最近人気の植物オイル。様々な健康に良い植物オイルを直接サプリのように飲んだり、調理に使ったりすることで、健康効果・美容効果が実感できるので話題です。
オリーブオイル、亜麻仁油が特に人気なのですが、今密かに注目されているのが「米油」かもわかりません。米油は、米ぬかから絞る油で、栄養価がとくにすぐれています。
その注目の秘密は何でしょうか?
体に必要で積極的に摂る必要のあるとされるオメガ3成分がふんだんにふくまれているのでしょうか?
今回は、そんな米油の成分、栄養価について詳しく紹介していきます。
この記事の目次
米油100gの脂肪酸成分について
米油100 gが持つ脂肪酸の内訳
脂肪 | 100 g | |
飽和脂肪酸 | 19.7g | |
一価不飽和脂肪酸 | 39.3 g (オレイン酸 39.1) |
|
多価不飽和脂肪酸 | 35 g (リノール酸 33.4) |
|
多価不飽和脂肪酸 | 1.6 g (アルファリノレン酸 1.6) |
と、このような内訳になっています。
その他の成分分析はこちらに詳しく紹介しています。
▶ サラダ油に代わる救世主か?米油の効能9選と2つの懸念とは?
米油はオメガ何系のオイルなのか?
脂肪酸の比率をそれぞれ計算すると、
- 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸=オメガ9)⇒ 42%
- 多価不飽和脂肪酸(リノール酸=オメガ6)⇒ 36%
(アルファリノレン酸=オメガ3)⇒ 2%
- 他、飽和脂肪酸 20%
となりますので、米油は「オメガ9」比率が一番高く、次いで「オメガ6」
ほぼ、オメガ9系とオメガ6系が1:1を占める植物オイルであるという特徴があります。
◆オメガ3、オメガ6、オメガ9脂肪酸の補足
植物油のオメガ種類を語る上で欠かせない3つの脂肪酸について
オメガ3: 必須脂肪酸のアルファリノレン酸
エゴマ油や亜麻仁油にて一番多く含まれている成分。コレステロール値を下げたり、細胞膜形成、脳細胞の働きを円滑にしたり免疫力をアップさせるなどの効果があります。
オメガ6: 必須脂肪酸のリノール酸
サラダ油やコーン油、ひまわり油などに多く含まれている成分です。
先進国では、特に意識しなくても通常の外食などでも充分に摂取できているため、意識して摂取する必要がないと言われています。
オメガ9: 代表はオレイン酸
オリーブオイル、アボカドオイルのメイン脂肪酸として知られています。悪玉コレステロールを減らしてくれる作用、動脈硬化や高血圧の改善に良いと言われています。
もっとも大切なオメガバランス
現代病の多くの原因がこれらのうち特に多価不飽和脂肪酸のオメガ3とオメガ6オイルの摂取バランスの崩壊が問題とされています。
オメガ3:オメガ6の比率を
1:4
または
1:2
のバランスで摂取するのが理想的とされています。
参考記事:
http://www.livescience.com/38477-omega3-superstars.html
米油に含まれる栄養素は?
米油が持つ脂肪酸は、オメガ6とオメガ9が主要の成分ですので、米油だけを摂取してもオメガ3の効能を得ることはできません。
しかしながら、米油が持つ3つの栄養素特徴により、米油が持つ健康効果は非常に高いとされています。
その栄養素とは、「トコトリエノール(TRF)」と「ガンマオリザノール」および「植物ステロール」です。
トコトリエノールは、非常に高い抗酸化特性を持っていて、科学的研究にて今非常に注目されているビタミンです。別名スーパービタミンEとも呼ばれるくらいです。
コレステロール生成に関係する酵素の活性を抑える効能もあり、ヨーロッパのがん研究ジャーナル誌では、トコトリエノールの長期摂取は、ガン全体のリスクを減らす可能性があると発表しています。
ガンマオリザノールは米ぬかに含まれる特有の成分、酸化防止剤として知られるポリフェノールの1種になります。
コレステロールの吸収を助ける効能が強く、米国心臓協会(American Heart Association)と世界保健機関(WHO)においても、血清コレステロール値を改善するためにガンマ・オリザノールの摂取が奨められているほどです。
米油には、27種類の植物ステロール(ファイトステロール)が発見されており、他の植物オイルよりもその含有量が非常に優れているのが特徴です。
植物ステロールには、コレステロールの調整、抗炎症作用をもたらす効果があります。また癌細胞の増殖を阻止し、免疫システムを改善してくれるなどの効能も期待されています。
これら2つの稀少な成分および豊富な植物ステロールが含まれている米油には
- 動脈硬化の改善
- アンチエイジング効果
- 美容効果
- 脳機能の改善
- 自律神経を整える効果
- コレステロールの吸収を抑える効果
- ガン予防
といった効果が大きく期待できるのです。
米油の摂取の仕方
米油はサラッとした風味でクセもないため、飲みやすい部類の植物オイルになります。しかも、発煙温度が高いため、炒め物や揚げ物にも使用して摂取することができます。
しかも何と言っても価格が他の植物油と比べても比較的安価ですので、揚げ物などにたっぷりと使用できる点は嬉しいですよね。
他にも、美容オイルとして
米油はそのまま美容オイルとして肌に塗って使うこともできます。
化粧水、美容液に少量(1~2滴ほど)を混ぜて使用します。保湿や美肌効果も期待できるうえに、ボディーケア用オイルとしてもサラッとべた付きもないためにとてもおススメです。
参考記事
▶ サラダ油に代わる救世主か?米油の効能9選と2つの懸念とは?
▶ 米油にはトランス脂肪酸が少ない?多い?知っておきたい米油の安全性
▶ 飲んで塗って美ボディへ!アボカドオイルの効果効能・栄養がスゴい!
米油/オメガまとめ
米油は、オメガ6とオメガ9系脂肪酸がほどよくバランスされた植物性油です。
オメガ3脂肪酸を摂ることはできない油ですが、栄養素および植物ステロールのおかげで高い健康・美容効果が期待できます。
今注目の米油をあなたも取り入れてみませんか?
(By ゼウス23世)