ハッカ油以上の効果!自家製ペパーミントオイルの作り方3選!
この記事の目次
夏場は特にハッカ油が大人気です!
「ハッカ油」は、夏の間には遊び場での子供さんの蚊除けやブナ除けにもなるし、家ではねずみ、ゴキブリ除け、さらに数滴垂らしてクール風呂にまでと、いろいろ使える万能オイル。夏にはもう何年もハッカ油を欠かしたことがないっていう人や、からなずエタノール希釈したスプレーを使って夏を過ごしているよ、なんていう知人もいたり・・
今年もそろそろ品薄になる前に買っとこうかな?なんて思っていたりする方も多いのではないでしょうか?
けどハッカ油は意外とコスパが悪い?
個人的な意見かもわかりませんが、ハッカ油って薬局で売っているやつだど、20 ml 入りで600円、北見のものだとさらに高くて1000円以上もしたりで、ちょっとコストパフォーマンス悪くない?なんて感じてしまいます。
せっかくだから、もうちょっと贅沢にハッカ油を使いたいな~!
食べ物やお風呂にも気兼ねなく使ってみたいな~なんて思ったりしませんか?
そこで、そんなあなたに超おススメなのが・・実は
ペパーミントオイル!
なのです。しかもペパーミントオイルであれば、自宅でもさっと作ることも出来るのです!
「ハッカ油」 vs 「ペパーミントオイル」
ハッカ油もペパーミントオイルもその主成分は「メントール」です。ハッカ油もペパーミントオイルも、これらのオイルが持つ数々の驚きの効果は、この主成分の「メントール」がもたらせてくれています。
あれ?けどハッカ油の方がメントール量が多いのだろ?
そうなんです。このメントール成分はハッカ油の原料となる薄荷(日本ハッカ)の葉には75%以上も含まれていて、ペパーミント葉にはたったの35~45%しか含まれていないのです。
なんだ、だったらだんぜんメントール量が多い「ハッカ油」の方が良いじゃん・・
はい、私もそう思っていました。
実は「ハッカ油」となった後のメントール量は大したことない!
絞った後の「ハッカ油」自体のメントール含有量は実際には約30%。これだと「ペパーミントオイル」の方が含有率が良いのです!
なぜそうなるのかと言うと、市販のハッカ油では、精油するときに水蒸気蒸留をして得た結晶を取り除いて「ハッカ油」として売られているので、その分メントール量が大きく減ってしまうのだそうです。
実際に、日医工ファーマ株式会社の商品ページでもメントール含有量は”30%~”との記載がありました。http://www.nichiiko.co.jp/data2/59600/04_interview/menthaoiOY_liq-if01.pdf
一方、ペパーミント葉から抽出したペパーミントオイルの方はどうなのでしょうか?
なんと、ペパーミントオイルのメントール量は、少なくとも30%から最大55%も含まれているのです。海外のexamin.com というサイトでの実測結果では、最低でも33%(実測値で33~55%)とありました。
https://examine.com/supplements/peppermint/
メントール含有量の観点では、両社は互角、もしくは「ペパーミントオイル」の方が優秀だという結果になります。
ペパーミントオイルを自宅で作る簡単方法3選
今回は最短で2時間!自宅でエクストラクト抽出できるペパーミントオイルの作り方をご紹介していきます。
【1】リーフから直接絞る代表的なペパーミントオイルの作り方
画像 https://pioneerperfume.com/
一番オーソドックスな家庭での抽出方法になります。約1週間でオイルとして使用することができます。
<準備するもの>
- ペパーミント葉(リーフ) 適量
- キャリアオイル(オリーブオイルなどの植物オイルでOK)
- すり鉢 (あれば便利)
- 蓋がきちんと閉まるガラス瓶
<作り方>
画像 http://www.mynewoldschool.com/
- ペパーミントの葉をよく水洗い。葉の表面から水分がなくなる程度に乾かします
- ペパーミントのリーフを細かく包丁で刻むか、手でちぎっていきます
- さらにすり鉢等で細かく葉を叩いて潰していきます(オイルが若干でてきます)、すり鉢がなければ、ガラス瓶に葉を入れた後、穴あきスプーンなどで押しつぶしてもOK
- キャリアオイル(オリーブオイル)をその上から、葉全体が覆われるくらいまで注ぎます
- 瓶のフタをきちんとしめて、良く振り(シェーク)します
- 暗いところで、24時間ほど寝かします
- 24時間寝かしたオイルを”さらし”や”てぬぐい”で、油分だけを濾します
- さらに、濾した葉の部分もぎゅっと絞って油分を一滴のこさず抽出
- 新しいペパーミントリーフを瓶に入れて、7で濾した油分をさらに注ぎ込みます
- この工程をさらに4,5回ほど繰り返し、ペパーミントオイルが好みの濃さになるまで繰り返したら完成!
|ワンポイント|
※キャリアオイルにはオリーブオイルの他に、サフラワー油、アーモンド油、ナッツ油、ホホバ油なども使えます!
【2】超特急で作りたい方向け! 最短2時間での作り方
<準備するもの>
- ペパーミント葉(リーフ) 適量
- キャリアオイル(オリーブオイルなどの植物オイルでOK)
- 蓋がきちんと閉まるガラス瓶
<作り方>
- ペパーミントの葉をよく水洗い。葉の表面から水分がなくなる程度に乾かします
- ペパーミントの葉をこまかく包丁で刻むか、手でちぎっていきます
- そのままお鍋へ細かく刻んだ葉を入れます
- キャリアオイルを鍋に注いでゆっくり加熱していきます
- 弱火で2時間ほど加熱したら火を止めます
- 少し冷まして”さらし”や”てぬぐい”で油分だけを搾ったら、瓶に移して完成!
|ワンポイント|
加熱して無理やりエキスを抽出する方法です。上記のように直接オイル鍋で加熱していかなくても、230℃まで別に熱したキャリアオイルを、ペパーミントリーフの上にかけて抽出していくという方法もあります
【3】ペパーミントオイル(チンキ)の作り方
こちらは、キャリアオイルではなくウォッカなどのアルコールを溶剤としてメントールエキスを抽出するという方法になります。
<準備するもの>
- ペパーミント葉(リーフ) 適量
- ウォッカ
- - アルコール度数80度以上 (生のフレッシュリーフの場合)
- - アルコール度数45度~60度 (乾燥リーフの場合)
- 蓋がきちんと閉まるガラス瓶
<作り方>
- ペパーミントの葉をよく水洗い。葉の表面から水分がなくなる程度に乾かします
- ペパーミントの葉をこまかく手でちぎってから、瓶に入れていきます
- ウォッカを葉が完全にかぶるまで入れていきます
- ウォッカを葉が浸るくらいまで注いだら蓋をしめ、瓶をよく振ります(シェークする)
- そのまま4~6週間暗所で保管します(その間、ビンのシェーキングは毎日つづけます)
- 最後に、リーフを濾し、よく保存の効く遮光瓶に移し替えれば完成!
ペパーミントオイルの効果、効能
ペパーミントオイルの効果や効能は「ハッカ油」とほぼ変わりません。ただし、メントール量が若干多く含まれるので、スプレーにするなど希釈する時には少し多めの精製水を使った方が良いかもわかりませんね。
【ペパーミントオイルの効果・効能】
- 消化不良や胃のむかつきを抑えてくれる
- 食事や飲み物へのフレーバー、香りつけ
- 口内衛生、口臭予防
- 呼吸を助け、吐き気や頭痛の改善
- 髪の健康や美肌効果
- 筋肉痛を軽減してくれる
- 蚊除け、虫よけ、
- かゆみ止め 等
こちらにハッカ油の使い方13選も紹介していますのでこちらも参考にしてください
▶ハッカ油の効果、使い方13選
使用上の注意点
ペパーミント及びハッカ油(メントール)には、母乳の出を悪くするという海外サイト情報があります。授乳期はもちろんのこと、妊娠後期の妊婦さんにも使用上は注意した方が良いかもわかりません。7歳未満の乳児や子供には必ず希釈して使用するようにしてください。
糖尿病患者、胆のう患者 – ペパーミントオイルによって、低血糖リスクが上がったり、胆のうの炎症を引き起こす可能性があると、一部の研究では発表されています。懸念がある方は、使用前に、医者に相談することをお勧めします。
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まとめ
とても人気のハッカ油ですが、ここで紹介した簡単な作り方で、ペパーミントオイルによっても代用することができそうです。いや、メントール含有量で言えばそれ以上の効果が期待できると思われます。
工業的に作られた市販のハッカ油とは違って、自分で作ったオイルだと色もちょっとにごった感じのオイルにはなってしまいますが、その分手作り感と生オイル感は増しますよ!
ぜひ今年の夏に、あなたも一度自家製ペパーミントオイル作りに挑戦してみてください♪
(By ゼウス23世)