【オメガ７】パルミトレイン脂肪酸の効果６選！多い食べ物14選！

とくにオメガ３とオメガ６など、オメガ系脂肪酸が話題となっていますが、耳慣れないオメガ系脂肪酸に『オメガ７』と呼ばれるものがあります。

• オメガ７は、いかなるものなのでしょうか？
• また、昨今のオメガバランスにとって関係があるのでしょうか？

オメガ７は、調べてみたところまだまだ研究段階のオメガ系脂肪酸のようですが、摂取するには、パルミチン酸を含んだ食べ物も多いようなので、それらの食品に対する摂取量にも気をつかう必要がありそうです。

オメガ７って何だ？

オメガ7脂肪酸とは、『パルミトレイン酸』に代表される不飽和脂肪酸。

ほかにもバクセン酸、マルガロレイン酸もオメガ7脂肪酸の仲間です。

これらはサケやイワシなどの魚と、オリーブオイルやマカダミアオイル、シーバソーンオイルなどに含まれています。

パルミトレイン酸を用いたサプリメントの研究で、パルミトレイン酸がCRP(体内の炎症を表す指標)とLDLコレステロールの数値を低めるのと同時に、HDLコレステロールの数値を高めるという嬉しい結果が報告されました。

オメガ７脂肪酸は必須脂肪酸ではない

オメガ７脂肪酸は必須脂肪酸ではありません！

肝臓または脂肪組織にて体内合成されます。パルミトレイン酸は「パルミチン酸」から生合成されます。

パルミトレイン酸は動物性食品では、サケ、卵、アンチョビ、タラ肝油などに多く含まれています。また、植物性食品では「シーバックソーン」に特に多く含まれていて、オメガ7脂肪酸の濃度が40％、次にマカダミアナッツオイルが17％になります。

しかし、体内合成が可能なことから必須脂肪酸に比べて、研究が遅れていました。

パルミトレイン酸の健康効果６選

【１】　インスリン感受性の改善

2011年に行われた糖尿病のマウスを用いた実験では、パルミトレイン酸を投与したマウスの高血糖及び高中性脂肪症の改善が見られました。これにより、パルミトレイン酸にブドウ糖代謝を促したり、膵細胞の機能を向上、必要量のインスリン分泌を促す効果、さらには、炎症遺伝子の発生を抑える働きがあるのではないかと期待されています。

【２】　心血管の健康

パルミトレイン酸には、血管の栄養となって、結果を強く丈夫にする働きが見込まれています。そのため、脳卒中や心臓病などの予防に効果が期待されています。

その他、コレステロールおよび、中性脂肪減に加えて、オメガ-7は、動脈の強化面で強いサポート力を発揮すると考えられています。

【３】　体重管理

パルミトレイン酸は脂肪酸の合成やインスリン作用と関係しているとして活発に研究されています。

さらに、パルミトレイン酸を利用して、肝臓への脂肪沈着、および肥満改善を図る研究もすすめられています。

【４】　消化器官を整える

パルミトレイン酸とオレイン酸には胃の調子を整える作用があります。胃が正常に機能すると胃酸過多を抑えることができ、結果として胃潰瘍をはじめとする様々な症状を回避することができます。また、腸管を潤滑にするともいわれているため、便秘の改善にも効果的だとの見方があります。

【５】　髪、肌、爪

健康的で若々しい髪、肌、爪には多くのパルミトレイン酸が含まれています。逆に、パルミトレイン酸が不足した髪、肌、爪は老化症状があらわれ、ツヤや弾力がなくなります。そのためパルミトレイン酸には優れた美容効果があるといえそうです。

【６】　乾燥

オメガ7脂肪酸は、皮膚に栄養と水分を補給し乾燥から守ります。また、粘膜に潤いをあたえる効果があることが分かってきており、ドライアイの改善や、閉経後の膣の乾燥を防ぐ面で効果を発揮するのではないかと言われています。

オメガ7　パルミトレイン酸を含む食品リスト

オメガ７脂肪酸を多く含んだナチュラルソース（自然食品）
※　100g当たりのパルミトレイン酸量の順番

参考：
STANDARD TABLES OF FOOD COMPOSITION IN JAPAN Enlarged and Revised 5th Edition, Fatima, T. at el. Fatty Acid Composition of Developing Sea Buckthorn (Hippophae rhamnoides L.) Berry and the Transcriptome of the Mature Seed; Plosone.org;
http://slism.com/diet/omega7-fatty-acids.html

注意点はあるの？

マカダミアナッツとシーバックソーンの両方に、オメガ-7パルミトレイン酸が含まれています。 しかしながら、両方とも飽和脂肪酸の一つであるパルミチン酸も含んでいます。

パルミチン酸は、インスリン産生に影響を与える可能性があり、糖尿病患者はとくに注意を払う必要があるといわれています。

少量のパルミチン酸であれば健康的な代謝を持つ人にとっては問題ないとは言われていますが、世界保健機関（WHO）によると、パルミチン酸は、心血管の健康に有害であることも指摘していますので、摂取量については注意が必要と思われます。

オメガ７脂肪酸まとめ

オメガ７については、まだまだ研究が進められている段階のようです。

パルミトレイン酸を代表とするオメガ７脂肪酸。

シーバックソーン、マカダミアナッツなどの植物以外には、脂分の多い魚に多く含まれていることがわかりました。

やはり今のところは、オメガ３、オメガ６、オメガ９バランスに気を配り、オメガ７については、過剰な摂取を控える、といった考え方がベストなのではないかと感じますね。

 参考 ▶　オメガ９の摂取量やバランスについて
オメガ9系オイルの効果って？欠乏すると？目標摂取量とは？

 参考 ▶　オメガ３、オメガ６（リノール酸）の摂取量につおいて
リノール酸には効果がたくさん！美肌美白へ！けど摂りすぎ注意！
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（By ゼウス23世）