ココナッツオイルのブームはすごかった~!
一時期は入手困難なほど大人気になりました。今や美容や健康に気を使っているあなたなら、ココナッツオイルを普段の食事、美容に取り入れているのではないでしょうか?
常温で保存できるし、酸化しにくいから保存も簡単だって言われています。
が、しかし!
ココナッツオイルには、「カビ」という強敵がいるんです!
保存状態が悪かったりすると、ココナッツオイルにもカビが生えてしまいます。
あの大手メーカーである日清さんのココナッツオイルも、カビが原因で商品回収をするという事態もおこってしまいました。
しばらく使ってないうちに、あれ?これってカビかな~(嫌)はたまた気づかずにそのまま使ってしまうことのないよう、見分け方や保存方法などを見ていきましょう!
この記事の目次
ココナッツオイルのカビとは?
カビとは、微細菌類が成長してを目に見える固まりにまで成長してきた状態のことを指しますが、ココナッツオイルにもカビが生えることがわかってきました。
緑や青カビなら色で分かりやすいのですが、やっかいなのは「白カビ」。
気温が低くて、ココナッツオイルが固まっている時には発見するのが難しくなります。
なぜココナッツオイルにカビが生えるの?
問題は2つあります!
一つは工場で瓶詰めする前に、すでにカビのもととなる微細菌が入りこんでしまっていること。2つ目が、開封後の使用、保存状態です。
それぞれ詳しく見ていきます。
ココナッツオイルの製造プロセス
カビのもとになる微細菌は、多少ですが、オイルを搾るまえのココナッツヤシの段階で紛れてしまう可能性は高くあります。
原料となるココナッツヤシは熱帯雨林の中で育ちます。搾油前に、いくら天日干しをするとはいえ、原料のココナッツの状態で、湿気や微生物を完全に防ぎきることができません。
しかも、そこから熱を入れずにコールドプレスで絞るのですから、製造の段階で完全除菌ができる訳ではないのですね。
蒸気を利用した高温殺菌にも、100℃以上で数時間の処理が必要です。それだと、低温圧搾(コールドプレス)製法とは呼べなくなってしまいます。
開封した後の問題
ココナッツオイルはその85%が飽和脂肪酸だから酸化しにくく、保存が簡単です。賞味期限も長くて1年〜2年も使用できるものもあります。
しかしカビに関してやっぱり弱点があって、それは開封後の「異物」や「水分」の入り込みです。
冬の間、日本の気温では固体になるためか、ココナッツオイルのビンのフタは大きくて取り出しやすい形状になっています。ですので、余計に、開封後に異物や水分が入り込みやすくなります。
元々完全に死滅していない微細菌が含まれている状態で、さらに開封後に湿気を与えたり、異物が入ってしまうと、その微細菌が時間とともに成長してしまうのは仕方がないことだと言えます。
カビを生やさない工夫が必要です!
カビをはやさないための5箇条!
【1】汚れたスプーンや指で使用しないこと
ココナッツオイルは垂らして使うというより、スプーンなどですくって使うのが一般的です。
また、お肌や美容に使う時など、ついついクリームのように指ですくってしまうこともあるでしょう。
キレイに洗っていても、乾いてないスプーンだったりすると、そこから簡単に水分が入りこむことになります。
それらがカビ菌が入り込む、また水分によって、カビ菌が成長してしまうことが充分に考えられます!
【2】蓋をキチンと閉める!少しだからと開けっ放しにしない!
蓋をしっかり閉め密閉にしていないと、これも見えない異物や水が入る可能性が高くなります。またシンクなど水気の多い場所での開け閉めも水分を中に入れてしまう大きな原因です。
ココナッツオイルの瓶口は思ったより、大きいことを思い出しましょう。
【3】風呂場、洗面台に置かない
ココナッツオイルを使ったいろんな美容法も紹介されています。お肌や、髪、洗顔、はちみつを使ったフェイスパックやオイルプリングまで。
こういった使い方をしていると、ついつい、100%植物オイルであることを忘れてしまいがちです。
他の化粧品とは違うので、湿気や水分の多い洗面台や風呂場に置いておくことをさけましょう
【4】小さい小瓶に移し替える
大きな容量のココナッツオイルを買ってくることもあるでしょう。
一気に使えない量のココナッツオイルをそのまま使っていると、それだけ異物や水分が入り込むチャンスが大きくなります。
その場合には、面倒でも小さい瓶に移し替え、使わないものは冷凍保存、または、湿気のない場所にきちんと保存するなどの工夫をしましょう。
【5】移し替えの容器は完全殺菌を!
メーカー回収になってしまったココナッツオイルのカビ発生の原因も容器の問題でした。
自分で小さいビンに移し替える時には、きちんと洗浄、殺菌が行われたきれいなビンを使わないと小分けの意味がありませんね!
【6】早く使い切る
やはり一番は開封後に早く使いきることです。蓋を開け閉めする回数が多い、水分が入り込んだ状態で、長くおいておくほど、カビ菌が増殖するチャンスが増えることは言うまでもありませんね。
大容量が安いからとわざわざ大きなボトルで購入しないのも一つです。
私の反省
カビを防ぐ6箇条を紹介しましたが、あれ!知らずにやっちゃってたっという方も居るのではないでしょうか?
私はスプーンとキッチンの水回りでした。
オイルだからカビなんて生えないと思っていましたが、私の場合は、専用スプーンにしていなかったのと、キッチンでの蓋の開けっ放しが盲点だったような気がします。
これってカビ?見分け方は?
ココナッツオイルの場合、室温が20〜25度以下で固まってしまう性質があります。
固まってしまうとなおさらカビに気づきにくくなります。
<固まっている状態の時>
- 固体の場合には、「色の変化」が一番わかりやすいです
- ですが、白カビの場合は、溶かさないとわかりにくいです
- 心配な場合は、軽く湯せんをして油を液体に戻し、白く異物が残らないか確認してみましょう
<液体の状態の時>
一番多いカビの状態は
- 「まりも」のような固まりが沈んでいる
- オイルの中に「斑点」のようなものが見られる
- ふわふわした「海苔状」のものが浮いている
などです。
カビが付着してしまう場所も様々です。沈んでいたり、浮いていたり、瓶の表面にくっついていたり。透明な瓶でなければ気づかない恐れもありますので注意してください。
ココナッツオイルの臭いや味にも注意
私の場合、使い始めて1カ月半を過ぎたところあたりから海苔状のものがあらわれ、カビかな?と分かりましたが、そういえば、その1週間前くらいからココナッツオイル独特の香りが薄くなっていたのに気づきました。
また、その頃から味もなんだか美味しくなくなっていた気がします。
カビが生えてしまったら…
もったいないですが捨ててしまうしかありません!中には、毒性を持つカビもあります。少しだからと言って、白カビの部分を取り除いて使おうとしても風味も品質も落ちてしまっています。お肌に使う栄養メリットも失われている可能性も高いので、そうなれば使わないのが賢明です。
ココナッツオイルのカビ対策まとめ
売り切れ続出でやっと手に入れたと思ったココナッツオイルにカビが生えるなんて・・とっても悲しいですよね。ココナッツオイルにはカビが生える可能性があること、その原因を知って対策もしてみてください。
もう一度、ココナッツオイルにカビが生えないようにする方法をまとめます。
- ココナッツオイル専用のスプーンを作る
- 使用したらすぐに蓋を閉める
- 密閉容器を使用する
- シンクやお風呂場など水気の多い場所での使用や保管は避ける
- 使い切りサイズのココナッツオイルを使用する
- 容量の多いものは小分けにして使用する
- 保存容器はしっかり洗浄し、煮沸消毒を行う
また万が一カビが発生してしまった時のために、すぐに見分けができるよう、透明な容器で保存する!
これでカビ対策はばっちりですね!あなたがココナッツオイルライフをより一層楽しめますように!ぜひ参考にしてみてください。
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(By ディオニソス)