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キャリアオイルとは?アロママッサージオイルとの違いや役割、使い方!

 2018/02/02 長寿の油
この記事は約 8 分で読めます。

キャリアオイルは多くの種類があり、オイルごとに様々な効能があります。用途も多岐にわたり、マッサージやスキンケア、ヘアケアなど、色々な場面で活躍しています。

今回は、キャリアオイルとは、一体どのようなものなのか?その特徴や、エッセンシャルオイル、アロママッサージオイルとの違い、様々な使い方などをご紹介してみたいと思います。

この記事の目次

キャリアオイルとは何?

キャリアオイルとは、広くは植物を原料として抽出された100%天然の植物油を指しています。

マッサージオイルを作るときのベース(基材)となる植物オイル。キャリアオイルの中には、調理などでよく使用するキッチンでお馴染みの植物オイル(オリーブオイル、グレープシードオイルやココナッツオイルなど)をはじめてとして、他にもたくさんの種類があります。
キャリアオイルは、エッセンシャルオイル(精油)の有効成分を肌に馴染ませて、全身に効率的に運ぶ(=Carry)ことができるという意味から、このように呼ばれるようになりました。

キャリアオイルの役割

エッセンシャルオイル(精油やアロマオイルとも呼びます)にはそれぞれセラピー効果がありますが、それ単体で使用するには効能が強すぎたり、強いにおい、また揮発性(蒸発する)もあったりで、キャリアオイルとの組み合わせによって、使用する必要があります。

キャリアオイルには、エッセンシャルオイルのその有効成分を包み込み、お肌に優しく浸透(キャリー)させる役割があります。

キャリアオイルに求められる要件は?

キャリアオイルの一番の役割は、エッセンシャルオイル(精油やアロマオイル)を希釈してお肌にとって使いやすくする、ということです。

なので、粘性が高すぎたり、揮発性が高いものはキャリアオイルとしては不向きです。

なぜ植物オイルかというと、植物オイルには肌に優しい不飽和脂肪酸が多く含まれ、逆に動物性のオイル(ラード、バターなど)ではお肌に浸透しない欠点があるので、キャリアオイルとしての役目を果たすことができません。

また、特有の臭いがあるオイルも不向きです。

人気のある代表的なキャリアオイル(ベスト5)

  1. オリーブオイル 食用として一番身近な植物オイル。キャリアオイルとして使うなら、高いエキストラバージンでなくても大丈夫。手製の石けんやシャンプーでも人気のアイテムです。
  2. スイートアーモンドオイル ₋ 乾燥、かゆみ、炎症緩和に役立ちます。軽いテクスチャーでほのかな甘い香りもキャリアオイルとして人気の理由です。
  3. グレープシードオイル ₋ 軽くて肌への浸透力があります。値段も安く、他オイルとの収れん性(なじみやすい)があるのもキャリオイルとして、またマッサージオイルとしても人気の理由です。
  4. ココナッツオイル ∹ 南国のマイルドで甘い香り。皮膚への浸透力もあります。しかし、寒いと固まってしまう、また臭いが嫌という方には、固まらないタイプのココナッツリキッド(常に液体のココナッツオイル)商品を選ぶという方も海外では増えてきています。
  5. ホホバオイル ∹ 近年注目度があがったホホバオイル。敏感肌の方や、乾癬(かんせん)、湿疹にも良いとされています。ただし、価格がまだ高いのがキャリアオイルとして使用するにはたまにキズでしょうか・・。

 参考記事 
▶ 食用グレープシードオイルをお勧めできないこれだけの理由!

キャリアオイルとアロママッサージオイルとの違いとは?

 

アロママッサージオイルとは、エッセンシャルオイル(精油やアロマオイルとも呼びます)をキャリアオイルで希釈して作られたマッサージ用のオイルのことを指します。

アロママッサージオイルでは、エッセンシャルオイルの濃度が、全体の1%以下になるように作ります。エッセンシャルオイルは、その種類によって効果は様々ですが、心理的・精神的にまた身体的な不調で悩む人たちを癒し、安定させ、リラックスできるといった効果が期待できます。

一方で、キャリアオイルは、純粋に植物から抽出された100%の植物オイルで、エッセンシャルオイルは加えられていません。もちろん、エッセンシャルオイルを使用せず、キャリアオイルだけでマッサージをおこなっても良く、種類によってもさまざまな効果があります。

キャリアオイルの使い方

【1】まずは、キャリアオイルを選びましょう

まずは、それぞれのキャリアオイルの効能や違いを確かめ、ご自身に合っているオイルを探してみましょう。キャリアオイルは、100%天然の植物オイルで、オイル中の脂肪組成も違います。

そのために肌に合う人、合わない人がいます。初めて使用する場合は、パッチテストを行ってから使用することをお勧めします。特に、敏感肌の方、アレルギーを持っているといったあなたは、パッチテストは必ず行うようにして下さい。

二の腕の内側など、敏感なところに希釈後のオイルを少し塗り、数時間から1日ほど様子を見ます。赤くなったり腫れたり痒みが出たりという症状が出てこなければ、大丈夫です。

【2】 マッサージ

(1)単一オイルで、またはキャリアオイル同士のブレンドでマッサージ

キャリアオイルは、基本的にエッセンシャルオイルを希釈してマッサージに使用するオイルとして知られています。しかし、キャリアオイル自体に、ビタミン類やミネラルをたくさん含む天然の植物油のため、キャリアオイル自体が肌にとっても効果があります。

単一のキャリアオイル、また2種類以上ブレンドしたオイルでも、ご自身の肌に合ったものが見つかると嬉しいものです。

キャリアオイルをブレンドする場合は、メインとするオイルを80~90%、サブにするキャリアオイルを10~20%といった割合でブレンドします。

普段、気になっている部分のフェイシャルケアやボディケアマッサージにキャリアオイルを使用することで、オイルに含まれる天然成分が肌に栄養を与えてくれます。

また、マッサージする時の手や指の動きをなめらかに、肌への摩擦や刺激も和らげてくれます。

全身トリートメントする時は、30mlのオイル量を目安に使用していきます。また、首などの部分的なマッサージだと10ml程度を使います。

キャリアオイルマッサージの効果
  • からだの新陳代謝が高まる
  • ビタミン、不飽和脂肪酸の作用で肌の保湿効果があがる
  • 血液やリンパの流れをよくし、老廃物を排出
  • 免疫機能の向上
  • 肉体的・心的疲労の緩和
  • リラックス効果

などの効果があります。

セルフマッサージには、技術はいりませんので、足首から膝、膝から脚の付け根、手の先から脇というように“下から上へ”押し上げるように心地よい強さ“を心がけてマッサージするとよいでしょう。

(2)アロママッサージ

エッセンシャルオイルは、香りが良いだけでなく、肌やカラダによい有効成分を含んでいます。

しかし、濃い液体で刺激も強すぎるので、そのまま原液の状態で使用すると、肌トラブルの原因となってしまいます。そこで、キャリアオイルなどで必ず、1%以下(フェイシャルケアや敏感肌の方は、0.1~0.5%がおすすめ)になるように希釈して使用していきます。

エッセンシャルオイルは脂溶性、揮発性も高いといった特徴があるため、キャリアオイルと混ぜることによって、肌にもやさしく、蒸発もしにくくなります。

エッセンシャルオイルをたくさん使えば効果が高まるというわけではありません。逆に肌荒れや気分を悪くなったりと、マイナス効果を産む原因にもなりますので、必ず混ぜる量の目安を守るようにして下さい。

アロママッサージオイルの作り方は、キャリアオイル10mlに対しエッセンシャルオイル2滴(一般的なエッセンシャルオイルは1滴0.05mlほど)を加えると、ちょうど1%以下の適正量のアロママッサージオイルが出来上がります。

【3】 スキンケアに

(1)日常的なスキンケアの後に

化粧水、乳液、美容液など、日常的に行うスキンケアの後に、1~2滴程度のキャリアオイルを手のひらに薄く延ばして、塗っていきます。たったこれだけで、肌の保湿効果がグンと上がります。

(2)日常的なスキンケア用品にブレンドして

日常的に使用している化粧水、乳液、美容液などに、1滴ほど加えていつもと同じように使用していきます。リキッド状、クリーム状のファンデーションに加えてもいいですね。

(3)フェイシャルパックとして

メイク落とし後の肌に、蒸しタオルなどをのせ毛穴を開かせます。その後、適量のキャリアオイルを肌になじませ、5~10分おいてからティッシュなどで拭き取ります。仕上げに洗顔して完了です。

【4】 ヘアケア

(1)スタイリング剤として

朝のスタイリング時に適量(セミロングなら2~3滴程度)を手のひらに取り、薄くひろげます。髪の傷みが気になるところや毛先を中心になじませていきます。オイルをつけ過ぎるとベタベタ感が出てしまうので、適量にとどめておきましょう。

(2)頭皮のマッサージとして

頭皮全体にオイルをなじませながら、ゆっくり優しくマッサージしていきます。マッサージを終えてkら、蒸しタオルなどで髪と頭皮全体を包みこみ、10~20分程度置いてから、シャワーでしっかりと洗い流します。

血行が促進され、新陳代謝アップ、毛穴の汚れも綺麗になります。これらの作用で、顔全体のリフトアップ効果も期待できます。

(3)ヘアトリートメントとして

手のひらに適用量のオイルを広げてから、毛先→髪の内側→髪の表面という順番によく馴染ませます。

【5】 入浴時

入浴剤の代わりにキャリアオイルを

湯船に小さじ1杯程度のキャリアオイルを混ぜると、保湿効果があがります。尚、この時にエッセンシャルオイルを混ぜても良いのですが、あらかじめキャリアオイルと混ぜ合わせてからお風呂に入れる方が、湯舟全体に良く広がって刺激も少なくなります。

キャリアオイルとは、使い方いろいろまとめ

100%天然ナチュラルな植物油のキャリアオイルの特徴や、その使い方を知っておくととっても便利です。化学薬品がふんだんに使われている化粧品やスキンケア、ヘアケア商品をさけるのは今や世界中の先進国マダムの常識かもわかりません。

しかしキャリアオイルといっても、その種類も多く、個人個人によってその効果効能も違います。

また、特徴や効果の強いエッセンシャルオイルもほんとうに多くの種類があって、キャリアオイルとの組みあわせパターンは相当な数にもおよびます。

まずは身近な植物オイルから色々試してみて、ぜひご自身のお肌や髪質に合ったもの、使用の目的や香りの好みなど、ぜひ見つけるようにしてみてください。

お気に入りのキャリアオイルのブレンドやアロママッサージオイルを揃えておくと、ご自宅でも簡単に毎日癒され効果もバツグンですよ♪

(By ティヤ)

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