トランス脂肪酸が危険だと騒がれはじめてからずいぶんと経ちますが、それ以上に怖い?存在がありました。
テレビ番組「世界一受けたい授業」でも紹介されていた「使い回し油」です。
私たち日本人の伝統的な食べ物として「てんぷら」があります。その天ぷらを揚げるのに使われている油が「天ぷら油」です。天ぷら油が一番、レストラン飲食店で揚げ物用に使い回しされている怖い油です。
- 天ぷら油とはどんな油なのか?
- なぜ揚げ物用に繰り返し使った油が危険なのか?
について今回はご紹介していきます。
この記事の目次
日本にしかない天ぷら油って何モノ?
天ぷら油とは、正確にはその製品の定義がありませんが、製品名として「白絞油(しらしめゆ)」と呼ばれる大豆油や綿実油を低い度合いで精製、加工したもの。これが属に「天ぷら油」と呼ばれて販売されています。
薄い黄色の色をしていて、サラダ油になる手前の油です。
天ぷら油だとカラッと天ぷらが揚がる
サラダ油を使って家庭で天ぷらを揚げても、揚げたては美味しいけど、時間が経つとベチャッとしてきます。ですが、この白絞油を使ってあげるといつまでもカラっとした状態が保てるという特徴もあります。
この油を繰り返し使うとどうなるの?
ほとんどのお店で、揚げ物用の油は、大きな鍋に入れられていて、長時間熱したままだったり、何度も加熱し直して使われていると思います。
このヒドロキシノネナールは、近年の研究にて、私たちの脳の海馬や小脳に影響を及ぼし、やがては認知症を引き起こす可能性のある「毒素」であることががわかってきています。
使い回し油が私たちの脳へ悪影響を与える!?
狂った脂肪酸「トランス脂肪酸」とは!?
使い回し油と、トランス脂肪酸の関係
使い回し油の被害と、トランス脂肪酸の関係がよくごちゃまぜに議論されることが多いのですが、正確には、この「使い回し油」の問題と、『トランス脂肪酸』の問題は別もの。
トランス脂肪酸は、植物油を高温で熱し続けても発生しますが、それよりも大きな量が、工場で油を精製する時に水素添加の処理がされますが、その時に一番発生し、こちらの問題の方が大きいと言われています。
ですので、精製度の高い植物油、例えばキャノーラ油やサラダ油など水素添加されて作られる油には、このトランス脂肪酸が多く含まれている可能性があるので、今とても問題視されているのです。
精製とは何のためにするのか?
もともと植物油は不飽和脂肪酸が多く、品質が安定していません。そのために、化学的に改良を加えて、品質を長く保つように精製加工されているのです。
プラスチック容器のまま、長く店頭に並べられたとしても品質に影響が出ないように、改良されているのです。
私たちはどうすれば良いの?
これほど油や脂肪酸が私たちの健康にどのような影響を与えるかがわかってきた今、私たちができることは、カラダに悪い油を摂るのをやめて、逆にカラダによい油をいっしょうけんめいに摂る。これしかありません。
幸いにして、てんぷら油のような使い回し油、そして、カラダに悪いトランス脂肪酸のことなどがわかってきました。
できるだけ、これらの悪い油をとらないように外食もふくめて注意していきましょう。
そして、逆にカラダによい植物油とは、亜麻仁油、えごま油、チアシード、インカインチオイルなどのオメガ3脂肪酸、そして、オリーブオイル、アボガドオイルなどに多く含まれるオメガ9脂肪酸になります。
とくに、オメガ3脂肪酸は、その摂取量がここ数十年で極端に少なくなってきており、そのバランスの欠如が多くの現代病を産んでいるとの指摘が多くあります。
使い回し油の危険性、まとめ
<注意したい油>
- 使い回し油 (天ぷら油)
- トランス脂肪酸を含んだ油(キャノーラ油、サラダ油)
<積極的に摂りたい油>
- 亜麻仁オイル、えごまオイル、チアシードなど(オメガ3脂肪酸)
以上のようにまずは覚えておきましょう!
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(By ゼウス23世)