ローストアマニ粉末って何?使い方レシピ10選、加熱調理には使える?
ローストアマニ粉末という食品をご存知でしょうか?
アマニとは、英名:フラックスシード、和名:亜麻仁として、数年前から再注目されている健康食品です。仁というのは植物の種子(タネ)の意味。「杏仁豆腐」の「杏仁」もアンズの種子の意味なんですね!
なので、アマニ(亜麻仁)というのは、亜麻という植物のタネを意味です。
亜麻仁油がオメガ3オイルとして、広く人気となったおかげでアマニやローストアマニ粉末にも今、注目が集まっています。
今回は、ローストアマニ粉末について、その使い方や加熱に関する疑問について、ご紹介していきましょう。
この記事の目次
ローストアマニ粉末とは何?
ローストアマニ粉末とは、この亜麻の種子を“焙煎”して、“粉末状にすりおろした”ものです。
実は、ローストアマニには、胡麻のように種子を“焙煎”したままの状態の「種子タイプ」と、“焙煎”した後にさらに粉末状にした「粉末タイプ」の2種類があります。
どちらも、栄養素的には違いはありませんが、粉末タイプはそのままスープやスムージーに溶かしたり、サッとかけたりして食べることができるので手軽かもわかりません。
ローストアマニ粉末に含まれる栄養素や健康効果
(1)αリノレン酸|オメガ3
亜麻仁オイルに必須脂肪酸のα-リノレン酸(オメガ3)が豊富に含まれていること(組成比率56.9%)は、広く知られていますが、種子そのものを焙煎したローストアマニにもαリノレン酸は多く含まれていて、総重量の24%ほどのα-リノレン酸が含まれています。
(2)食物繊維、植物タンパク質など
ローストアマニには、αリノレン酸など油分のほか、植物タンパク質が約20%、水溶性と不溶性、両方のバランスのとれた食物繊維が24%、そして、ビタミンB群や抗酸化ビタミンE、ミネラル類も多く含まれていて、ガンや糖尿病の予防、抗炎症効果、免疫力向上、アンチエイジング、血圧やコレステロール値を下げるなど、素晴らしい健康効果が期待できると評判です。
(3)大切なポリフェノール|リグナン
さらに、忘れてはいけないのが“リグナン”という殻の部分に多く含まれる栄養素です。
リグナンは、植物のポリフェノールの一種で、大豆イソフラボンなどと同じように「女性ホルモンのエストロゲン」に似た働きを持っています。
抗炎症作用や抗酸化作用にとても優れています。ゴマにも同じリグナンが含まれています(こちらはゴマセサミンと呼びます)が、実はアマニの方が含有率が高く、植物中のリグナンでは、亜麻仁の含有率が断トツのトップクラスとなっています。
なぜローストする必要があるのでしょう!?
海外ではローストされていない生のままの種子が普通に売られています。ですが、日本では生の種子の輸入規制があり、そのままの状態では輸入して販売することができません。
なので、生の種子を輸入して、国内搾油なんて言っているオイルメーカーも一部ありましたが、それは嘘です(笑)。種子自体の原料輸入ができません!
なので、日本市場ではローストされた状態の商品しか輸入販売できないのです。
最初は、なぜアマニ粒の粉末じゃないんだろう。ロースト粉末って2度も加工の手間がかかってるよな~なんて思いましたが、そのような理由があるのですね!
しかし、ロースト(焙煎)加工されていることによって、食べやすくなっているのも事実です。
生のままの種子は、丈夫な固い殻が付いていて、よく噛まない限り、食べても胃腸で消化吸収されることがありませんが、焙煎されることによって、粒のまま食べてもその成分を消化吸収することができます。
さらに、ローストアマニ粉末だと、粉砕して粉末状になっているので、殻の問題はまったく意識する必要がありませんね。
ローストアマニ粉末と加熱の関係とは?
加熱しても大丈夫なの?
オメガ3系脂肪酸については、多くその特徴が知られているので、ピンとくる方も多いと思いますが、ローストアマニ粉末も加熱調理に使えるのでしょうか?酸化の問題はないのでしょうか?
ご安心ください。この疑問に対する答えとしては、『心配はない』というのが正解です。
種子から絞った油の状態だと酸化の心配がありますが、種子に覆われた状態では酸化の問題は極端に少なくなります。
また、ローストアマニ粉末は一度加熱された商品になります(極端に長時間ではありませんが)・・。
亜麻仁の種子の殻は相当に分厚く固いものです。この分厚い殻に包まれているため、アメリカの研究結果でも、ロースト加工時の熱による成分変化は見られなかったという結果が出ていますので、この点は安心です。
参考記事
▶ ローストアマニ粒の人気レシピ16選|オメガ3をさらに美味しく摂ろう!
ローストアマニ粉末の使い方・レシピ
粉末になっていて使い勝手がよく、調理の幅も広がるローストアマニ粉末。
癖がなくて、香ばしいローストアマニは、ナッツ類のような味わいで、色々な料理に気軽に使用できます。栄養価も素晴らしく健康や美容のためだけでなく、料理のコク出しとしても重宝する食材ではないでしょうか?
【1】スムージーに!|バナナとキウイの美的ミルクジュース
お好みのスムージーに入れて、撹拌するだけです。または、出来上がったスムージーに後から入れて混ぜるだけでも良いですね。バナナやキウイを始め、その他好みの果物や野菜、豆乳やヨーグルトなど、何とでも組み合わせて気軽に召し上がりください!
参考レシピ → 楽天レシピ
【2】ヨーグルトにかけよう|バナナとローストアマニの美的ヨーグルト
ローストアマニの使用方法では、定番になるヨーグルトトッピング、ふり掛けるだけなので毎日簡単に続けられそう。ローストアマニ粉末、バナナ、ヨーグルトとの組み合わせで、便秘解消にも効果が期待できます。夏場なら、アイスクリームなどにトッピングしてもいいですね。
参考レシピ → 楽天レシピ
【3】定番・冷奴のトッピングに|麺つゆ/マヨ/アマニで水菜とサラダ豆の冷奴
冷奴に、水菜や蒸した豆類などをトッピングします。そして、ローストアマニ粉末と麺つゆ、マヨネーズをかけます。さっぱりあっさりとした冷奴にローストアマニやマヨネーズをかけることで、コクがアップしてとても満足のいく冷奴に変身します。
参考レシピ → 楽天レシピ
【4】和え物|モロヘイヤ☆ロースト亜麻仁和え
サッと茹でて食べやすい大きさにカットしたモロヘイヤを胡麻和えと同じように、ローストアマニ粉末を醤油・砂糖で味付けし、茹でたモロヘイヤと一緒に和えます。ホウレン草や菜の花、いんげんなど、色々な野菜で試していただきたいと思います。おひたしにも使えます。
参考レシピ → 楽天レシピ
【5】サラダにかけて|柿と大根とハムのサラダアマニローストがけ
柿と大根、ハムを千切りにしてドレッシングを和えます。そこに、ローストアマニ粉末とおかかを振り掛けて完成! もちろん他の野菜を使ったサラダにも応用がききます。ドレッシングに使うオイルを亜麻仁オイルに変えれば、オメガ3脂肪酸づくしのサラダ料理です。
参考レシピ → クックパッド
【6】お味噌と混ぜて用途色々…|くるみ味噌
ローストアマニ粉末を田楽味噌など甘めの味噌と一緒に混ぜて美味しく頂きます。くるみ味噌を作って、常備しておくのもいいですね。アツアツのご飯にそのまま、五平餅や豆腐やこんにゃくの田楽、ふろふき大根、スチームしたお野菜に乗せたり、大葉で包んだり…用途は色々です。
参考レシピ → クックパッド
【7】卵炒めに|モロッコいんげんととうもろこしの卵炒め
卵に、下ゆでして食べやすい大きさにカットしたいんげん、トウモロコシの実、ローストアマニ粉末、マヨネーズ、塩・こしょうを混ぜ、フライパンで大きくかき混ぜながら焼きます。マヨネーズが混ざっているのでとてもふわふわに仕上がって、ローストアマニのコクが加わりワンランクアップした味に仕上がりますね。
参考レシピ → 楽天レシピ
【8】ピザトーストに振り掛ける|バジル&アマニ トマトの和トースト
香ばしいローストアマニの風味は、チーズなど乳製品ともとっても相性がいいです。具材を変えて色々なピザトーストも作れますね。他にも、グラタンやシチューなどのトッピングとして使用してみても、コクアップで、とても美味しくなります。
参考レシピ → クックパッド
【9】子供が喜ぶパンケーキに!|アマニパンケーキ
通常のパンケーキ材料に、ローストアマニ粉末を混ぜて焼きあげます。オメガ3健康成分にナッツのようなローストアマニの風味も加わって、リッチな味に仕上がりそうです。他にもパウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子類やパンの生地に使っても香ばしくて美味しく仕上がりです。
参考レシピ → ニップンレシピ
【10】 その他にもいろいろ|その他の料理例
- 納豆に入れる
- ふりかけに混ぜておにぎりにする
- バターやクリームチーズ、ピーナッツバターと組み合わせて使う
- シリアルに入れる
- お味噌汁に入れる
- コーヒーやカフェオレに入れる
…などなど、色々な使用方法があります。ローストアマニ粉末の1日の摂取目安量は大さじ1~2杯程度になります。
使い方として、すりごまやきな粉、ナッツの代わりにパラパラ振り掛けたり和えたりして使用するイメージでも充分ですね。
いろいろな組み合わせアレンジを考えて、楽しんでみたいものですねー。
ローストアマニ粉末の使い方と加熱の関係まとめ
亜麻仁油に含まれるオメガ3(α-リノレン酸)の健康効果は充分に浸透してきています。
油だとなかなか摂取しにくいというあなたには、ローストアマニ製品(粒や粉末)も常備しておくと良いですね。
ロースト粉末だととても扱いやすく手軽に摂ることができます。
さらに、種子の殻ごとの製品であるローストアマニ粒や、粉末には、亜麻仁油には含まれていない食物繊維がたくさん入っています。
また、リグナンをたくさん摂れるというメリットもあります。
普段から野菜不足が気になる方、オメガ3ライフを上手に続けたいあなたに、とてもピッタリおすすめの食材です。
まだの方は、是非、毎日の食卓に取り入れてみてはいかがですか?
関連記事
▶ 日本初!加熱調理可能な亜麻仁油「Alliggaフラックスシードクッキングオイル」口コミ体験レビュー
▶ 本当に安心安全?ニップンのアマニオイルを実際に使って研究してみた | 亜麻仁油の口コミ
(By ゼウス23世)