。
動物研究や実験室内では、数々の抗癌特性が見つかっていると米国サイトでは紹介されていますので、ますます期待が高まるばかりです。
プロポリスに含まれる成分とは?
構成物としては、ミツバチが採取する樹木の種類によって多少の差はあるものの、ほぼ次のような構成になっています。
- 樹脂 50%
- ろう分 30%
- 精油 10%
- 花粉 5%
- 有機物、ミネラル 5%
そして、構成としてはわずか5%ですが、300を超える活性化合物が含まれています
天然のフラボノイドやアミノ酸、ビタミン、ミネラルといった成分を多く含んでいて、特に良質のプロポリスには50種以上のフラボノイドが含まれています。
フラボノイドとはビタミンP、ケルセチンという成分を含有する有機化合物群で、いわゆる『ポリフェノール』と呼ばれる抗酸化物質です。
赤ワインにも含まれる抗酸化成分「ポリフェノール」
「ポリフェノール」は、健康や美容に大きなメリットをもたらします。カラダの毒素である活性酸素を除去してくれる、抗酸化作用を有しています。アンチエイジングやがんの予防、ストレスの緩和などさまざまな健康効果をもたらしてくれる成分がポリフェノールです。
抗菌、抗腫瘍作用のある【アルテピリンC】
プロポリスに含まれる「アルテピリンC」の作用によって、ウイルスや細菌に抵抗力のある体細胞を作ることができ、有害な物質の働きを弱め、ガン予防にも効果があると言われています。
本論のプロポリスが持つ副作用の可能性について
自然の万能薬ともいえる、「プロポリス」ですが、その強力な効能の反面、副作用はないものでしょうか?
基本的に、副作用についてもまだ世界的に研究段階にはなっていますが、以下の点について注意、ならびに副作用の可能性があると指摘されています。
【1】アレルギー反応
ごくまれですが、プロポリスによって、アレルギー反応が引き起こされることがあるとされています。
もともと、はちみつやローヤルゼリーといったミツバチ関連の製品にアレルギーがある方は、この副作用の可能性が高くなりますので特に注意が必要です。
【2】皮膚炎
化粧品を含む外用として塗布利用される場合には、アレルギー反応が起きると皮膚炎もおこす可能性があります。必ずパッチテストを行ってから使用するようにしてください。
【3】喘息
ある一部の専門家の間では、プロポリス中の特定の化学物質は、喘息を悪化させる可能性があると考えられています。
【4】血液凝固を阻害
プロポリス中の特定の化学物質が血液凝固を遅らせる可能性があるとも言われています。
出血性疾患を持つ患者さんにとっては、出血リスクを高める可能性があります。また手術を控えている方なども、この副作用に備えて、手術の2週間前から摂取しないように指導があると思います。
【5】妊娠中や授乳中
妊娠中または授乳しているママさんの摂取の影響については、まだその服用の安全性、副作用についての充分に信頼性の高い情報が不足しています。
摂取は控えるようにした方が良いでしょう。
◆摂取の仕方は?
プロポリスは皮膚に対しても服用もその刺激性が強いと考えられています。
ですので、まずは100~500㎎程度の少ない量から摂取をはじめるようにしてください。
一日2,3回、飲み物に入れて飲むと吸収が早いと言われています。
健康食品や飲料製品の場合には、その服用方法に従って摂るようにしましょう。
プロポリス副作用まとめ
西洋医学が急速に発展した19世紀からこのハチの軌跡ともいえるプロポリスの研究がストップしたのだろうと思っています。それまでの民間療法に変わって、西洋医学の進歩とともに、ペニシリンなどの抗菌剤が開発使用されてきたからです。
しかし、遅ればせながらこの自然界が織りなす不思議な産物「プロポリス」に期待が高まっているような気がします。
とても不思議なミツバチの世界、まだまだ科学的に解明されていない部分が多いと聞いていますが、その軌跡の産物「プロポリス」を含めてどんどんと研究が進んでいって欲しいものです!
(By ディオニソス)