花粉症に良い食べ物25選!海外情報からみる期待の有効成分とは?
花粉症に悩み続けて数十年、春の季節になると毎年抗ヒスタミン剤や、鼻のスプレーが手放せない。
眼はかゆくてショボショボするし、鼻もムズムズ、くしゃみが出だすと止まらない。集中力もなくなり、この季節になると仕事の効率も一気にダウンしてしまいます。
冬が明け、暖かい春が来るのは嬉しいのだけど、花粉症だけが悩みのタネ。この病気がなければ何十倍もうれしいのですがね。
私の場合はまだ軽度なのかもわかりませんが、とはいえ、花粉症の症状はとってもわずらわしいものです。
とはいえ、軽度だからこそ、できれば民間薬には頼りたくない。自然食による花粉アレルギー体質の改善できないものでしょうか?
今回は、軽度なのでまだ薬に頼りたくないというあなたに!花粉アレルギーの症状改善に有効だとされる成分を多く含んだ野菜や果物リストをご紹介していきたいと思います。
食品や有効成分の情報としては、非常に有益だと思われた米国の医療系サイトWebMDや英国のネットドクター、毎年アレルギーブログで表彰されているイギリスのwhatallergy.com、そしてアレルギー治療に詳しいHealthline.comなどを参考にさせていただきました。
この記事の目次
花粉症のメカニズム
花粉症(Hay Fever)とは、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれるアレルギー反応。
通常、スギやヒノキなど植物の花粉や草、またはカビ胞子が原因となって引き起こされます。アレルギーの症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが主なものになります。
季節性アレルギー性鼻炎は、自然な免疫反応です。
鼻、口、喉などの粘膜細胞に、花粉や塵、埃が接触したときに、私たちのカラダは「ヒスタミン」と呼ばれる活性アミン(化合物)を排出します。このヒスタミンの放出が原因となって、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどカラダのアレルギー反応が引き起こされます。
市販薬にみる有効成分とその働きは何か?
花粉症の市販薬はこのヒスタミンの過剰な放出を防ぐ「抗ヒスタミン剤」が中心となっています。
もちろん、症状の深刻さによって、処方される薬剤もかわってきますが、副作用も少なく軽度な症状を改善するには、たいていがこの抗ヒスタミン剤によるものです。
錠剤、液体、鼻スプレーと一般的な花粉症治療薬には、この抗ヒスタミン剤が使われています。
そのほか、ステロイド系の鼻スプレーなど、鼻の内側の炎症予防や炎症を軽減する効果があるものもドラッグストアでは売られています。(鼻の充血除去剤やステロイド錠剤などは、重度の症状用のものは除きます)
つまり、軽度の市販治療薬だと、花粉症の症状を和らげるために、
- ヒスタミンの発生と放出を抑えるもの(抗ヒスタミン効果)
- 過剰反応によって起きた炎症を和らげる(抗炎症効果)
この2つの機能をもった薬が今の花粉症改善薬の中心だということです。
自然界の食べ物では、改善できないのでしょうか?
副作用の心配のある人工的な薬品より、自然界の食品だとよっぽど安心ですよね。ひと昔まえの抗ヒスタミン剤では、昼間に眠くなって仕方がない、といった副作用も多くありましたし。
そこで、抗ヒスタミン効果が見込める食べ物、炎症改善に効果がある食べ物を中心に調査した結果が以下になります。
◎抗ヒスタミン効果が見込める食べ物、成分
(参考)http://www.healthline.com/health/allergies/best-natural-antihistamines#2
- 西洋イラクサ
- ケルセチン
- ビオメライン
- ビタミンC
◎免疫力の改善に大切な食べ物、成分
(参考)http://www.health.com/health/gallery/0,,20705881,00.html
- オメガ3脂肪酸
- 植物化合物(フィトケミカル)
- ミネラル
- 発酵食品、プロバイオティクス
つまり、自然界の食べ物に含まれる上記抗ヒスタミン成分ならびに、自己免疫力を強化してくれるこれらの食べ物を積極的にとることによって、体質改善が図れれば、花粉症にも強い体質へと生まれ変われる可能性があるといえると思います。
積極的に摂りたい食べ物25選
<ケルセチンの部>
ケルセチンは、植物に色素と抗酸化物質を与える植物フラボノイドです。体の免疫システムがヒスタミンを放出するのを防ぐので、抗炎症効果も有することが知られています。
ケルセチン含有量㎎(可食部100g中における)
【1】エルダーベリー (42㎎)
【2】レッドオニオン (33㎎)
【3】白玉ねぎ (21㎎)―玉ねぎはケールの3倍、ブロッコリーの10倍のケルセチンを含みます!
【4】クランベリー (15㎎)
【5】グリーンチリ(ホットペッパー)(15㎎)
【6】ケール (7.7㎎)
【7】ブルーベリー (5.1㎎)
【8】赤リンゴ (4.7㎎)
【9】ロメインレタス (4.5㎎)
【10】西洋ナシ (4.5㎎)
【11】ほうれんそう (4.1㎎)
<ブロメラインの部>
ブロメラインは、アレルギー症状に伴う、呼吸不全や炎症治療にも有効であると言われています。 ある研究では、1日400-500mgを3回に分けて摂るとよいとも言われています。
ブロメラインは天然の抗炎症剤や消化酵素として薬品、健康食品にも使用されています。
【12】パイナップル
<ビタミンCの部>
一番身近で簡単に手に入る天然の抗ヒスタミン薬がビタミンCかもわかりません。
鼻づまりや季節性アレルギーの症状を治療するため、専門家によると1日当たり少なくとも2gのビタミンC服用が推奨されています。
【13】キウイ、オレンジ柑橘系
【14】アプリコット
【15】かぼちゃ、ホウレンソウ
<オメガ3脂肪酸の部>
オメガ3は炎症を軽減するのに役立ちます。魚油(いわし、サーモン)しそ、亜麻仁(フラックスシード)に豊富に含まれています。オメガ6の過剰摂取とオメガ3不足によって、炎症が発生しやすい体質になっていることが指摘されています。
【16】亜麻仁油(フラックスシードオイル)
【17】フィッシュオイル魚油
<植物ケミカル、抗酸化ビタミンの部>
ビタミンEは、炎症性サイトカインと呼ばれる炎症促進物からカラダを保護する役割が期待されています。また、大豆イソフラボン、トマトのリコピンにも炎症軽減力が期待されています。
【18】緑黄色野菜(ビタミンE) ほうれん草、ケール、ブロッコリー、コラードグリーンなど
【19】大豆(イソフラボン)
【20】トマト(リコピン)
【21】生姜、ウコン
<発酵食品、プロバイオティクスの部>
善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれます。腸炎症が軽減することによって、体内の免疫症状の改善が期待できます。
【22】ケフィア、ヨーグルト
【23】ザワークラウト、キムチ
<その他の部>
【24】生はちみつ
加熱処理、花粉が取り除かれていない純粋はちみつには、花粉も含まれています。多くの研究家によって、はち花粉(ビーポーレン)や、生はちみつの酵素群を定期的に摂ることによって、花粉症への耐性を強化することができると報告しています。
【25】ハーブティー(カモミールティ、レモングラスティなど)
天然の抗酸化剤と抗ヒスタミン剤であり、効果的な抗炎症剤としても機能するとされるのが、カモミールティやレモングラスティーなどのハーブティーです。
そのほか、抗炎症作用のある食べ物リストはこちらにも詳しくリストアップしています。
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ある冬、アマニ油を勧められました
ある冬の12月に、カナダの友人にすすめられ「フラックスシードオイル(亜麻仁油)」を春まで3か月間ほど飲み続けてみました。するとどうでしょう。
3月になって花粉が飛び始めても不思議と鼻のムズムズやかゆみの症状が少し和らいだ感じがしました。
オメガ3脂肪酸の積極摂取は、抗炎症性、免疫力アップにもつながるとは聞いてたけど、それが花粉症にも良い結果が現れたのか?
そこから個人的にはずいぶんと、食べ物によるアレルギー体質の改善に強い興味がわいたのです。
▶ 日本初!加熱調理ができる無添加・未精製の高品質亜麻仁オイル(Amazon)
日本における疑問
日本では、空気清浄器やもちろん薬品、防塵メガネやマスクなど。。
対処技術はいろいろ製品も多く、宣伝もなされていますが、今一つ内面からの体質改善に関する情報が少ないような気がします。
医薬業界が薬をもっと売りたいからでしょうか?
日本における花粉症は、スギ、ヒノキが原因花粉の中心で、日本特有の春のアレルギーと考えがちですが、海外でもイギリスなどは花粉症患者も増えており、医療費が高額であるという理由も手伝って、食べ物による研究もずいぶん進んでいるように感じます。
花粉症に良い食べ物まとめ
自然食による改善策が素晴らしいことはみなわかっていると思います。
ドラッグストアで簡単に手に入る、花粉アレルギー抑制剤や点眼剤、鼻スプレーはさほどカラダに大きな影響を与えないとは聞いていますが、できれば使わずにいたいものです。
なんといっても、将来のある子どもたちにも幼い時からこれらの薬をなるべく使わせたくはありません。
付け焼刃的に症状を外から封じこむことだけに飲む薬よりも、カラダの内側から体質改善が図れればどんなに素晴らしいことでしょうか。
とくに自然食に興味をお持ちのあなたに、参考にしていただければ幸いです。
しかし、これらの食材の情報は、すべて医学的に裏付けられたものではありませんし、人によって花粉症の重度も体質も違います。
しかしあれこれ、薬品を試すよりかは、自然食品を試すことは安全です。
あなたにあった食材がきっと見つかればよいですよね。
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(By ゼウス23世)