冷や汁の人気レシピ!定番宮崎、埼玉、仙台、山形など計13選!
“冷や汁”はもともと、宮崎県の郷土料理として有名でした。
焼き魚やいりこなどをすり潰して味噌と出汁でとった汁に、きゅうりや豆腐を入れてつくります。
その冷えた汁を、ご飯にかけていただくという家庭料理です。
いかにも夏向きな、サラサラッと食べられそうなお茶漬けならぬ汁漬け料理ですね。
この冷や汁、最近では、地元の家庭だけでなく宮崎県の各料理屋でも食べられるようになって、お酒を飲んだ後の締めの一杯としても大人気のようです。
今回は、そんな夏に食べたい“冷や汁”のレシピいろいろをご紹介いていきます!
この記事の目次
冷や汁は実は全国的な郷土料理だった!?
夏に向けて人気の冷や汁。もともと火が付いたのは宮崎のものだったようですが、実は我も我もと、他の地域の冷や汁がどんどんと出てきました。
例えば埼玉や山形など・・
実に埼玉では冷や汁うどんなるものも!
加えてアレンジレシピも加わって今や本当にさまざまな“冷や汁”が出てきているようです♪
なぜ宮崎だけ冷や汁が色濃く残ったのか?
記録によると、“冷や汁”は鎌倉時代から僧侶によって全国各地に広められたものだったようです。
なので昔はもっと各地にアレンジ冷や汁があったものだと推測されます。
宮崎など、冷や汁がその気候や風土にマッチした地域ではどんどんと定着し、合わない地域では徐々に消えていったようです。
宮崎は交通が不便で、他地域の影響をあまり受けなかったので、昔からの“冷や汁”のかたちが今もなお忠実に残っている県だとも言われています。
また宮崎での冷や汁の呼び名は、一般に『ひやじる』と呼ぶのに対して、宮崎県では『ひやしる』と呼ぶのだそうですね!
では、ハシリと言われる宮崎県の基本の冷や汁(ゆやしる)レシピからはじめて、埼玉、山形の冷や汁レシピまでどんどんと紹介していきましょう!
定番!宮崎の冷や汁レシピ9選!
【1】アジの冷や汁
アジの干物を使った冷や汁です。
ごまと味噌をすり鉢ですって、焦げ目がつくまで焼き、香ばしく仕上げるのがポイント。仕上がりの香ばしさが違う一品。
きゅうりや豆腐を冷や汁の中に入れて、きゅうりがしんなりしたころが一番の食べごろだそうです。
他にも、みょうがや大葉をトッピングしたりというのが宮崎、基本の冷や汁レシピになります。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【2】宮崎名物 冷汁
こちらも焼き魚を使用した冷や汁。
このレシピでは、白ごま、焼き魚のほぐし身と味噌をすり鉢でよくすってから、焦げ目がつくまで焼き上げます。
きゅうり、みょうが、ねぎを、冷や汁のトッピングとして使用します。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【3】夏にピッタリ!サバ缶でお手軽冷や汁♪
味がついたサバ缶を使った冷や汁レシピで、これだと手間がかかりません。
すり鉢で具材をすったり、味噌を焼いたりはしないので、シンプルお手軽レシピです。
休日のお昼など、ササッと作りたい時にはおすすめかもですね。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【4】釜揚げしらすの冷や汁
釜揚げしらすを使って、練り胡麻と煎り胡麻のダブル胡麻を使用した、コクのある「冷や汁」
こちらのレシピでは、味噌を焼く工程が省略されていますね。
豆腐を手ですり潰して冷や汁に入れるのが特徴的です。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【5】夏バテにも冷汁(ひやじる)!
こちらは、いりこを使った冷や汁レシピ。いりこは、頭と腹を取り除いてから、すり鉢で一気にすって使用します。
ごまに加えて、香ばしく焼いた味噌も一緒にすり鉢ですります。
青じそ、きゅうり、オクラ、トマトなどの夏野菜を細かくトッピングすると栄養たっぷりです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【6】鶏ハムときゅうりの雑穀ごはん冷や汁♪
こちらは魚を使わずに、鶏肉を使った冷や汁レシピ。
鶏肉も味噌仕立ての出汁との相性はマル。
千切りのきゅうり、そしてたたいた梅干しと大葉をトッピングして頂きます。
さっぱりしていて、夏場だとさらに食欲がそそられそうです。
参考レシピ ⇒ 楽天レシピ
【7】ひんやり冷や汁|マクロビご飯
魚などを加えない、超シンプルな冷や汁。
魚や味噌を焼かない、火を使わないのが夏場だと嬉しいかもですね。
食材をカットして、味噌や胡麻、出し汁と合わせるだけのシンプルレシピです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【8】火を使わない♪簡単!ピリ辛冷や汁ごはん
鶏ささみとコチュジャンで作るパンチのある冷や汁。
夏バテ気味の時は、ピリ家辛がきいた冷たい料理は最高ですよね。火を一切使わず、加熱は電子レンジだけで簡単。
ササッと超お手軽にピリ辛冷や汁が作れるのが嬉しいですね。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【9】豆腐豆乳冷や汁
アジの干物の旨みに、豆乳のまろやかさが合わさった優しい風味の冷や汁ですね。
味噌は焼かずに使っていて、豆乳の優しい味も引き立つ感じです。
豆腐と豆乳のビタミンやイソフラボンで美肌にもよい、女性には嬉しい効果が抜群の冷や汁レシピ。
参考レシピ ⇒ レタスクラブ
埼玉県の“冷や汁”レシピ
埼玉県では、冷や汁うどんが親しまれています。
もともとは、宮崎県のものも埼玉県の冷や汁と同じようなものだったようですが、ご飯文化よりもうどん文化が栄えていた埼玉県では、うどんや素麺のつけ汁へと変化していきました。
また、宮崎県の冷や汁と決定的にちがう点は、海の幸、魚が含まれていないことです。
そのため、より手軽で、よりヘルシーな冷や汁の印象もあります。
【10】田舎の夏のごちそう“埼玉冷汁そうめん”
麺つゆを使ったつけ麺風冷や汁です。
ナスも非加熱、塩もみしてしんなりしてきたら、冷や汁の中に投入します。
素麺を茹でる以外は、火を使わないため、夏には作りやすい冷や汁ですね。
基本的に埼玉県の冷や汁は、魚を用いていないのですが、お好みでツナ缶や焼き魚をトッピングしても美味しくいただけます。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【11】さっぱり美味しい♪冷汁うどん(すったて)
番外、こちらは仙台の冷や汁うどんです。
仙台の冷や汁(ひやしる)は、“すったて”と呼ばれます。
名前の由来は、胡麻や味噌など具材をすって、そのすりたてを食すことから“すったて”と呼ばれるようになったとか。
すり鉢ですった胡麻と味噌の調味料に、きゅうり、玉ねぎを入れ、軽くすりこ木で叩いてなじませていきます。冷水を加えて、うどんの上にかけて頂きます。
いろいろな野菜をトッピングすると、サラダ風うどんとして食べるのも美味しそうです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
夏に食べたい山形県の“冷や汁”レシピ
山形県では、同じ“冷や汁”という名前ですが、印象はがらりと違う料理になります。
山形県では、宮崎県や埼玉県の“冷や汁”ルーツとは違い、ご飯やうどんにかける汁ものではなく、具だくさんの“おひたし”を指すようです。
上杉謙信が出陣するときの献立の一つ。そのため旧上杉藩(現在の山形県米沢市)を中心に伝わってきた料理です。
昔はとても贅沢な食べ物とされていて、普段は口にすることがなく、正月や結婚式など、ハレの日だけに食べられていましたが、今では一般家庭料理となりました。
干した椎茸や貝柱を使った、旨みの濃い出汁がベースとなって、具材には旬の季節野菜をたっぷり使って彩も、また夏や冬でも楽しめる料理になっています。
【12】山形 郷土料理の冷や汁
干し椎茸とホタテの貝柱缶詰で取った出汁でいただく冷や汁。
具材には、全国で3軒しか生産者がいないという希少な食材“凍み蒟蒻(しみこんにゃく)”を使用。この凍みこんにゃく、通販でも販売されていますので是非どうぞ。
下ゆでしたホウレン草と豆もやしに調味料と煮込んだ人参、椎茸、凍み蒟蒻をかけて頂きます。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【13】具沢山・お浸し(山形の冷や汁)
干し椎茸とベビーホタテで取った出汁でたべます。
下ゆでした葉野菜に、みじん切りの煮込み野菜を合わせて頂きます。
普通のお浸しとは一見違った、見た目にも希少な冷や汁レシピです。
参考レシピ ⇒ クックパッド
やっぱ夏には食べたい“冷や汁”人気レシピまとめ
実際に調べてみると、予想以上に、たくさんの冷や汁レシピがあるんですね。どれを作ろうか迷うほどです。
ですが、この記事レシピから最低3品は、この夏にチャレンジしてみたいと思います。
それぞれ作り方や素材が微妙に違っているので、あなたもいろいろ試してみて、自分好みの一品をぜひとも見つけてくださいね。
また冷製パスタは相変わらず女性に人気です!
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(By ディオニソス)