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βヒドロキシ酪酸- ケトン体、アセト酪酸よりもスゴイ存在だった!

 2016/12/09 インナービューティ 体質改善
この記事は約 5 分で読めます。

ケトン体には、正確には以下の

  • 「アセトン」
  • 「アセト酢酸」
  • 「ベータ-ヒドロキシ酪酸」

という3つの種類があります。

その中でもっとも私たちのカラダにとって様々な働きをしてくれるのは「ベータヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酸)」です。

そう、どうやらケトン体効果のカギをにぎっているのは「βヒドロキシ酪酸」にあるようです。

この記事の目次

β(ベータ)ヒドロキシ酪酸は活性酸素を無害にする

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「ベータ-ヒドロキシ酪酸」には、活性酵素を無害にするという驚くべき効果があります。カリフォルニア大学のエリック・バーデン教授により明らかにされました。

活性酸素についてはよく聞くこともあると思いますが、私たちのとくに細胞膜を酸化しやすくし、その原因により細胞自体が老化してしまいます。細胞が老化すると、分かりやすく皮膚上でシミやソバカスが増えたりします。

また活性酸素というものは肝臓で発生やすく、活性酸素が体内で増えていくと、肝機能が低下してしまって疲れやすくなります。

また、血管がつまりやすくなって、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクがあがってしまいます。

ベータヒドロキシ酪酸(βヒドロキシ酪酸)とは

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ベータヒドロキシ酪酸(βヒドロキシ酪酸)は、肝臓で作られます。脂肪酸がβ酸化されると、まずアセト酢酸が生成され、それがさらにベータヒドロキシ酪酸(βヒドロキシ酪酸)へと変化していきます。

脂肪酸⇒ アセト酢酸 ⇒ βヒドロキシ酪酸

アセト酢酸もβヒドロキシ酪酸も共に無毒で、分解されてアセチルとなった後、人体のエネルギー燃料として使われます。

しかし、アセト酢酸は構造上不安定な物質であるため、長時間アセト酢酸としてとどまることはできません。時間経過により、「ケトン臭」のもととなるアセトンに変化していきます。

これらアセト酢酸やβヒドロキシ酪酸などのケトン体は、水溶性であるため、肝臓で作られたのちに血液に溶け込んで、末梢神経まで運ばれます。

そして末梢神経の細胞から取り込まれるとミトコンドリアで代謝されて即効性のエネルギー源となってくれるのです。

断食時など体内にブドウ糖が不足している時には、ケトン体がブドウ糖に替わる代謝燃料として脳のエネルギー源になってくれます。

また、これらのケトン体は、寝ている間には、心臓や腎臓など臓器のエネルギー源として運動時には骨格筋のエネルギーへと、多くの部位のエネルギー源として活用されていきます。

ケトン体とは?

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ケトン体は、アセト酢酸、ベータヒドロキシ酪酸(βヒドロキシ酪酸)、アセトンの総称です。

通常、脳はブドウ糖だけをエネルギー源としています。脳には血液脳関門と呼ばれる関所があるのですが、脂肪酸はそこを通ることができません。しかし、脳のブドウ糖が不足した場合、体は生命維持のために奥の手を使います。それが肝臓で脂肪酸をケトン体に変えそれをエネルギー代用として使うという方法です。

ケトン体は水溶性であるため、血液脳関門や細胞膜を通過することができます。そして、脳や心臓など多くの器官に運ばれブドウ糖に代わるエネルギーとなります。

脂肪酸がβ-酸化され、アセチル-CoAが作られ、そのアセチルCoA からケトン体が生成されます。また、量は少ないながら、バリン、ロイシン、イソロイシン、分岐鎖アミノ酸の代謝からもケトン体は生成されます。

ケトン尿のこと

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ケトン体は、グルコースや遊離脂肪酸(FFA)よりも優先的に利用されます。しかし、肝臓での生成速度が利用速度を超えると、血中に使いきれないケトン体が蓄積します。この際、ケトン体の血中濃度が上がるので尿に混ざって排出されていきます。

ケトンは臭い「ケトン臭」と呼ばれますが・・

アセト酢酸は時間が経過するとアセトンに変化します。アセトンは揮発性で、肺から排出される時に独特の匂いをともないます。これが「ケトン臭」と呼ばれるものです。

ケト―シス/ケトアシドーシス

ケトーシス(ketosis)とは、体内にケトン体が増加していく病状をさします。

原因としては肝臓でのケトン体生産の増加があげられます。また、重度の糖尿病患者にみられるように、肝臓以外の各組織でケトン体をエネルギーとして利用する能力が低下することによっても起こります。そして、ケトン体であるアセト酢酸とβヒドロキシ酪酸は強めの酸性であるため、血液を酸性化させ、その結果アシドーシス(酸血症)を引き起こします。そのため、ケトーシスによって引き起こされるアシドーシス状態をケトアシドーシス(ketoacidosis)と呼びます。

「ケトン体質」になることの相乗効果

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「ケトン体質」になるということは、ケトン体自身が、ブドウ糖の代わりのエネルギーとして活動してくれることにプラスして、「ベータ-ヒドロキシ酸」の力により体内で活性酸素を無害化し、細胞の老化を防ぐことによって肌の若返りをはじめとして様々な病気の予防にもつながってきます。

また、ブドウ糖摂取を控え、ケトン体質になることによってエネルギー消費効率をあげるケトン体ダイエットもブームになりつつあります。

 参考記事 
▶ ケトン体ダイエット

絶食時に産生されるケトン体ですが、脳の満腹中枢の働きを高めるわりに、空腹中枢の働きを刺激しないので、空腹感も無くなると言われています。

シリコンバレー式ダイエットにおいて、ケトン体質になると、お昼ごはんを食べなくても夕方までバリバリ活動ができるという理由にも納得できますね。

 参考記事  ▶ シリコンバレー式、完全無欠コーヒー
1日0.5kg痩せるシリコンバレーダイエット!”完全無欠コーヒー”の落とし穴!?

βヒドロキシ酪酸まとめ

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話題となっているケトン体ですが、脳のエネルギー活用、また美容面における活性酸素の無害化、お肌の若返りにおいても、βヒドロキシ酪酸が活躍しているということがおわかり頂けたのではないでしょうか?

ますます「ケトン体」に注目が集まっていくのは間違いないと思われますネ♪

(By ゼウス23世)

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