オリーブオイルクレンジングの5つの効果と正しいクレンジング方法とは?
最近ますます人気が高まってきた、天然オイルを使用したクレンジング。中でも人気のクレンジングオイルのひとつが「オリーブオイル」です。食用としても人気が高くて、美容や健康にも効果の高い人気オイルですが、クレンジングとして直接肌に使用する場合、どのような効果があるのでしょうか?
今回は、オリーブオイルクレンジングについて5つの効果とクレンジング方法などをご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
オリーブオイルクレンジングとは?
ボタニカルやオーガニック品の人気とともに、オリーブオイルを配合したクレンジング剤や保湿化粧水なども目立ってきました。オリーブオイルは美容分野で今とても注目されています。
オリーブオイル成分は、70~85%がオレイン酸から成っています。オレイン酸は、不飽和脂肪酸の一種で、コレステロール値を下げたり、血栓を防ぎ動脈硬化予防にも効果を発揮する成分です。
さらに、オレイン酸は人間の皮脂にも多く含まれている成分なので、
- 肌に余計な刺激を与えない
- 必要となる皮脂以外は洗い流さずに肌を守ってくれる
といった嬉しい特徴があるのです!
加えて、
- メイク汚れなどの洗浄力も弱くはなく
- 皮脂汚れやメイク汚れなどもしっかりと落すことができる
というオイル成分になります。
オリーブオイルが美容分野でも人気の理由がわかりますよね!
オリーブオイルクレンジングの効果
<1> 抗炎症作用
オリーブオイルは、炎症に対して緩和効果があると言われています。日焼け、火傷、虫刺され、痒みなど様々な皮膚の炎症に作用します。
<2> 保湿効果
オリーブオイルは、保湿力が高く、クレンジングをすることで、皮脂汚れやメイク汚れを落とし、適度に皮脂を残しながら保湿してくれます。
しかし、肌質によって、合う合わない方に分かれるので肌タイプによっては注意が必要です。オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、人間の皮脂細胞にも含まれている成分。ですので体質的に皮脂分泌が多い(オイリー肌)方やニキビ体質の方にとっては、オリーブオイルを使用することで、さらに必要以上にオレイン酸を与えることになります。それが原因で、角栓ができやすくなる、毛穴が開く、乾燥する、角質が厚くなりゴワゴワしてくる、ニキビができやすくなる、などといった肌トラブルの原因になってしまう可能性もあります。
逆に、オリーブオイルクレンジングを積極的におすすめしたいのは、乾燥肌、年齢肌、敏感肌のタイプの貴女ということになります。
<3> 美白効果
オリーブオイルの成分であるオレイン酸は、皮脂へのなじみが良いため、角栓や毛穴の黒ずみを浮かせ、肌や毛穴を傷つけずに汚れを取り除いてくれます。その結果、肌くすみの原因を取り除き、美白効果へとつながります。
<4> アンチエイジング効果
オリーブオイルには、様々な栄養が含まれています。ビタミンEが非常に豊富で、他にもビタミンA、D、Kなどが含まれています。特に、ビタミンEは“若返りのビタミン”とも呼ばれており、肌の老化やシミ、しわの原因となる活性酸素を除去する効果や血行改善効果から、肌のターンオーバーを促進させます。ポリフェノールやβ-カロチンの抗酸化作用によってシワ、シミ、そばかすなどの肌老化の予防ができます。
<5> 毛穴の角栓除去効果
オリーブオイルは、毛穴に詰まっている角質をオイルが溶かしてくれます。AHA(アルファヒドロキシ酸)という成分に角質を溶かす効果があり、新陳代謝を促しつつ角質を除去します。市販されている、ピーリング剤や毛穴パックを使用すると、一時的にきれいに角栓除去ができますが、肌へ大きな負担をかけてしまいます。その点、オリーブオイルクレンジングならば、ゴシゴシとこすらなければ、肌への負担を最小限にして角栓除去ができます。
参考記事 こちらも参照ください
▶ オリーブオイルパックの実力!鼻の毛穴の角栓がスッキリ!唇にも!
オリーブオイルクレンジングの方法
オイルクレンジングは、ベタベタするのでは?と思われている方もいるかもしれません。オイルなので、他のクレンジング剤と比較すると多少のベタつきはあるかもしれませんが、ポイントを抑えて行えば、しっとりとした美肌を作ることができます。
<用意するもの>
- オリーブオイル 大さじ1/回
- タオル (中判 蒸しタオル用)
<手順>
- マスカラやアイライナーなど、アイメイクをしっかりとしている場合は、あらかじめリムーバーでポイント落としをします
- 蒸しタオルを作ります。水で濡らしたタオルを軽く絞ってから、電子レンジで1分弱温めます
- オリーブオイル1回分を手に取り、手のひらで温めます
- 皮脂の多い部分から順にオイルをなじませていきます。指の腹などを使い、円を描きながら優しくマッサージしてメイクとなじませます。小鼻など、気になる部分は時間をかけてマッサージします。30秒ほどを目安に顔全体をマッサージします
- コットンやペーパーなどでオイルを優しく拭き取ります。こすらないように注意します
- 蒸しタオルを顔に乗せ、しばらくしたら残っているオイルを優しく拭き取ります
- いつも通り洗顔します
- 洗顔後は、化粧水や美容液などでしっかりと保湿します
クレンジングは、お化粧をする女性にとっては毎日のことですので、肌に負担を掛けずに行えるオリーブオイルでのクレンジングは、とてもおすすめです。
ポイントは、⑤⑥の工程です。オリーブオイルは、お湯で簡単に取り除くことができません。ですので、コットンやティッシュペーパーなどで、肌をこすらずに押さえてでオイルを取り除き、蒸しタオルを使って優しく拭き取った後、洗顔を行います。
オイルのすすぎ残しがある場合、ニキビの原因になったり、肌に残ったオイルが酸化し肌トラブルを起こしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
食用オリーブオイルでのクレンジングは、なぜいけないのか?
スキンケア用のオリーブオイルと比較すると、食用のオリーブオイルは低価格でボリュームも多いのが一般的です。一般に食用オリーブオイルを使用して、スキンケアをしているという女優さんもメディアで紹介されたりしていますが、スキンケアに一般食用オリーブオイルを使用するのは、肌にとって良し悪しがあります。また、いわゆる価格も高価な『エキストラバージン』を使えば大丈夫かと言えば、そうでもありません。
スキンケア用と食用とでは、製造や管理方法が全く違っているため、食用オリーブオイルでは、以下が原因でかえって肌トラブルになることもありますので覚えておきたい点です。
- コールドプレス、エキストラバージンでは不純物(細かい実や繊維など)が多く残っている場合もあります
- 質がわるいオイルだとさらに不純物が多かったり酸化が進んだりしていることもあります
- 日本市場におけるエキストラバージンの基準がヨーロッパに比べ曖昧です(非常に残念ながら)
- エキストラバージンの中でも原産地証明が着いたものや、酸度(Acidity)が0.5以下と謳ったもの(ヨーロッパ基準をきちんと満たしたもの)を選ぶようにしましょう。まだ純粋な高級オリーブオイルだと言えます)
- お肌に合う合わないがありますので、不安な方はスキンケア用として製造されたオリーブオイルブランドを選ぶ方が無難とも言えます
食用オリーブオイルでは、その香りやビター感、ポリフェノールによるスパイシー感など、風味を重視するがために各種、各国のオイルをブレンドして作られているものもあり、そのすべてがお肌に優しく安全とは言えないと思われます。
スキンケア用オリーブオイルは、分子の大きさが小さく、肌馴染みしやすい、といった工夫がなされているものもあるようです。
色々試して選ぶなら、ブレンドされてない100%ピュアなエキストラバージンオリーブオイルを!
参考記事
▶ 日本のエキストラバージンオリーブオイルは偽物ばかり⁉その理由とは?
▶ エキストラバージンオリーブオイル本物の見分け方|10のチェック項目大公開‼
オリーブオイルクレンジングまとめ
オリーブオイルには、オレイン酸やビタミンを始め様々な栄養素が含まれていて、これらの栄養素が肌に効果的に働きかけてくれます。
ただし、オリーブオイルクレンジングを行う場合には、肌質によって合う人合わない方がいることも理解しておきましょう。
- 乾燥肌、年齢肌、敏感肌の方はオリーブオイルの高い保湿効果から、オリーブオイルクレンジングを行うことで肌への効果が期待できます
- オイリー肌やニキビ体質の方などは、逆にニキビが増えたり肌トラブルを起こしてしまう可能性もあります
- 極度に敏感肌な方は、肌トラブルを避けるために必ずパッチテストを行ってからの使用しましょう
ネット情報などで、食用オリーブオイルを肌に使うと良いという内容のものがたくさん目だっていますが、安易に質のわるいものを選んで使用し逆に肌トラブルを起こしてしまったという話もあります。
低刺激で優しい肌用のオリーブオイルも、時に自身の肌質に合うのであれば、よいスキンケアの一つの材料となります。是非オリーブオイルクレンジングを試してみてはいかがでしょうか?
参考記事
▶ エキストラバージンオリーブオイル|おすすめ試してみたい5選!
(By ティア)