共役リノール酸の効果6選と多く含む食品ランキング、摂取量とは?
共役リノール酸って何?
リノール酸から変化してつくられるこの脂肪酸は、多くの健康メリットがあると言われています。例えば、がんのリスクを減らしたり、コレステロールを低下したり、と今注目の脂肪研究の中では注目の脂肪酸です!
- 共役リノール酸っていったどんなもの?
- どの食品源にこの成分が含まれているの?
- またはサプリメントで摂ればよいの?
と疑問をお持ちではないですか?
今回は共役リノール酸についてご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
共役リノール酸とは
共役リノール酸とは不飽和脂肪酸のひとつです。
体の各組織に栄養を与え元気にする働きを持っていて、酵素に働きかけて代謝を高めたり脂肪を燃焼しやすい体づくりに役立つことがわかってきました。
リノール酸が変化してできる脂肪酸の共役リノール酸ですが、その分子構造が特徴的であるため、「異性化リノール酸」とも呼ばれています。
もともと発ガンを抑制する物質の成分を分析していったところから、この共役リノール酸が発見されました。
残念ながら、共役リノール酸は私たちのカラダの中でほとんど作ることができません。反芻動物の胃の中で、リノール酸とさまざまな微生物が混ざり合うことで、リノール酸が変化して共役リノール酸が形成されます。
そのため、私たちは共役リノール酸を多く含んだ食品または、サプリメントなどから補っていく必要があります。
共役リノール酸はリノール酸の派生形!
共役リノール酸とリノール酸とは化学的には近い関係もあり、名前が似ていますが、栄養の面でみればまったく別物です。リノール酸から生まれる共役リノール酸ですが、構造が違うのでその働きも異なります。
リノール酸は生命活動には必須の成分で、成長をつかさどるほか、血中のコレステロールを下げる働きを持っています。
リノール酸が不足すると皮膚や髪にダメージが現れたり、アレルギーの症状を悪化させたり大腸がんなどのリスクを高める危険性があります。
共役リノール酸の必要性、効果
共役リノール酸(CLA)は脂肪を分解しエネルギーに変える酵素の働きを活性化するので、脂肪が燃えやすいカラダをつくるのには必須です。
また肝臓、筋肉、脂肪組織で体に蓄積された脂肪を燃焼するので、代謝効率を上げることができます。
こういったことからダイエットや体重管理にも有効な物質です。
ほかにもインスリン抵抗性を低下させたり、食物アレルギー反応を軽減するなど免疫力のアップにも効果をもたらしてくれます。
【1】 脂肪燃焼、代謝効率アップ
アスリートにとっては、体脂肪を減らし、活性化したカラダをつくるには必須の効果が共役リノール酸(CLA)にはあります。
【2】 筋肉強化
筋肉も脂肪を燃焼させ、カラダの代謝アップに貢献してくれます。体重管理にも有用です。
【3】 メタボ予防
コレステロールと中性脂肪は現代人にとって多くの悩みです。コレステロールが高く気になる現代人にとっては、嬉しい効果が共役リノール酸には期待できます。
【4】 インスリン抵抗性
インスリン抵抗性を下げることは、糖尿病の予防や体重管理を簡単にしてくれます。
【5】 アレルギー改善
食物アレルギーを軽減することは、減量を目指す方にとってはとても大切なサポート力です。
【6】 免疫力の強化
共役リノール酸は、カラダに免疫力をつけてくれる効果が期待されています。現代におけるさまざまな細菌の出現と、免疫力の低下は健康に大きな問題となっています。
共役リノール酸を多く含む食品
【牛肉】
1999年発行の「酪農科学ジャーナル」によると、飼育牛が食べる食糧は、牛肉に含まれる共役リノール酸の量に影響を与えることがわかりました。
中でも、グラスフェッドで育てられた牛肉に多くの共役リノール酸が含まれています。
これは、トウモロコシには存在しない牧草のオメガ3脂肪酸の含有量にも影響されているとのことです。
【牛乳】
グラスフェッドで飼育された牛のミルクも共役リノール酸が多く含まれています。
2004年に発行された「Circulation」の調査によれば、高地の天然芝草で飼育された牛は、低地の芝草で飼育された牛よりもCLA量が高い傾向があったことも発表されています。
【卵】
卵の共役リノール酸の他の食物源です。とくに卵黄部分に共役リノール酸が発見されています。
2004年8月「Food Chemistry」に発表された研究内容では、ライナス・ポーリング研究所ハムスターにおける共役リノール酸の増加作用を調べたところ、卵黄による増加が認められました。
共役リノール酸を含んだ食品ランキング
[ 脂肪1gに含まれる共役リノール酸量(mg)]
1 |
牛肉(グラスフェッド) |
30 |
2 |
ミルク(グラスフェッド) |
20-30 |
3 |
チーズ(グラスフェッド) |
20-30 |
4 |
子羊 |
5.8 |
5 |
挽肉 |
4.3 |
6 |
全乳(低温殺菌) |
5.5 |
7 |
バターミルク |
5.4 |
8 |
バター(レギュラー) |
4.7 |
9 |
サワークリーム |
4.6 |
10 |
コテージチーズ |
4.5 |
11 |
低脂肪ヨーグルト |
4.4 |
12 |
チェダーチーズ |
4.1 |
13 |
チキン |
0.9 |
14 |
豚肉 |
0.6 |
15 |
卵黄 |
0.6 |
16 |
サーモン |
0.3 |
17 |
ベニバナ油 |
0.7 |
引用; http://products.mercola.com/cla-supplement/
必要摂取量は?
体内で共役リノール酸をつくることはできません。
共役リノール酸を含んだヘルシーな食べ物、またはサプリメントによって、摂取していく必要があります。
米国の専門家によると、1日当たり1〜3gの共役リノール酸の摂取がすすめられています。
体重70kg以上の人は、1日3.5gが必要とも言われています。
ただし、リノール酸と違って共役リノール酸は、必須の脂肪酸の扱いではありませんので、また一日の具体的な推奨摂取量、および最大の摂取量が設定されていません。より多くの研究の結果が待たれる状況です。
あくまで現時点での参考ということでご紹介します。
副作用は?
共役リノール酸はまだ人体における研究が不足しており、また検証の段階のため、具体的な副作用情報は不明です。
ただ、現時点では重大な副作用は見られず、薬物相互作用も存在しないとの情報が米国サイトでも多く語られています。
共役リノール酸まとめ
共役リノール酸は、リノール酸から生まれる異性体ですが、リノール酸とは効能が違うことがお分かりになったのではないでしょうか?
また、共役リノール酸は、その多くの脂肪代謝に関するメリットから、多くのダイエッター、体重管理を必要とするアスリート、またボディビルダーからも非常に注目されていますね。
ただグラスフェッドで育てられた牛肉やミルクってなかなか手に入りずらいですよね。
グラスフェッドバターも、ケトン体ダイエット、シリコンバレーダイエットで注目されて今はネット通販でも手に入りにくい状況です。
やっぱり専門サプリメントがおススメなのかもわかりません。
関連記事
▶ リノール酸には効果がたくさん!美肌美白へ!けど摂りすぎ注意!
▶ 痩せ体質へ!鍵を握る「脂肪燃焼ホルモン」代表8選とは!?
(By ゼウス23世)