はじめに
「パクチョイとチンゲンサイ、いったい何が違うの?」
見た目がよく似ているパクチョイとチンゲンサイですが、どんな違いがあるのか、どんな料理に合うのか、迷いますよね。
パクチョイとチンゲンサイはどちらもアブラナ科の体菜(タイサイ)と呼ばれるものですが、それぞれに特徴があります。
そこで今回は、パクチョイとチンゲンサイを比較して違いを解説していきます。
それぞれの特徴を活かして使い分ける方法についても解説しますので、参考になさってくださいね。
パクチョイとチンゲンサイってどんな野菜?
パクチョイとチンゲンサイは、どちらもアブラナ科の野菜で、和名ではタイサイ(体菜)といいます。
原産地はともに中国中南部で、日本には1970年代ごろに入ってきたのではといわれています。
外見の特徴としては、チンゲンサイは葉柄が緑色を帯びているのに対し、パクチョイは白い葉柄を持っています。
一方、葉は、パクチョイの方がチンゲンサイよりもやや大きめで、色も濃い緑色をしていることが多く、肉厚です。
調理に関しては次のような違いがあります。
チンゲンサイ |
パクチョイ |
葉柄がしっかりして煮崩れにくい |
葉が柔らかく火の通りが早い |
それでは、それぞれの栄養価を比較してみましょう。
パクチョイとチンゲンサイの栄養価を比較
パクチョイとチンゲンサイは、見た目だけでなく栄養価もよく似ています。
違いがあるものとしては、主に以下の栄養素です。
栄養素 |
効果 |
チンゲンサイ |
パクチョイ |
カリウム |
ナトリウム排出 血圧降下 |
250㎎ |
450㎎ |
カルシウム |
骨、歯の健康 |
120㎎ |
100㎎ |
ビタミンC |
抗酸化作用 免疫力向上 |
15㎎ |
45㎎ |
ビタミンK |
血液凝固と抑制のバランス |
120㎍ |
190㎍ |
β-カロテン |
視力維持 粘膜の健康 |
2600㎍ |
1800㎍ |
どちらも体の調子を整える働きのある、ミネラル分を豊富に含んでいますので、積極的に摂りたい野菜です。
どんな料理に向いてる?パクチョイとチンゲンサイの使い分け
パクチョイとチンゲンサイは、炒め物、煮物、スープなど、幅広い料理に活用できます。
以下におすすめの料理法を紹介します。
おすすめ料理 |
特徴 |
|
パクチョイ |
スープ、炒め物 |
緑と白の料理の彩りとして使える |
チンゲンサイ |
炒め物、あんかけ、クリーム煮 |
煮くずれしにくい |
これはあくまで目安です。
このおすすめ料理通りでなくても、美味しく食べられますので、いろいろな料理を楽しんでくださいね。
まとめ
パクチョイとチンゲンサイは、軸の色が異なるだけで、栄養価や使い方はほとんど同じです。
パクチョイは、肉厚で柔らかく、チンゲンサイはシャキシャキとした歯ごたえが魅力です。
しかも、クセがなく手間もかからない野菜なので幅広い料理に使えます。
それぞれに合った料理で美味しく食べて、健康維持を目指しましょう。