フラックスシードとは?ミラクルフードと呼ばれる理由、食べ方レシピ6選
「フラックスシード」は欧米ではミラクルフードと呼ばれるほど栄養価が高い食品です。
フラックスシードは、その種そのものよりもオイル商品の方がなじみ深いかもしれませんね。
フラックスシードオイルは、話題のオメガ3系脂肪酸をたくさん含む健康オイルとして、えごま油などと共に近年、注目を集めています。
今回は、フラックスシードについて、フラックスシードの食べ方やレシピをご紹介したいと思います。
この記事の目次
フラックスシードの食べ方、代表レシピ6選
フラックスシードを使用したレシピは、様々あります。そのままゴマのように擦ってから混ぜる・和える・トッピングをするといった非加熱のレシピ。また、加熱調理して焼き上げるなどのレシピなど様々です。
【1】フラックスシードの美肌スムージー
全ての材料と一緒に、フラックスシードをミキサーにかけてもいいですし、粉末状のパウダーにしてトッピングして頂きます。材料は、いつものスムージーのお好みで良いと思います。野菜まるごとや果物の栄養素も丸ごととれるスムージーはとても人気の食べ方です。
スムージーは、鮮度が命。時間をかけずにサッと召し上がるのがベストです。
参照レシピ ⇒ クックパッド
【2】フラックスシードドレッシング(海苔サラダ)
挽いたフラックスシード、オリーブオイル、リンゴ酢、柚子胡椒を混ぜ合わせた健康ドレッシングのレシピです。焼き海苔やラディッシュともとってもよく合いそうです。
柚子胡椒や焼き海苔といった、和食材を取り入れた和風サラダで。栄養も満点です。
参照レシピ ⇒ レシピブログ
【3】冷凍春菊の胡麻&フラックスシード和え
作り方は簡単。ご自宅で作る胡麻和えに、パウダー状のフラックスシードを一緒に混ぜるだけです。種のままのフラックスシードならば、胡麻と一緒にすり鉢ですっても丁度良いですね。レシピでは、春菊を使用していますが、ホウレン草やえんどう豆、アスパラガスなど、色々なアレンジ野菜も使えそう。少しとろみが出て、胡麻やフラックスシードが野菜と良くからみ合います。
参照レシピ ⇒ 楽天ブログ
【4】イタリアン・フラックス・クラッカー
こちらは、非加熱でつくるクラッカーです。フラックスシードって実はチアシードなどと一緒で水と混ぜ合わせておくとジェルが出てきます。
このジェル化する特性を生かして、様々なレシピにも活用されています。
このレシピでは、ジェル化したフラックスシードを薄く延ばして板状にし、乾燥機で乾燥させるというものになっています。乾燥機が無い場合は、気長に天日干しすることもできます。もちろん、オーブンでも焼き上げられますが、非加熱クラッカーに近づけたければ、一番低い温度設定にして非加熱風に仕上げてあげましょう。
参照レシピ ⇒ 楽天ブログ
【5】えっ?卵の代わりにフラックスシード?
こちらのレシピもフラックスシードのジェル化の特性を生かしたレシピです。卵代わりにフラックスシードのジェルを衣に使用します。
実は今、卵を使わないビーガン料理にフラックスジェルが大変人気なのです。
要領は普段のフライを作る工程と一緒で、衣に使用する卵を全てジェル化したフラックスシードで置き換えます。卵アレルギーを持つ方や、コレステロールを気にされている方などには超おすすめです。もちろん、コロッケやとんかつ、エビフライなど、どんなフライでも代用できますね。
参照レシピ ⇒ クックパッド
【6】フラックスシード入りバナナブレッド
こちらもジェル化したフラックスシードを使用したレシピです。バナナケーキがとってもモチッ、しっとりとした食感に仕上がりますよ。こちらは、考案した方が、10年以上も年月を費やし、考えられたおすすめのレシピだそうです。どんなに美味しいケーキか食べたくなりますね♪
参照レシピ ⇒ クックパッド
フラックスシードの特徴(フラックスシードオイルとの違い)
フラックスシードとは、健康オイルとして人気の高いフラックスシードオイル(亜麻仁油)の原料となる種子のことです。亜麻の種子のことです。(“仁”は種子の意味を表します)
大きさはスイカの種子と同じか少し小さ目。ゴマよりかは少し大きめといった感じ。日本でも一般的に手に入りやすいローストされたものだと、少し縮まってゴマと同じような感じで頂けます。
フラックスシードには、フラックスシードオイルと同じくαリノレン酸が多く含まれ、その健康効果は多くの研究機関のレポートによっていろいろ発表されていますが、それに加えて、更に、抗ガン、抗ウイルス、抗ストレスといった作用を併せ持つフラックスリグナン(種子の殻に多く含まれる食物繊維質)が豊富に含まれています。
女性エストロゲンと同じ働きをするということで、女性にはとくに注目なのがこのリグナンです。
欧米では、フラックスシードは、抗がん作用をもつ食品第1位と評価されるほどだそうです。このフラックスリグナン(亜麻リグナン)は、α-リノレン酸との相乗効果で、より効果的にガン抑制の作用があることが研究されてきています。
また、フラックスシードには、オイルと違って、食物繊維やホウ酸も多く含まれます。オイルだとコールドプレス、ろ過の段階で、食物繊維やホウ酸の多くは取り除かれてしまいます。
フラックスシードは、とても頑丈な固い殻に覆われています。フラックスシードオイルの一つのデメリットとして、酸化しやすいことが挙げられますが、フラックスシードは、この頑丈な殻のおかげで中の油分をしっかりと守り、鮮度よく酸化を防止してくれています。
栄養価は豊富だと知っていても、フラックスシードオイルにはなかなか手を出せなかった方も、フラックスシードならば、酸化や、開栓後に日持ちしにくいといったデメリットも解消され、扱いやすいのではないでしょうか?
フラックス(亜麻)リグナンとは?
イソフラボンやクメスタンと同じ植物エストロゲンの分類のひとつ。抗酸化物質、フラックス(亜麻)にリグナンが多く含まれていて、これは特別に「亜麻リグナン」とも呼ばれています。ちなみに「ゴマ」に含まれているリグナンが今、サプリメントでも人気の「セサミン」です。
数種類の高等植物にしか存在せず、トロント大学による抗ガン作用の研究も有名です。
リグナンは、カラダの中で、女性ホルモン「エストロゲン」と同じ働きがあり、更年期障害など女性特有の症状にも効果的と言われています。
関連記事
▶ 亜麻リグナンの驚きの効果9選!摂取の仕方、良い商品とは?
フラックスシードの食べ方
まず、フラックスシードの味って、どんなものなのでしょう?
フラックスシードから搾油されるフラックスシードオイルは、独特の渋みがあったりで、どうしても受け入れられないという方もいますが、フラックスシードは単にナッツのような風味のものです。ローストされて売られているものをいつも食べますが、香りあるゴマといった感じです。
以下に、そんなフラックスシードの使い方について以下にまとめました。
(1)様々な使い方
- パウダー状にしてサラダなどに振り掛けたり、ドレッシングに混ぜたりする
- ご飯を炊くときに、混ぜる
- パンや焼き菓子を焼くときに一緒に練り込む
- 片栗粉の代用として、料理のとろみ付けに使う(ジェル効果)
- 卵の代用として、クッキーやケーキなどに使う(ジェル効果)
- 料理のつなぎとして使う(ジェル効果)
など、単にゴマのように料理へのトッピングとしてだけではなく、水につけるとジェルが出てくる特性を利用して使われるのも人気ですね。
(2)使用時の注意点
A.擦ってパウダー状にしてから摂取するのが基本
ミルサーなどを使ってフラックスシードを擦ってパウダー状にして使います。
生のフラックスシードは、スイカの種子のように、一粒一粒頑丈な殻に覆われています。
擦らずにそのまま口に入れてもよく噛み砕かないと、体内では消化、吸収ができず、せっかくの栄養素がまるごと排せつされてしまいますよ。
B.加熱しない方が良いの?
フラックスシードオイルは、その栄養効果を逃さないように、一部の商品を除いて、長時間の加熱はしない方が良いとされています。それは加熱によって主成分のオメガ3脂肪酸が変化してしまう可能性があるからです。
(熱耐性の高いフラックスシードクッキングオイルもあります!)
参考記事
▶ 調理ができる加熱可能な初の亜麻仁オイル「Alligga」商品レビュー
ですが、フラックスシードは固い殻に覆われているため、基本的にその点は安心です。
いやいや、とにかく加熱するのは心配だと言う方も多いのですが、海外ではフラックスシードを使った焼き菓子レシピは普通に出回っていますし、またジェルを作るときに、煮だして作ることもよくされていますので、個人的にはあまり気にしなくて良いのは?という感想です。
また、一般にローストされた粒製品も多いですが、加熱がダメであればこれらもすべてアウトっていうことになりますよね。
生食用フラックスシードの輸入規制について
実は、生のフラックスシードは、日本国内では輸入に制限がかかっているため、食用のものをそのまま手に入れるのは非常に難しい状況です。規制の理由としては、殻にシアン化合物(青酸グリコシド)が含まれていることが理由です。
欧米のシアン化合物基準に比べ、日本はとにかく厳しいのが現状です。
本来シアン化合物というのは、その種子を外敵から守るために植物自身が身にまとっているもので、特に木の実や豆類などにも少量ですが含まれています。
ただ、スーパーフードと人気の高い生のフラックスシードをどうしても使いたいという方は、個人輸入であれば手に入れることは出来そうです。
フラックスシード食べ方・レシピまとめ
フラックスシードは輸入規制もあり、まだ日本ではあまり知られていませんが、欧米の特にセレブの間では今や必須のスーパーフードです。
スーパーフード人気ランキングでは常に上位を占めていますものね。
とくにジェル化させて使うと焼き菓子やビーガン料理にもピッタリ。
αリレノン酸と亜麻リグナンの両方が一度に摂れるフラックスシードで、あなたも健康効果を実感されてみてはいかがでしょうか?
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(By ゼウス23世)