2017年ヒット予測が11月4日発売の日経トレンディで発表され、ネイチャースイートソースが17位にランクイン!
その中で”単一の蜜源由来”シングルオリジンハニーのリコリス蜂蜜”が紹介されました!
そのリコリスハニーとは、アゼルバイジャン産のハチミツです。
とても珍しいハチミツで、何でもアジアをはじめ、日本にも初めて入荷してきた稀少な天然はちみつなんだとか。
- アゼルバイジャン産のリコリスハニーってどんな味がするんでしょうか?
自称ハチミツマニアの私も興味深々・・ そこでさっそく入手して、その深い味わいを試してみましたぁ♪
この記事の目次
アゼルバイジャンってどんな国?
アゼルバイジャン共和国(アゼルバイジャンきょうわこく)、通称アゼルバイジャン は、南コーカサスに位置する共和制国家です。1991年にソビエト連邦から独立したまだ若い国です。
北はロシア、北西はジョージア(ロシア語名:グルジア)、西はアルメニアやトルコ、南はイランといったところに位置する国。カスピ海に向かって大きな半島がせり出しています。
この国は、雄大なるグレートコーカサス山脈の南山麓に位置していて首都のバクーから車で30分ほど走らせるだけで、雄大な大自然が広がります。
なんでも、世界に存在する11種類の気候のうち、9つもがこのアゼルバイジャンには存在していて、日本の四季どころではない、様々な気候がまじる不思議な自然環境なのです。
なぜこのはちみつが評価されているのか、その3つの秘密とは?
【1】リコリスという漢方薬から採れる稀少なハチミツ
リコリスは漢方薬の「甘草」のことです。
自然の甘味料としても様々な飲料にも使われています。健康にも良いリコリス茶も有名ですよね。もちろん、甘草にはグリチルリチン酸という薬効成分が含まれており、このグリチルリチン酸は実に多くの医薬品、化粧品の原料にもなっています。
中国や香港などでは漢方薬原料として珍重されているこのリコリス(甘草)ですが、調べたらアゼルバイジャンは中国に次ぐ世界第二位の生産国なんですね。
アゼルバイジャン南部の広大な山麓傾斜地帯に、いっぱいのリコリス畑が広がっているのだとか。コーカサス地方では、このリコリスを蜜源としたハチミツ製品が古くから親しまれています。
【2】コーカサス蜂という特殊なミツバチ
コーカシアン種のミツバチも、このエリアにしか生息しない特別なミツバチ。
グレーと黒の縞模様が特徴的で、一般的な西洋ミツバチよりも2倍も長いくちばしをもっています。そのために、普通だと届かない花の蜜の奥の方から蜜もとってくることができるのです。
また冬の寒さにもとても強く、羽ばたきも力強い!
だからこのコーカサス蜂がつくるハチミツは、熟成度が高く、特有の濃厚さや奥深い味わいを楽しむことができます。
参照 ▶ 世界のミツバチの種類8選、コーカサス蜂
【3】手付かずの超自然環境
コーカサス地方は、晴天が多く、水はけのよい乾燥した土地が連なる「手つかずの大自然」が広がっています。
アゼルバイジャンの養蜂家達が巣箱をかまえる場所は、無農薬、オーガニックという言葉が必要ないほど、近隣に都市や街、工場、車などの人工的な環境が存在しない環境なのです。
そこで、約4,500種類の野生植物が育ち、700種類を優に超えるさまざまなハチミツの蜜源となる植物が生育しています。はちみつの世界の有名産地でも、これだけ「人に荒らされていない大自然」という環境はなかなか存在しないと思われるほどです。
ヨーロッパのハチミツ研究家も絶賛!その評価指数とは
そんなコーカサスの大自然から生まれた「アゼルバイジャン産はちみつ(アゼルハニー)」は、
- 「高糖度」
- 「粘度が高い(かため)」
- 「複雑な味と余韻が続く」
といった特徴があり食べてみたら、なるほど「上品かつ高貴」な雰囲気が漂います。
日本では基準化されていませんが、ヨーロッパの国々では、ハチミツの品質を図る基準の一つとして、「ディアスターゼ指標(活性値)」と「HMF」という2つの数値が用いられています。
「HMF」の値は、酸化度合いにより上昇し、ディアスターゼ(酵素)の活性値は、熱などに長時間さらさられるとその値が減少していくので、HMF値が低くて、ディアスターゼ値が高いというのが、何より天然で新鮮な100%はちみつの証なのです。
ハチミツをとってからの時間経過や、加工時に熱処理などがされていないことを図る指標としてヨーロッパの国々では重視されています。
そして、このアゼルハニーは、この2つの指標が厳しくチェックされ、数値も大きく世界基準を上回っていると現地の農水省担当者も自信をもって紹介しています。
アゼルバイジャンの養蜂の歴史はとても古い
ユネスコの世界遺産にも登録されている「ゴブスタン遺跡」。
5000年以上も前の岩絵が数多く残っていますが、その中にミツバチをあやつる人の絵が残されていたのです。このエリアの養蜂の歴史は、古代エジプトより古い最古のエリアとして、とてつもなく長い歴史があることがわかってきました。
リコリスハニー気になる味は?
うわさにたがわぬ「濃厚」な味わいと「コクの深み」があります。新鮮な生はちみつ独特の、喉の奥でツンと熱く感じる甘味と余韻も長くただよいます。
そのまま食べても美味しいのですが、チーズや他のクセのある食材にかけても、また違った味わいが楽しめましたね~♪
伺ったところによると、都内の高級イタリアンやフレンチでもデザート用にいろいろな食材と組合わせて出されているのだとか。まさにプロのシェフや職人さんをとりこにした「生はちみつ」なんですね~。
Amazonでも販売が開始され単品で買えるようになりました!
小瓶(120g)入りになって買いやすくなった「リコリス(甘草)はちみつ」
もう一つ日本に初上陸したアゼルバイジャン産はちみつ(百花蜜)
コーカサスピュアハニー ワイルドフラワー(百花草)210g
今回日本にはじめて紹介されたアゼルバイジャン産はちみつには、日経トレンディで紹介されている「リコリスハニー」に加え、もう一種類販売されています。
それはアゼルバイジャン産「ワイルドハニー(百花蜜)」です。
こちらは、アゼルバイジャン最北部のグレートコーカサス山脈の標高2000mという高地で採れる「生はちみつ」なのだそう・・
コーカサスでは昼夜の気温差に加え、1年を通じて夏冬の寒暖差も大きく、数百種を超える様々な山岳の花が咲いています。中には天然のハーブも数多く含まれているので、薬効成分も期待できそうです。
そんな山地でとれるはちみつが「アゼルバイジャン百花蜜(ワイルドハニー)」
コーカサス地方、またアゼルバイジャンでは、この山岳でとれるワイルドハニーが高級はちみつとして市場でも一番の人気なのだそうです。こちらも食べさせていただきましたが、その名のとおり、季節折々の花たちの複雑な味が絡み合って、食べたことがない独特な風味があるように感じました。
こちらのワイルドハニーもお求めやすく120gのものも新登場!
コーカサスピュアハニー|リコリス(甘草)まとめ
世界にはいろいろな美味しいハチミツがあるんですね~。そしてこのアゼルバイジャンはちみつには、2017年ヒット予測にノミネートされるだけの理由がありました!
とくにリコリス(甘草)は、その成分のグリチルリチン酸の甘味だけでも、砂糖の50倍かつ砂糖よりも低カロリーだというのですから驚きですね。それだけでも甘味フリークにはたまりません。
ぜひ、日本初上陸のアゼルハニーを目にする機会があれば、手に取ってご賞味してみてください♪
関連記事
▶ 女王蜂、働き蜂の生態とは?何億年活き続けるミツバチ集団コロニーの秘密!
(By ディオニソス)